～人を育てる経営者が行っている問題解決の方法～ 問題は氷山の一角。問題が起きるメカニズムを理解する！
こんにちは！人と組織を咲かせる人財育成コンサルタントの吉田裕児です。
10月14日に独立一年を記念してFacebookライブを開催しました。
多くの方に視聴していただき本当にありがとうございました。
皆さんの応援が、私の前進するエネルギーになっています。
今回から番組で紹介した内容を４回に分けてお伝えします。
ところで、映画「タイタニック」をご存知でしょうか？
ラストシーンでローズが「ジャック～」と別れを告げるシーンが悲しいですね。タイタニック号の沈没は実際にあった２０世紀最大の海難事故とされています。
なぜ、そんな悲しい事故が起きてしまったんでしょうか？
なぜ、タイタニック号は沈んでしまったのでしょうか？
それは、みなさんもご存知の通り氷山に衝突してしまったからです。
氷山は、海の上に見えている部分は、
ほんの一角で海の中には大きな見えない部分があります。
タイタニック号はその見えない大きな部分に衝突してしまい沈没してしまったんです。
実は、こんな話が私たちのまわりでも起きています。
氷山のような見えない問題に衝突して沈没してしまっているんです。
なんだろうと思われた方も多いと思いますが、
読者の皆さんがタイタニック号のように沈没しないように、
問題が起きるメカニズムと問題解決のポイントをお伝えしていきます。
■問題が起きるメカニズム
イラストをご覧ください。
問題（現象）は、起きていること、事実です。
氷山の見えている部分です。
現象の要因は、私たちを取り巻く環境の中にあります。
例えば、組織体制、仕事の内容や人間関係などが要因になっています。
なぜ、その環境が要因になるかというと、その環境に対して
人は、考えを持ったり喜怒哀楽の感情をもったりするからです。
また、その考えや感情は人の信念や価値観から生まれてきます。
さらに、信念と価値観へ影響を与えるのがアイデンティティ。
私は何者か。例えば、経営者、上司、部下、親、夫、妻など。
本人が思っている自分の役割やあり方になります。
このように問題は、人の気づかない深いレベルから影響を受けています。
身近な問題で考えてみましょう。
「部下が遅刻する」という問題があったとします。
みなさんなら、どう対処されますか？
多くの方は、悪いのは部下だ。
根性が足りない。
もっと早く起きろ。
目覚ましをもっと増やせ！
遅刻するな！と部下に言って対処してしまうのではないでしょうか。
しかし、この対処方法だと実はタイタニック号のように沈没してしまう可能性があるんです。
なぜなら、遅刻という現象の要因を考えずに対処しまっているからです。
注意を繰り返すうちに部下の生産性は落ち
会社に来なくなってしまう場合もあるかもしれません。
■部下が遅刻するという問題の要因は何か？
イラストで説明したメカニズムで考えてみましょう！
問題『部下が遅刻するという現象』
どんな環境なのか？
どんな考えや感情があるのか？
どんな信念と価値観があるのか？
どんなアイデンティティなのか？
を探っていきましょう。
問題がなぜ起きるか？と考えると漠然としてしまうので、
ここでは、何が影響しているのか？
何にがそうさせているのか？と自分に質問してみます。
なぜ？ではく、彼、彼女に何がそうさせているのか？と考えます。
『何がそうさせているか？』で考えてください。
■何がそうさせているのか？という質問で問題の要因を深堀する！
環境面は何がそうさせているか？で考えると
組織のことか、仕事のことか、人間関係か、と要因が浮かんできます。
例えば、要因が仕事だとすれば、
何がそうさせているのか？と考えてみます。
難しくてついていけない。誰もわかってくれない。
仕事が辛い。もう嫌だ。
という考えや感情を持っているかもしれません。
その考え感情は、どこから生まれるのか？
信念や価値観は、
私は大切にされなければならないという信念、
私は自由が大切。
アイデンティティは、
会社員だとか社会人という役割の認識がないのかもしれません。
これはあくまでの仮説にはなります。
ただ、このように見えていなかった問題の要因が可能性としてわかってきます。
いかがだったでしょうか。
問題が起きるメカニズムをご理解いただけたでしょうか。
今回の質問です。
「彼、彼女に何がそうさせているのでしょうか？」
次回は、問題解決を阻むバイアスです。
お楽しみ( ^ ^ )/
番組全編を番組サイトに公開しました。
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