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書籍版『TIPS!』発売のおしらせ

3年ぶりの新刊書籍『TIPS! 絵が描きたくなるヒント集』が2023年10月20日に無事発売されました。1万部以上を販売した同人誌『TIPS!』の内容に100ページ以上の描き下ろしを加えた、ボリュームたっぷりのお絵描きヒント集になりました。

サイズはB5変形の正方形と、技法書としては小振り。

本書はイラスト技法書ではあるのですが、技法を体系的に紹介している本ではありません。知っておくと楽になるヒントや、プロでも知らないようなマニアックなトリビア、日々のお絵かきに役立つちょっとしたコツなどを集めています。ですから、技法書ではあるのですが、絵を描かない人でも楽しめる内容になっていると思います。

更に、本書は多数の解説図によって視覚的に解説するようにしました。解説図を見れば内容の9割はなんとなく理解できるようになっていて、文章はあくまでその補足です。また、重要ではないけど知っておくといろいろ楽になる補足については手書きのキャプションとして入れることで、情報量を増やしつつ読みやすい構成を目指しました。

本文の例、水の見え方の解説。

例えば水の描き方では、まず水が人間の目にどう見えているかという解説を様々な角度からしています。複雑に見える水の見え方ですが、①水自体の色 ②透過光 ③反射光 という3要素に分け、それらをイラストと図で視覚的に見せることで、分かりにくい水の特性が理解しやすくなります

海と川の実際の描き方。

もちろん理論だけではなく実際の描き方についても、前述の解説を踏まえたうえで順を追って紹介しています。ここでも、波のでき方などを手書きの文字で加えて、より深い理解に繋がるようにしています。

プロでも意外と知らない「表面下散乱」という現象の解説。

こちらは、肌の明暗の境目によく描かれる鮮やかなピンクやオレンジが、実際はどういう理論なのかについても図と実際のイラストを用いて解説したものです。3DCG業界では一般的な知識なのですが、イラストや漫画業界ではプロでも意外と知らない人が多いようでした。

他にも、天使の遠近法レイリー散乱ミー散乱カメラ・オブスクラドレーキップ窓3点照明アクソノメトリックなどなど、絵を描くうえで知らなくても全然困らない、でも知っているとちょっと作品が豊かになるかもしれない要素について、あれこれと解説しています。

PUR製本で本のノドまで開きやすい。

本書は資料としての利便性を考え、開いたまま机の上に置けるPUR製本を採用しています。また一部の解説図のメイキング動画をダウンロードすることもできるので、購入された方はそちらもぜひご確認ください。

なお、本書についてSNS等で言及される際は、ぜひ写真とともにご投稿ください。ハッシュタグ #吉田誠治TIPS もしくは書名・著者名を添えていただければ、表紙だけでなく本文についても写真で投稿して構いません。枚数は常識の範囲内で。このページが参考になった!などのご感想をいただけると嬉しいです!

TIPS! 絵が描きたくなるヒント集
2023年10月20日発売 / B5判変型 / 160ページ / ソフトカバー
※電子書籍も発売中
出版社:エムディエヌコーポレーション(作品ページ
定価:本体2,200円(税込)
ISBN-10:429520515X / ISBN-13:978-4295205159
Amazon / 楽天ブックス / ヨドバシ / 紀伊國屋書店 / 版元ドットコム
詳細な紹介ページはこちらにもあります→ FANBOX

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