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新規就農準備&北海道移住日記

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2022年就農に向けて北海道に移住し、農業の研修を受けたり、地方都市での暮らしのいろいろについての日記を書いています。
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#移住

吹雪のピンチと救世主

吹雪のピンチと救世主

窓の外は吹雪だ。
西から吹く強風に細かな雪が地面と平行に飛び去っていく。

昼過ぎに家の敷地を見て回った限りだと、東西方向の通路は風に流され雪がつもりさえしていなかった。
一方で南北方向の通路はかなり雪が積っていた。

つむぎのお迎え前に雪かきしなければ。

年末調整の書類の整理を終えて、雪かきをするために倉庫に向かう。
吹き溜まりになっているところはすでにスノーブーツが完全に埋まるくらいの深さだ

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北海道に移住&新規就農して5年経って気付いた、地域選びのポイント

北海道に移住&新規就農して5年経って気付いた、地域選びのポイント

ぼくらは移住して今年で5年目、新規就農して2年が経った。

就農して2年間の農業は、正直思い通りにはいっていない。
でも、本当に地域の人々には暖かく迎えてもらえていて、とにかく人に恵まれ、楽しく暮らしている。

なので移住してよかったなと日々感じている。

もちろん農業は、そろそろうまくいくように頑張らないとと思っている。
でも、もし万が一、農業がうまくいかなくても、ライターの仕事を頑張ってここで

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移住したことで得たもの、それは急なブリパーティーだったりもする

移住したことで得たもの、それは急なブリパーティーだったりもする

いつもいろんなアウトドアに連れて行ってくれる、美幌町のさわやかイケメンガイドのタッキーからお誘い。

「今夜ブリパーティーしません?」

どうやら美味しそうなブリを1尾買ってきたらしい。ぼくらはもちろん参加の返事。

夕方、家族5人でタッキーの家に向かう。

タッキーは夫婦で農家さんの家を借りている。リビングとその隣の和室をつなげた広いスペースにセットされている長机。何やら鍋の用意がしてあるみたい

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美幌ふるさと祭りは、やっぱりなんか良い

美幌ふるさと祭りは、やっぱりなんか良い

9月4、5、6日は4年ぶりの開催となる美幌ふるさと祭りだ。

新型コロナウイルス感染症の影響でずっと開催されていなかった美幌ふるさと祭り。子どもたちと幸枝さんはまだ参加したことがない。

移住1年目だった4年前、まだ幸枝さんとつむぎは青森にいて、櫂は生まれていなかった。ぼくは1人でお祭りに参加し、「あぁ、なんかいいなぁ」と思った記憶がある。

そして、今年初めて家族全員でお祭りに参加できる。それに

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移住婚って知ってましたか?また素敵な方と知り合えました

移住婚って知ってましたか?また素敵な方と知り合えました

ぼくが農業研修を受けていた美幌町のみらい農業センターは、実は農家における次世代の担い手対策も行っている。次世代の担い手対策、早い話が結婚相手募集中の農家の息子(もしくは娘)のお相手探しだ。

そんなみらい農業センターが今年から始めたのが、

「移住婚」。

なかなかにインパクトの有るフレーズですよね。

なるほどぉ。

そんな中、美幌町では、移住婚の仕組みを利用して都心部の方と農家の若者をつなげる

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美幌とTRIPLANEを好きになる、夏祭り

美幌とTRIPLANEを好きになる、夏祭り

家族で美幌北中学校に向かう、美幌の夏祭りだ。

午前中から開催される夏祭りは、子ども縁日から始まり、TRIPLANEのライブ、盆踊り、花火大会と夜まで続く。

TRIPLANEのライブがあるなんて、もしかしたら駐車場に車を停められないかもしれない。ぼくらはライブが始まる少し前に行くことにした。

会場から少し離れた駐車場に到着、混んではいたものの停められないというほどでもなかった。駐車場で、たまた

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オホーツクに移住して、新規就農して手に入れたもの

オホーツクに移住して、新規就農して手に入れたもの

「はぁ、緊張してきた。もし、何かあったらどうしよう」
「何かあったら治せばいいでしょ」
「そうだよね、やっぱり1人で見るより保健師さんと相談しながら見れたほうがいいよね」
「そうねぇ」
「1人で見ると、見てみぬ振りしちゃうもんね」

そう、町の健康診断の結果発表だ。40歳になる年度ということで、今回はがん検診もちょっと充実している。少し怖いが、もし何かあったときのために健康診断の結果は保健師さんに

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つむぎ発熱

つむぎ発熱

お昼休憩。こども園からの電話。

「つむぎくんなんですけど、熱がありまして。お迎えに来てもらってもいいですか?」
「あ、そうですか。分かりました。行きますね」

急いで昼ごはんを食べ、幼稚園に。

「吉田紡のお迎えに来ました」

職員室からニコニコして出てくるつむぎ。

「機嫌は良さそうなんですけど、あまり食欲がなかったみたいで。お熱測ったら発熱してたんですよね」
「そうなんですね。ありがとうござ

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美幌町にルイーダの酒場ができるらしい

美幌町にルイーダの酒場ができるらしい

役場の方に誘っていただいて、移住者交流会に参加してきた。会場はいつもおいしい「らぐぅ」。らぐぅで誰かとご飯を食べられるというだけで十分価値があるのである。

今日のらぐぅのメニューはローストポークライス(名前は定かではないが、シンプルに名付けるならきっとこういう名前だろう。)。柔らかくローストされた美幌町の北斗ポーク。あぁ、うまい。らぐぅはいつ来てもうまい。

これだけで十二分に満足しつつ。本題の

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本当に、美幌で暮らし、働いてみませんか?

本当に、美幌で暮らし、働いてみませんか?

美幌に移住して、ほぼ4年が経ちました。当初心配していたとおり、冬は激寒、なんなら1月30日の美幌の最低気温は−23.6℃。万が一うっかり、野外にRNAサンプルを置き忘れていても全く問題がないでしょう。

ただ、実際に暮らしてみると、外の気温はあまり気にならないです。基本的に暖房を効かせた部屋の中にいるので、天気予報を見て「おお、冷えたのねぇ」と思うくらい。ちょっと外に出ると、すべてが澄んだような寒

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いい夫婦の日は結婚記念日

いい夫婦の日は結婚記念日

 11月22日、いい夫婦の日、僕らの結婚記念日だ。狙ってこの日にしたのではなくて、式場が空いている日がたまたまこの日だったのだ。今思うと、とても運が良かったなと思う。なぜって、なにより覚えやすい。6回目の結婚記念日、これまでお祝いを忘れたことは、たぶん無い。

 今年は、川湯温泉の森のホールで買ったケーキでお祝い。息子がこども園に行っている日中、僕は作業の手を止めて、幸枝さんはMacBookをパタ

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気づくとすくすく大きくなっている

気づくとすくすく大きくなっている

 幸枝さんがシノズキッチンに料理を習いに行くので、僕とつむぎでお留守番。

「つむ、どこ行きたい?」
「うっでぃぱーくときてらす」

 ということで、今日はいつもの網走コースではなく、美幌町内コースに決まる。

 ウッディパークにつくなり駆け出すつむぎ。軽快にすべり台に到着するも、朝露で湿っている事に気づき、少しがっかり。それでも気を取り直して公園内を、たったか、たったか、走り回る。結局、今日のウ

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北海道暮らしの理想と現実〜動物編〜

北海道暮らしの理想と現実〜動物編〜

 北海道で暮らし始めてからもう2年。こっちに来る前は、東京のオフィス街で働きながら、いろんな理想を思い描いていた。その理想の一つが動物との出会いだ。

「北海道の大自然、きっとたまに遠くにキタキツネなんかを見かけて『るーるるる、るーるるる』とかやるんだろうなぁ。知床のナイトツアーでキツネもシカも見れたもんなぁ。すごかったなぁ」。そんな風に憧れていた。

 そして、現実。今日も黙々と全く終わらない、

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「むろ」って知ってますか?遅ればせながら今年もようやく「むろ」を片付けました。

「むろ」って知ってますか?遅ればせながら今年もようやく「むろ」を片付けました。

 我が家には「むろ」がついています。移住前に家の説明を伺ったときに、一番熱くおすすめされたポイントが「むろ」です。「むろ」知ってます?当時の僕は知りませんでした。

コトバンクによると、「むろ」とは
1、土を掘り下げて柱を立て屋根をかぶせる方式の古代の家
2、古代、家の奥にあって、土を持ったり塗り込めたりして寝所などに用いたところ
3、山腹などに掘ってつくった岩屋
4、住みこもる家。特に、僧の住ま

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