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国内・独学で英語を話せるようになるには【英語仕事歴9年が解説】

こんにちは、Yoshiと申します。

Twitterやブログで英語学習に関する発信をしています。

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ぼくは大学生の頃に英語の勉強を始めて、約1年後にTOEIC975点を取得、就職後は海外関係の仕事を9年間やってきました。

今回の記事では、そんな僕自身の経験を元に、国内・独学で英語を話せるようになるための方法をご紹介したいと思います。


英会話に関して言うと、留学などで海外に住んだことはありませんが、外資系企業などで採用されているVERSANTというスピーキングテストで69点を取ることができました。

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日本人受験者の上位3%だそうなので、海外経験のない非ネイティブとしては結構すごいんじゃないかと思っています。

そんな僕が考える、国内・独学で英語が話せるようになる方法を網羅的に解説してみたいと思います。


そもそも英語が話せるとはどういう状態なのか

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まず、そもそも「英語が話せる」ってどういうことなんでしょうか。

僕の考える定義をご説明します。


例えば、犬の写真を見た時に瞬間的に「dog」と言える人は多いと思います。

さらに「私は幸せです」と英語で言ってくださいと言われたら、「I'm happy」と言える人もかなり多いはず。


英会話の練習というのは、要はこんな風に瞬間的に言える表現をどんどん増やしていくことだと思っています。

初めは思い出すのに時間がかかっていたものが、何度も出し入れするうちにスムーズに出てくるようになり、次第に無意識かつ瞬間的に発することができるようになる。


そんな単語・文章表現をどんどん増やしていけば、英語は話せるようになります。

そう考えるとすごくシンプルですよね。


英語を話せるようになるまでの目安勉強時間

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つぎに、これから英会話に本気で取り組む場合に、目安の期間としてどれくらい必要なのかお話ししておきます。

前提として、1日3時間くらいは英語に触れるようにしましょう。


3時間と聞くと大変に思えるかもしれませんが、英語は「耳学習」が可能です。というか、耳を使って音声で学ぶことがとても重要です。

英語は言語なので、リアルな会話の中で相手の言っていることを理解し、相手が理解できる発音で話す必要があります。

そのためには英語の音をしっかり身につけることが大切になってきます。


話が少しそれましたが、とにかくその「耳学習」を通勤・通学時間、家事や身支度中などに取り入れれば、1日3時間というのはそこまでハードルが高いものではありません。

というわけで、1日3時間は英語に触れる時間を作りましょう。

社会人の平均勉強時間は6分ともいわれているので、これだけで圧倒的な差をつけられますよ。


それでは、1日3時間の学習を続けることでどれくらいの英語力が身につけられるのか、期間別に目安をお話しします。


6カ月後:簡単な意思疎通が可能なレベル

まず、半年後には簡単な意思疎通ができるレベルを目指しましょう。


のちほど解説しますが、最初の1~2カ月で基礎を築きます。

それが終わったら、基本的な単語・文法を相手に伝わる発音で言えるように練習を重ねていきます。

半年もすれば、簡単な英会話なら十分できるようになっているはずです。

ただ、仕事での込み入った話などはまだ難しいかもしれません。


1年後:仕事で使える英語人材に

1年後には、一般的な日系企業なら英語人材として十分通用するレベルになっているはずです。

ぼく自身、大学の頃に1年間TOEICの勉強をした後、社会人になっていきなり仕事で英語を使うことになりました。

それまでTOEIC対策はしていたものの「英会話」には力を入れていなかったので、最初は苦労しました。


でもしっかりと基礎ができていたおかげで、数カ月経つ頃には英語で情報を調べ、英語で取引先と連絡を取り、交渉をするようになっていました。

もちろんまだまだ力不足な面はありましたが、それでも一人の英語人材としての職務は全うしていました。


もし、英語学習の初期からTOEICではなく英会話に力を入れていれば、入社時点で即戦力になることも十分可能だったと思います。

まあでも、TOEICのスコアのおかげで英語で仕事をするチャンスに恵まれたわけなので、後悔はしていません。


2年後:日系企業ならエース級の英語人材に

2年が経つ頃には、一般的な日本企業ならエース級の英語人材になっているはずです。

海外関係の部署に9年勤めましたが、全員英語が必要なはずなのに、真剣に英語学習に向き合っている人は驚くほど少ないです。

2年も本気で打ち込めば、帰国子女や長期留学の経験者でなければすぐに追い抜けますよ。


ぼく自身、入社後に少し頑張ったら付いていけるようになったので、その後は力を抜いてしまいました。

アジア担当だったので、非ネイティブ同士のコミュニケーションが主で、「そこそこの英語」で十分やっていけたからです。

しかし2~3年前にアメリカ事業を担当するようになり、ネイティブ英語の壁を痛感。会議に参加しても、半分くらいしか分からないという絶望を経験しました…

当時TOEICは満点を取っていたので多少自分の英語に自信を持っていましたが、見事に打ち砕かれましたね。

そこから本格的に英語学習を再開し、やがて1週間付きっ切りでのアメリカ人幹部の通訳などもこなせるようになりました。


ただ正直なところ、入社後に本気で英会話に取り組み続けていれば、2年あれば十分そのレベルには到達できたと思います。

というわけで、この記事を読んでいる皆さんはぜひ2年でエース級の英語人材を目指してみてください。


英語を話せるようになるための基礎

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ここから、具体的に英語が話せるようになるために必要な学習方法を解説していきますね。


1カ月目:文法・発音の基礎

まず、本当に英語をゼロから始めるなら、文法と発音の基礎を固めることをおすすめします。

文法が大切なことは誰でも分かると思いますが、特に強調しておきたいのが「発音」の重要さです。


学校教育を受けてきた人なら、少なからず語彙や文法は勉強してきたことと思います。

でも、発音ってちゃんと学んだことがないのではないでしょうか?


これまで色んな国の方と英会話してきましたが、ほとんどの外国人が日本人の英語は理解がむずかしいと言います

そしてその原因の大部分は、発音にあります。

英語を話せるようになりたいなら、外国人が聞き取りやすい英語を話すことは必須です。


さらに、実は発音を身につけることでリスニング力もアップします。

ぼく自身、英語学習の初期に発音を学んだことで、短い期間でTOEIC満点レベルまでリスニング力を高めることができました。


最初の1カ月で取り組むのにおすすめの参考書は、以下の2冊です。

これらをきっちり仕上げれば、中学英文法と各母音・子音の発音が身に付きますよ。

よく言われる通り、英会話は中学英文法で事足ります。複雑な文法を学ぶよりは、とにかく簡単で基礎的な文法事項を「使えるレベル」まで落とし込みましょう。


2カ月目:文法・発音を使えるレベルに

というわけで、2カ月目にやるのは文法や発音を使えるレベルまで落とし込む作業です。

もしハイペースで進んでいるなら、ここまでを1カ月で仕上げてもOKです。


文法を使えるようになるために、おすすめなのが瞬間英作文ですね。

瞬間英作文はその名の通り、日本語訳を瞬時に英語に訳していくトレーニングです。

以下の本は、基本的な文法項目をカバーしつつ瞬間英作文ができるのでおすすめです。


発音に関しては、先にご紹介した「英語耳」は個々の発音を学ぶための本でした。

しかし英語においては単語同士がつながったりして、読み上げる際に一定のリズムが生まれます。

そういった単語同士のつながり・リズムを身につけることで、自分の英語が伝わりやすくなり、さらに聞き取りもラクになります。

そのリズムを身につけるためにおすすめなのが、シャドーイングというトレーニングです。


シャドー=影ですが、まさしく影のようにお手本の音声を追いかけ、マネしていくトレーニングになります。

以下の本が入門編としておすすめです。


以上の4冊を仕上げることで、これから英語力を磨いていく上でのベースがしっかりと出来上がります。

逆に基礎なしにいきなり英会話をしまくっても、吸収できるものは少ないです。

地道に、愚直に続けた人だけが英語学習で成果を出すことができます。


英語を話せるようになるには徹底的にアウトプット

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ここまで来たら、後は徹底的にアウトプットしましょう。

おすすめの方法を2つ紹介します。


オンライン英会話で毎日レッスン

ぼく自身、オンライン英会話という存在は知っていたものの、なかなか一歩踏み出せずにいました。

アメリカ人などネイティブとの会議もこなせるようにはなりましたが、まだまだ自分の英会話力は足りていないと感じており、今年(2020年)に入ってついにオンライン英会話を始めました。


毎日25分のレッスンを受け続けた結果、かなり英語がスムーズに出てくるようになったと感じ、数字としても冒頭でご紹介した通りVERSANTというスピーキングテストで69点を取ることができました。

VERSANTについては、実はオンライン英会話を始める3カ月前の初受験は58点でした。10年英語に触れておきながら、80点満点の試験で58点だったところを、たった3カ月オンライン英会話を続けただけで69点まで引き上げることができたんです。


いかに「毎日英語で話す」ことが効果的か、思い知りました。

オンライン英会話については、色々なサービスがありすぎて迷うので、ぼく自身はTwitterで実際の利用者に聞きつつ決めました。

以下記事にTwitterユーザーの利用者数を調べた結果をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

>> Twitterユーザー100名超を調査!オンライン英会話ランキング【信頼度高め】

モチベーションが高いなら、1~2カ月目の基礎を身につけつつ、オンライン英会話を始めてみるのもアリだと思います。

初めに「いかに話せないか」を体験しておくことで、その後の成長を感じられますからね。


独り言英会話で表現力を鍛えよう

また、独り言英会話もおすすめです。

独り言英会話というのは、その名の通り独り言で英語をつぶやき続けるというものです。


オンライン英会話などのレッスンでは、相手がいるので立ち止まって表現を考えたりということは難しいですよね。
独り言なら何度でも言い直しができるので、自分の持っている知識をフル活用することができます

そのため、知っている表現を使える状態に引き上げるトレーニングとして最適です。


僕は風呂に浸かりながら独り言英会話をするのを日課にしています。

辞書もネットもない状態で、自分が知っている表現だけで何とか伝えるというのは、英会話のいい練習になります。


以上、アウトプットを増やす2つの方法をご紹介しました。

オンライン英会話とひとり言を日課にすることで、スピーキング力が爆発的に向上しますよ。


英語を話せるようになるまでのモチベーション維持方法

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最後に、モチベーション維持の方法について解説します。


英語はやれば誰でも身に付きますが、時間がかかるものです。

何となく始めてしまうと、なかなか成果が感じられずに挫折しかねません。

ぼく自身が英語学習を継続できた理由を考えた結果、有効だと感じた方法を2つご紹介します。


①目標を数値化しよう

まず、目標を数値化することです。


ぼくが大きく英語力を伸ばせたのは、

・TOEIC900点以上を目指してひたすらTOEIC対策をしたとき

・VERSANT65点以上を目指してオンライン英会話に打ち込んだとき

の2つです。


逆に、「もっと英語が話せるようになりたいなあ」とか、「語彙力が不足しているから単語帳でもやろうかなあ」と漠然とした動機のときは、続かないことが多かったです。


英会話は数値化するのが難しいですが、前述のVERSANTの他、TOEICもスピーキングテストが普及してきています。

まずは一度受けて現在地を知った上で、6カ月後、1年後、2年後くらいで数値目標を設定してみると、いいモチベーションになりますよ。

スコアを持っていれば就職や転職にも活用できるので、一石二鳥ですよね。


②英語を使う環境に飛び込もう

さらに、もう一つ大きな動機になるのが、英語を使う環境に飛び込むことです。


やはり、ぼく自身10年近くも英語を学び続けられているのは、英語が必要な環境にいたからという理由が大きいです。

英語は好きですが、仕事で必要でなければ、ここまで打ち込むことはできなかったはずです。


学生なら英語を使うようなアルバイトを探してみる。

社会人なら海外事業の部署へ異動希望を出す。英語を使う仕事に転職する。


簡単ではないですが、本気で英語を身につけたいなら、英語を身につけざるを得ない環境に飛び込むのが一番ですね。


まとめ:英語を話せるようになるには

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以上、英語を話せるようになるために必要なことを、ぼく自身の経験を元にお話ししてみました。


文法・発音の基礎を身につけ、応用力を高めた上で、とにかくアウトプットを繰り返していけば、2年後には周囲に頼られる英語人材になれるはずです。

英語学習のモチベーションは、意外とすぐに消えてしまうものです。

やる気になっているうちに、思い切って一歩を踏み出してみましょう。

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