ネズミ色のソラ 2
一杯、二杯、三杯と酒が進むにつれて二人は色々な話をした。
「変なこと言ってもいい?……店長、タイプなんだよね。いつもシャツ、腕のところまくってるでしょう?腕まくりしてるところから見える男の人の腕の血管が好きなんだよね。それに優しく話聞いてくれるし。」
優志はいきなりの告白に驚き、その気まづさから飲んでいたハイボールに手をかけて次の言葉を考えていた。
「奥さんいるんでしょ?子どもも。」
優志は身につけている結婚指輪に目を向けた。
「私さ、最初面接のときから店長イケメンだなって思