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制作日記「コスメ部第17話掲載」


(いつもはFC2ブログに投稿していた制作日記ですが、試験的にnoteで書いてみようと思います。馴染むようならこちらに引っ越ししようと思います。)

10/12発売のゲッサン11月号にて「中高一貫!!笹塚高校コスメ部!!」第17話が掲載されております。
ぜひご覧ください。

ぜひご覧ください。と言いましたが正直に言いますと、実は今回の話はあんまり見て欲しくない気持ちです。
前回のブログに書いた通り、あんまり出来が良くないんじゃないかな、と思うからです。誤解を恐れずにいえば、「やっちまったんじゃないか。。。」と思っております。
自信なしです。自信がある時は自信がある。普通の時は普通。と私言うタイプです。自信がないときも自信たっぷりはっきり断言しましょう。

自信なしです。

原因はズバリコロナです。先月頭にコロナになりまして、熱が下がった後も本当に頭が働かない状態が長く続き、何が良くて何が悪いのか判断がつかないまま、「うーん。タイムリミット的にこれが限界かー。」という感じでネームを完成させました。
原稿作業中も描くのが辛く、度々ベットに頭をもたげたり、半泣きになったり、苦悩しておりました。自信のないものを原稿化することは漫画家にとって最も苦しい作業の一つです。これを続けると確実に鬱になります。
悩みつつもなんとか原稿を完成させたのですが、完成原稿を読んでも「うーん。やっぱり良くないなー。」と思いました。
ところがです。
奥さんに完成原稿を見せたら「今まで読んだ中で一番面白い!」という感想でした。
この世の中、マジでわかりません。
狂っているのは自分なのか、妻なのか、はたまた世の中なのか、はたまた全部なのか。
是非誌面でご確認ください。

ちなみに今描いてる第18話はそこそこ自信があります。
なんせ色んなことが嫌になり、八丈島に旅行した先で描いたネームですからね。何とか立て直したいところです。
八丈島楽しかったなー。


最近読んだ本

福沢諭吉の「学問のすすめ」を読みました。
慶應義塾大学を創った福沢翁のあまりにも有名な本ですが、この本の中で「最近では人間独立して家族を養うことを立派であるといって誉める風潮があるけども、そんなものは全然誉めるようなことじゃない。人間以外の動物はみな普通にやっていることだ。蟻なんて家族を養うどころか貯蓄までしている。人間ならばそんなことで満足するのではなく、何か人に役に立つ発明をしたり、技術発展を成し遂げたり、人間社会に役に立つことをして初めて誉めるに値することだ。」というようなことをおっしゃっておりました。(私なりの解釈ですので、詳細は原本をあたるようにお願いします。)
中々嫌なことを言うじじいだなと思いましたが、嫌な分、心に刺さったことも事実ではあります。
確かにそうなのかもしれない。
私は面白い漫画を描こうと頑張ってはいますが、漫画文化に何か貢献しているだろうか。新しい発明しようする意欲があるだろうか。先人たちが発明した遺産を食い潰しているだけになっていないか。

原稿料もらってるだけで満足してねーか、てめー。
ぶっ殺すぞ。

ということだと思います。
明治時代のアッパーな自己啓発書でした。
何か新しいことを初めてみたいような、そんな気持ちになりました。


めちゃくちゃカフェオレこぼした。

ではではまた来月。

↓引き続き単行本よろしくお願いします。


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