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3歳の息子と夜道を歩いて

美幌町も日が短くなってきた。6時ごろにはあたりが暗くなってくる。

5時半、ふとつむぎが訴える。
「コンビ行ってアイス買う!行くよ!」

だらだらしていたぼくは、渋々立ち上がり、車の鍵を手に持ってつむぎの後を追う。

裏玄関で、

「歩いて行く!」

えー、車でいいじゃん・・・。ぼくはなんとか車への誘導を試みる。

「え、車で行こうよぉ。途中で抱っこしてって言ってもしないからね」
「うん、歩いていく!」

折れない。仕方ないので車の鍵をもとに戻して、歩いて坂の下のコンビニに向かうことに。

コンビニまでは約1キロ、遠くはないけど近くもない。北海道に来て車生活にどっぷり使っているぼくには、完全に車移動の距離だ。

家の裏から坂の下を眺めるつむぎ。目的地を確認しているようだ。キッチンから見える幸枝さんに「行ってきます!アイス買って戻ってきたらまた会おうね!」と元気に挨拶して夜の道に繰り出す。

タタタタッと走り出すつむぎ。ちゃんとした走り方になっている。そして、早い。ぼくは距離を離されすぎないように注意しながらゆっくりついていく。

走るつむぎは、何かを見つけるためにしゃがみこんで確認するので、歩いていってもなんとかついていける。

坂を下り終え、少し疲れたのかつむぎも歩き出す。ぼくが横に並ぶと手を伸ばしてきた。手を繋いで、コンビニで何を買おうか相談しながら歩く。

しばらく一緒に歩いているうちに、少しかがむことも、ゆっくり歩くこともなく手をつなげていることに気づいた。

大きくなったなぁ。

日が落ちて暗くなってくる美幌の町、遠くに藻琴山と斜里岳の影を見ながら、息子の成長を感じるひとときだった。

コンビニに到着したつむぎ、アイスを食べながら、
幸枝さんが車で迎えに来るのを待つのでした
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