テーブル
「毒からの解脱」という本を出しました!初小説! 良かったらどうぞ!
土曜日、彼は私の話を聞いてくれなかった。苛立った私はまたいつも通り彼に向かってテーブルや物を投げた。
テーブルを壊した。
前は立てかけ鏡が割れた。自分で作った料理も何回か無駄になったことがある。
それでも彼は一心に携帯を見続けた。
「何でそっちばかり見て私の話を聞いてくれないの」と私は聞いた。
「だって携帯は急に機嫌が悪くなったり物を投げたりしない」と彼は答えた。
私はその時やっとはっとした。
大声で泣き続けた。
でもその後一緒に片づけて一緒に寝た。翌日の17時になっていた。
彼が一緒にテーブルを買おうと提案した。私は付き添って、ヨーカドーまで行った。丁度良いテーブルはなかったが、代わりに彼はい草のマットが欲しいと言い、私も猫の抱き枕も欲しくなり、購入した。
隣のGRANDTREEまで行くと、雑貨屋さんが沢山あって、その中でも下に収納スペースがあるこげ茶色のテーブルを見つけた。
彼は「テーブルを持ち帰る」と言った。店員さんから「まだ買い物があるようでしたら預かります」と言ったので、彼の履いていたビーサンが壊れていたのでABCマートでVANSのサンダルを買ったり、折角なので私の靴も2足(でも5000円)買ってくれた。
アジアンヌードル店でトムヤンクンヌードルやフォーを食べた。
その後テーブルを購入した店に戻り、テーブルを引き取った。
帰り際「雨降って地固まるだね」「良いテーブルが手に入って良かったね」と言ってくれた。
こういう奴なのである。
申し訳ないが、8年も一緒にいるのだ。