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最高税率なんと55%。みなし贈与について。

 みなし贈与とは、贈与してはいないものの、結果的に贈与とみなされることをいいます。最高税率55%です。知らないとあとで大変なことになりますので、本記事を参考にしてください。

 さて、みなし贈与には種々ありますが、私は不動産鑑定士なので、不動産について書きます。

【結論】時価より著しく低額で譲渡等をしてはいけない。

 親族間等で時価より著しく低額で譲渡等をすると、みなし贈与と判定される可能性があります。「著しく」とは時価の約80%未満といわれていますが、80%ならOKではなく、あくまで個別判断になりますので、詳しくは税理士さんに問い合わせください。

 どんな時にみなし贈与と判定されるのかの例ですが、①低額で譲渡した場合 ②実際に出した金額や債務額と共有持分が違う場合等があります。

 これが大変なことになる理由は、本人たちにみなし贈与の知識がなく、税務署から指摘されて初めてその存在に気付くため、あとからではどうしようもないこと、さらに税率が高いことです。

 また、みなし贈与に留意していたとしても、「時価」次第では譲渡金額が著しく低額になるケースも考えられます。不動産鑑定評価を取ることも考えておきましょう。

 親族間での売買時には、安易に考えず、税理士さんに問い合わせることが必要です。

 


 

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