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人の顔を作るということ。

僕は自分で「顔を作る作家」と名乗る事があるくらい人の顔が好きだ。

今まで何人もの顔を作ってきたし、これからも色んな顔を作るのだろうと思う。

その度にずっと悩むんだろうし、今作っている顔もある一定の形から進まない…。

そこから脱却した時は気持ちいいんだけど、今の段階も楽しまなきゃなと思う。

軽く作れるようじゃダメだ。


人体を作るということは、人間を作り上げた神との戦いでもある…(ちょっと言い過ぎ)


自分が主催した展覧会で、

「なんで吉田さんの彫刻は無表情ばかりなんですか?」と聞かれたことがあります。

作品には、それぞれの鑑賞者によって想像を巡らせる「余白」が必要不可欠です。

本当に良い彫刻は、無表情でも観る人によって表情や感情や異なり、その余白を補完することによって完成すると考えます。


モチーフになる人物の人生や性格、腹の中はその人にしかわからないし、その人自身にもわからない部分が多い。

作り手はモチーフになる人物の悪い部分も含めた造形的に面白い点やクセを作為的に取捨選択して念写する。

説明的な表情や、鑑賞者に押し付ける表現じゃ、人の本質には一向に近付かない。


僕の言う"面白さ"というのは、単に笑えるという点もあるし、見応えがある、考える余地があるなど多面的な要素を含んだ表現です。


これからも、自分の作品には見易さではなく"面白さ"を優先していきます。

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