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会話をグルーヴさせる「説明力」とは? 書籍「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります。」 #全文公開チャレンジ 第21回

こんばんは。ニッポン放送・アナウンサーの吉田尚記です。

#ふあかい 全文公開の第21回。本日も引き続き実践編をお届けします。

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メソッド2  知らない人に話しかけてみよう

実践編⑥ 自分の気持ちを表現する=説明力

 もうひとつ、ぼくが大事だと思っているのが「説明力」です。
 なにも饒舌に語れ、ということではなくて、自分の気持ちにぴったりくる言葉を探す力のことです。

〝口が腐らない感じ〟という感覚、わかりますか?
 自分の言葉が、今の気持ちにぴったりはまってるかどうかというのは、口がよくわかっています。
 たとえばめちゃくちゃ暑い日に、独り言でもいいので「今日、ほんと寒いな」と言ってみてください。言ったとたん、急になんか悪いことをしたような気持ちになるはずです。人間、自分の気持ちに噓をつくと誰に迷惑をかけているわけでなくてもなんか気まずい。
 自分の気持ちを正直に表現する力=説明力。これが会話を上っ面だけにせず、グルーヴさせるのに大事な要素です。
 でも自分の気持ちに正直になるあまり、相手を傷つけてしまったら、元も子もないですよね。
 ここで大事になってくるのが、遊び心です。

 ある人気ラジオパーソナリティがラジオでよくおっしゃっている喩えに、「松の木におじやをぶつけたような顔のブス」という表現があります。もともとは古典落語のネタですが、これ、最高! 大好き。
「ブス」だけだったらもちろんただの悪口です。聞いているみんなが不快でしかありません。ここですごいのは、「ブス」って言いたくもあるんだけど、ちょっと「言っちゃいけないかな」という気持ちも感じているはずなんです。その迷いが、この表現を導いている。いや、「松の木におじやをぶつけたような顔のブス」も、悪口であることには変わらないんですが、ブス、って言葉よりも、「松の木におじやをぶつけたような」の方に気持ちが行って、悪口なのに、面白く感じちゃう。
 しかも、松の木におじやがぶつかってる様子を実際に見たことがある人って、まずいないと思うんです。でも、ぼくらはそれを言葉の響きだけで想像して面白がれてしまう。それが人間のすごいところです。
 どこまでも自分の気持ちにこだわって、その気持ちが表現に出て、「どう〇〇なのか」の「どう」の方で遊んで、会話に面白さが生まれる。
 コミュニケーション・ゲームにおいては自分の気持ちに沿うことと、サービス精神がとても大事なんですね。語彙力よりも何よりも、まずは正直に、そして面白がろうとすること。
 意味のある会話なんてしなくていいんです。無駄話で全然OK。しかも、正確な情報を伝える必要は無いから、ひと言で済むところに、一個サービスするだけで、相手も自分も楽しくなる。
 失敗したらむしろラッキーですよ。そこを指摘してあげてください。あんまり芸人さんみたいな言葉を素人の私が使いたくないけど、それがツッコミ。こういうやりとりが一度生まれれば、連鎖的にそういう会話は続いていきます。そうなったら、コミュニケーション・ゲームクリアです。
 正直でいられる臨み方や、表現力を身につけるためには、やっぱり場数を踏むのが一番なんですよね。
 そして場数を踏むためには、やっぱり外に出ていくのが何よりなんです。外に出て、人と関わると、自然に人に語れるような体験も増えますしね。すでにお気づきかと思いますが、ぼくの話もだいたい外に出て、他人と関わったときのエピソードばかりです。

もくじ

はじめに
メソッド1
「不安」の正体を明らかにしよう
 -不安はどこからわいてくる?
 -不安は社会の原動力

 -不安の先には、死しかない
 -コミュニケーションからの完全な断絶が、死

 -「不安」はまったく役に立たないもの?
 -不安への対症療法は、「これからどうするか」

 -とりあえず、具体的にやってみる
 -具体化って超大事

 -「なんか大丈夫」感=セルフエスティーム
 -考えるよりも、行動しよう

 -人生で一番役に立たないプライドの話
 -手っ取り早くセルフエスティームを上げるには
 -COLUMN① パソコンは生産の道具、スマホは消費の道具
メソッド2
知らない人に話しかけてみよう

 -「モテたい!」は、叶うのか?
 -コミュ力は才能じゃない

 -知らない人に話しかけるために必要な持ち物
 -コミュニケーションとは、協力型のゲームだ
 -聞いたらダメ、やったらアウトってなんだろう?
 -人に好かれる方法はない
 -彼氏・彼女がほしい! だったら知らない人に話しかけよう
 -実践編① コミュニケーションに最も必要なのは「質問力」
 -実践編② 質問はWhyよりも、Who・When・Where・What・Howが有効
 -実践編③ 会話のきっかけ「木戸にたちかけし衣食住」
 -実践編④ 会話を「えっ!」でトラップする
 -実践編⑤ 間違った情報でもぶつけてOK
 -実践編⑥ 自分の気持ちを表現する=説明力
 -実践編⑦ あいさつをしよう、時間を守ろう
 -実践編⑧ 大きな声が出せていれば、なんか大丈夫
 -COLUMN② 「集中力」は「無視力」
メソッド3
“深刻ごっこ”禁止
 -悩みは自分に何をもたらす?
 -「みんな悩んで大きくなった」はウソ
 -深刻さとはエンタメである
 -決断だけが、人を成長させる
 -承認を目的とすることはできない
 -きみが不機嫌になるのはなぜ?
 -実践編① バンザイして悩んでみよう
 -実践編② 悩みから「暗くなる」をとっぱらってみる
 -実践編③ 適度に“深刻ごっこ”を楽しむ
 -実践編④ 悩むの禁止
 -実践編⑤ やりきることを目的にする
 -実践編⑥ 他人に期待しない
 -実践編⑦ 愛嬌最強説
 -COLUMN③ 引き出しを増やす方法
メソッド4
「面白そう!」さえあれば、人生は大丈夫
 -「夢を持て」って言うけれど
 -100個やって、どれか1個ハマればラッキー
 -今しかできないことをやろう
 -〇〇をやりたいのか、〇〇家になりたいのか
 -楽しむってなんだろう?
 -完全な自由はないけど、どの不自由にとらわれるかを選ぶ自由はある
 -結論。不安を解消する方法=知らない人に話しかける
おわりに

というわけで、今日はここまで。つづきは、また明日!

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ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記ですー。

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