税理士試験- 理論の学習方法について

こんばんは、税理士のYoshiです。

税理士受験生向けに、理論の学習方法について、私の経験談をお話しします。

受験生の皆さんは、理論の暗記はどのようにされていますか?

私は受験生時代、税法科目は法人税法、消費税法、相続税法を選択し、各税法において膨大な量の暗記を余儀なくされました(特に法人税法は量が膨大)。

とはいうものの、当時(2008年~2012年)の税理士試験の理論項目では第一問でベタ書き、第二問で応用理論への回答が求められており、暗記は必須でした。

そんな中で、私がどのように暗記に取り組んだのかを紹介します。

1.新規の理論への取り組み方

各税法項目では、法人税で約100題、相続税法で約70題、消費税法で約40題の理論暗記が求められます。

まずは、以下の手順で取り組みました。

①まずは理解する。

正確な理解なしに、理論を暗記することはできません。どの項目も、条文が作られた背景や、適用される場面があります。逆に、内容の理解をきちんとしていれば、細かい内容を忘れてしまったとしても、何とかなる場合があります(特に、組織再編関連の理論(合併、分割、交換等)は内容が似通っていることもあったため、理解を優先し、あまり覚えてはいませんでした)

②一度は書いてみる。

理解した理論は、一度は書いてみることをお勧めします。但し、書くのは一度もしくは予備校の試験時のみでいいと思います(その理由は③で後述)。

③その後暗唱

②の後、覚えるまで繰り返し暗唱します。中には書いて覚える方もいらっしゃる様ですが、手が痛くなるうえ、時間もかかり、効率も悪いため、お勧めしません。特に、予備校等の自習室でひたすら理論を書く時間があれば、計算問題をするほうが良いかと思います。理論一題を書く時間があれば、暗唱で3 - 5題は回せるかと思います。

定例試験や実判(私はO校に通っていました)の理論問題で覚えた理論を吐き出した後は、本試験直前まで一度忘れてしまってもOKです。

2. 既に一度暗記した理論への取り組み方

こちらのポイントは以下の2点です。

①理解が不足している箇所は、理論サブノートや理論テキストに追加情報を書き込みます。各理論への理解度を高めましょう。

②あとは思い出すまで、ひたすら暗唱です。暗唱場所は、予備校の裏階段、自分の部屋などなど、声を出して暗唱できるところを選んでいました。特に予備校で暗唱するときは、不審者がられることを恐れてはいけません(笑)もちろん、声は出せませんが、電車の移動等の細切れの時間も活用していました。

暗唱するときは、同時に歩き回ることで記憶力がアップします(個人的体験談)。

3.  本試験直前の理論への取り組み方

本試験直前でも、繰返し暗唱することが大事です。

ただし、2までの暗唱とは違い、本試験直前(直前模試等も含む)には、特定の理論だけでなく、全ての理論を遅くとも3日以内のスパンで回すようにしましょう。消費税等のミニ理論は1日で回してしまいましょう。これだけで、一文一文が正確に脳内に記憶されることでしょう。

これに加え、本試験直前には、税制改正の内容や、直前模試の理論問題の内容など、新しい情報も入ってくるかと思います。そうした情報も、理論テキストや理論サブノートに追記(私はよく切り取ってホッチキスなんかでも止めていました)して、どんどん汚してしまいましょう。もちろん、追加情報も全て覚えてしまいます。


私の経験から語れる理論学習方法は以上です。

1から3のステップを経た結果、私の理論サブノートは表紙がちぎれるぐらいボロボロになり、何度も糊とホッチキスで留め直しました。そうした「自分だけのテキスト」は、試験後も宝物となり、(もちろん合格が前提ですが)実務でも役に立つことでしょう。




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