指伝話南部のことば

指伝話タグ

 指伝話メモリでは、セットごとに話者、音程、速度を指定することができますが、カードごとに音声を変えることもできます。カードの中で話す途中で変えることもできます。
 それらは、指伝話タグと呼ばれる記述によって指定します。今回はその指伝話タグについて説明をします。

標準のタグ

 指伝話タグは、半角の [ ] でくくって指定します。標準のタグは次の通りです。

[Sayaka]    話者を SAYAKA にする
[Haruka]    話者を HARUKA にする
[Sho]       話者を SHO にする
[Ryo]       話者を RYO にする
[V:100]     音量を 100 に設定する(値は0〜500)
[S:150]     速度を 150 に設定する(値は50〜400)
[P:150]     音程を 150 に設定する(値は50〜200)
[B:0.3]     間を 0.3秒 とる(値は0.1〜60秒)

 なお、タグではない文字を [ ] でくくった場合は、読み飛ばします。

[赤ずきんちゃん]
[haruka]おばあさん? どうしてそんなにお耳がおおきいの?[b:0.4]
[sayaka][p:65][s:70]それはね、お前のかわいい声を聞くためだよ?[b:0.2]
[p:200] [s:100]
[Julie]Wow. really?
[Paul]That's amazing!

言語を指定するタグ

 指伝話メモリから、iOS/iPadOSの持つ多言語を呼び出して話すことができます。

[system:en-US]	 英語 (United States) 
[system:en-GB]	 英語 (United Kingdom)
[system:en-IE]	 英語 (Ireland) 
[system:en-ZA]	 英語 (South Africa) 
[system:en-AU]	 英語 (Australia) 
[system:fr-FR]	 フランス語 (France)
[system:fr-CA]	 フランス語 (Canada)
[system:it-IT]	 イタリア語 (Italy)
[system:es-ES]	 スペイン語 (Spain)
[system:es-MX]	 スペイン語 (Mexico)
[system:pt-PT]	 ポルトガル語 (Portugal) 
[system:pt-BR]	 ポルトガル語 (Brazil) 
[system:nl-NL]	 オランダ語 (Netherlands)
[system:nl-BE]	 オランダ語 (Belgium) 
[system:zh-CN]	 中国語 (China)
[system:zh-HK]	 中国語 (Hong Kong)
[system:zh-TW]	 中国語 (Taiwan)
[system:ko-KR]	 韓国語(Korea[system:th-TH]	 タイ語 (Thailand) 
[system:ar-SA]	 アラビア語 (Saudi Arabia) 
[system:tr-TR]	 トルコ語 (Turkey) 
[system:pl-PL]	 ポーランド語 (Poland) 
[system:ro-RO]	 ルーマニア語 (Romania)
[system:hu-HU]	 ハンガリー語 (Hungary)
[system:cs-CZ]	 チェコ語 (Czech Republic)
[system:sk-SK]	 スロバキア語 (Slovakia)
[system:de-DE]	 ドイツ語 (Germany) 
[system:no-NO]	 ノルウェー語 (Norway)
[system:da-DK]	 デンマーク語 (Denmark)
[system:fi-FI]	 フィンランド語 (Finland)
[system:sv-SE]	 スウェーデン語 (Sweden) 
[system:ru-RU]	 ロシア語 (Russia)
[system:el-GR]	 ギリシャ語 (Greece) 
[system:id-ID]	 インドネシア語 (Indonesia) 
[system:ja-JP]	 日本語 (Japan) 

 こんなふうに記述します。

 フィンランド語でありがとうは [system:fi-FI]Kiitos [Sayaka]といいます。

漢字の読み方・その他入力のコツ

 指伝話は漢字を含むことばを読み上げますが、読み方は自動判別です。例えば「山内さん」と書くと「やまうちさん」と読みます。これを「やまのうちさん」と読ませたい場合は、「ヤマノウチさん」とカタカナで入力すると良いです。

 指伝話は基本的に漢字で書いた方が良く読みます。「ヤマノウチと読んでください」と「ヤマノウチと呼んでください」は異なる発音をします。

 カタカナにしたり、間に中黒(・)を入れたり、文章の最後に疑問符(?)をつけたりすることで、読み方が変わるのを利用して、自分が望んでいる発音を探すのも楽しいことです。青森に行った時に、南部弁を話すことに挑戦してみました。

 南部弁のネイティブの人からすると、まだまだなぁというところかもしれませんが、一緒にいろいろ試した時間がとても楽しかったです。この時間こそが、コミュニケーションですよね。




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