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noteの毎日更新を始めて今日で丸1年

2018年2月26日、久しぶりにnoteを更新した。

noteのアカウントはその前年に作っていて、何本かエッセイのようなものを書いたことはあったのだけど、しばらく開いていなかった。

この記事を書いたのは気まぐれだ。こだまさんのエッセイ集「ここは、おしまいの地」を読んだ直後で、なんだか無性にエッセイが書きたい気分になったから書いた。

書いてみたら、めちゃくちゃ楽しかった。だから次の日も書いた。その次の日も、またその次の日も書いた。

気づいたら、毎日書くようになっていた。

当時の私はネットに疎い情報弱者で、noteが仕事につながる可能性なんて考えてもみなかった。当然、「ブランディング」や「SNS運用」といった概念もない。

だから、何か目的があってnoteを書いているのではなく、noteを書くことそのものが目的だった。マイブームというか趣味というか、楽しいから書いているだけ。

最初のうちはPVもスキも少なかったけど、それでへこむことはなかった。むしろ、「どうせほとんど読まれてない」と思うからこそ気楽に本音を書けた。

本名ではない「吉玉サキ」を名乗ってるから、知り合いに私だとバレることはない。もしもめんどくさいことになったらアカウントを削除すればいい。

このときはまだ、「吉玉サキ」という名前で仕事をすることになるなんて思ってもみなかった。

しばらく経った3月14日、Twitterのアカウントを開設した。

実は、私はこのときまで「知らない人とネット上で交流する」という経験がほとんどなかった。

嫌味に聞こえるかもしれないけど、それまでずっと山小屋にいてリアルの人間関係に恵まれていたので、ネットで知らない人と交流する必要性を感じたことがなかったのだ。

だけど、このときの私は山小屋をやめて3ヶ月が経ったところで、夫以外の人とのコミュニケーションに飢えていた。

Twitterとnoteを通じて人とコミュニケーションできることが、単純に嬉しかった。


4月頃にはすでに「できる限り毎日更新を継続しよう」という意思が芽生えていた。

だんだんと感想をいただけることが増えて、私の中でこのアカウントは「いつ削除してもいいや」というものではなくなった。

noteは、大切な私の居場所だった。

この頃、私はメンタルの調子を大きく崩していた。憂鬱と不安の中で、noteを書いているときだけは心が安らかだった。


毎日更新を始めて100日が経った頃、私のnoteを読んだ編集者さんからエッセイの仕事をもらえた。

その数週間後、応募していたcakesコンテストの入選を知った。

そして、今は駆け出しのライターだ。稼げてはいないけど、なんとか生活できてはいる。

noteを書いていなかったら、私は「吉玉サキ」になっていなかった。

今、一緒に仕事をしている編集さんたちとも出会えていない。noteやTwitterを通り越してリアルで会うようになった友人たちとも、出会えていない。

なんていうか、「人生って押し流されるように動くときがあるよなぁ」と思う。

私のいう毎日更新は、1日を0時~24時ではなく「私が起きてから寝るまで」に設定している。それに、仕事の都合で下書きに戻した記事も3つほどある。

正確には毎日更新とは呼べないかもしれない。だけど私の中では、今日でnoteの毎日更新をはじめて1年。

noteを1年書き続けることは、私にとってなかなか大変だった。

けれど、私はこれを努力とは呼ばない。

昔、友人が「ジミヘンってたぶん、ギターうまくなるために努力したっていう意識ないと思う。ギターが好きで好きで、弾かずにいられないから弾きまくってたらああなったんだと思う」と言っていて、私もそれに同意した。

「ジミヘンにとってのギター」と「私にとっての文章」を同列に扱うのはおこがましいけど、私は子どもの頃から、ただ書きたいという動機で文章を書いていた。

書くのが好きだから、書かずにいられないから、書く。

その衝動を「努力」を名づけるのはなんだか違う気がする。努力と呼んだそばから「しなければいけない」という義務感が毒ガスのように発生しそう。私は怠惰で根性がないので、義務がなにより苦手だ。

だから、noteも「毎日書かなきゃ」と思いたくない。

私の中でnoteがいつまでも、義務ではなく「楽しいもの」でありますように。

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ライター・エッセイスト/著書『山小屋ガールの癒されない日々(平凡社)』http://urx2.nu/Vmkr web媒体や雑誌で執筆中/有料記事は知人に読まれたくないだけで有益な情報とかじゃないです/お仕事のご相談はsaki.yoshidama@gmail.com