見出し画像

中学受験を経験して

こんにちは。よしたばです。

今回は中学受験を行い中高一貫校に通った経験を振り返って、いろいろ書いてみようと思います。

これから書くのはぼくの勝手な考えなので、全員に当てはまる訳ではないです。
それぞれに合ったやり方や考え方があると思うので、参考程度にしてください。

まず最初に、ぼくは京都にある私立の洛南附属中学校/高校に通っていました。
このサイトによると中学の偏差値は68くらいあることになってますが、ぼくの偏差値がそんなにあったのかは謎ですね。

ただ関西圏の共学ではトップですし、女子の学力に関しては最高峰です。

まあそれはそうとして、小学校の頃から順に流れを書いていこうと思います。

以前から夏期講習などはちょこちょこ行ってたのですが、小3のころから塾に通い出しました。この頃はまったく受験なんて頭の中にありませんでした。
教科も算数と国語だけでした。

本格的に受験を意識しだしたのは小5の終わりくらいです。塾のカレンダーで言えば小6の始めですね。この時には京都に引っ越して日能研に通っていました。

正直、受験勉強は苦痛でした。多分ほとんどの子供が勉強なんかしたくないと思います。宿題も答えを写したりしてました。

母親にも「辞めたかったら辞めれば?」と言われましたが、そこで「辞めたい」って言えるわけもなかったですよね。子供ながらにそういったプレッシャーは感じていました。

でも、私立の中学に行きたくなかったわけではないです。転勤族だったので小学校では5年生の時に引っ越してきても何となく浮いてましたし、地元の中学校も汚かったので綺麗な校舎に憧れてました。何よりぼんやり「綺麗な学校で賢い人たちと6年間も過ごすの楽しそうだなー」なんて思ってました。

結果的に塾に通い続けて良かったと思います。
これは個人的な感想なのですが、親に塾に行くようプレッシャーをかけられてたくらいがちょうど良かったです。今でさえ自制心がゆるゆるなのに、小学校の頃なんか自分に決定権があったら永遠にグダグダし続けていたと思います。

なので親御さんは多少のプレッシャーはかけても大丈夫なんじゃないでしょうか。やりすぎはダメですけどね。

「辞めたいなら辞めれば?」と言ってしまいそうな時は、それは本当に子供が辞めたいなら辞めてもいいと思っているからなのか、それとも自分が子供に塾を辞めさせる言い訳を求めているからではないか、子供に責任を押しつけてあとで自分は悪くないって思いたいがための保険ではないのか、少し考えてみてください。

「受験する」と決めたなら、最後まで徹底的な周りのサポートが必要です。
自分で受験したことがない親御さんはいろいろわからないこととかあると思いますが、学習面で必要なことは全て(受験専門の)塾でカバーしてくれます。

「勉強しなさい」というのは魔法の言葉で、
勉強を促しているように見えて、一番やる気を削ぐ言葉です。イライラします。

かといって小学生が自分から勉強するかと言われればそうでもないので、
メリハリをつけさせるのが大事です。

受験したのは洛南(専願)、洛星、同志社(だったか立命館だったか忘れました)で、
一応全て合格したので、洛南になりました。

最初のうちは同じ塾同士で固まったり、灘に落ちた人同士固まったり、なんとなく派閥がありましたが、すぐにそれも消えましたね。まあ6年も一緒ですしね。

洛南に通って良かったと思う1番の理由は環境です。

環境というのは学習面でも生活面でもです。

施設に関しては、この上なく恵まれていました。
京都駅から近いですし、綺麗な洋式トイレ(これ大事です)、綺麗な教室/体育館/柔道場、温水プールetc。6年間もその環境にいたので慣れてしまっていたのですが、国公立の大学に来てその有り難みに改めて気付かされる毎日です。

スポーツ推薦で高校に入学した人たちを体育館やスポーツ大会で見かけるのですが、全国でもトップレベルの人たちを間近で見るとめちゃくちゃ盛り上がります。桐生祥秀選手もその一人だったのですが、彼が体育祭で走ったときなんかものすごい盛り上がり様でした。人ってあんなに早く走れるんですね…

学習面に関しては言うまでもなくです。

正直言うと、授業のレベルは最高というわけではないです。結局大学受験の際は皆塾に通い出しますし、酷い授業もあります。

しかし、周りに賢い同級生がいるということ、そして6年間一緒に過ごしてきた友達が大学受験の際に同じ「大学合格」という目標の下、共に闘う仲間としていてくれることはとても大きいことだと思います

「あいつが頑張っているから俺も頑張ろう」
「あの人に負けたくない」
「あいつと一緒の大学に行きたい」

こういったモチベーションは大学受験という最大級のストレス/プレッシャーを
乗り越える大きな糧になります。

普段から考査の旅に成績の比べ合いや勉強の教え合いなども行われますし、
いくらかのプレッシャーはありますが、良いプレッシャーです。

元々男子校だったせいか分かりませんが、女子生徒が圧倒的に少ないです。
しかし洛南の女子は信じられないくらい強いです。

女子が入れる学校としては関西でトップなので、自然と女子の入試の合格ボーダーが男子より高くなっているため、頭に関して入学時点ですでに女子が優位な立場にあります。そのあとも、男子が多い環境に揉まれて女子もちっとやそっとじゃ動じななくなっていきます。むしろ活き活きしてます。

スマホ禁止、頭髪規定など多少ルールはありますが、慣れれば大して気になりません。

合宿や旅行、体育祭や文化祭もやはりクオリティが高く、とても楽しいです。

貧乏だからとか陰キャだからという理由でいじめがあるということもありません。あんまりこういうカテゴライズは好きではないのですが、人数も多いですしいろんな種類の人がいてバランスがとれているので、いろいろな友達ができます。帰る方向が一緒の友達、部活が一緒の友達、クラスが同じ友達、趣味が合う友達、塾が同じ友達...。6年間も一緒にいるので自然と仲も深まりますし、長く付き合える友達ができるのも良いところです。

もちろん、勉強が大変だったり、宿題が多い、学費が高い、家から遠い(名古屋から通ってる人もいました)などなど私立ならではの問題もあるのも確かです。
中学受験はとても大変なプロセスですしね。

ただ、こういったことを全て体験して振り返ってみて、
やっぱり行って良かったなと思えます。

人によって、また学校によって体験は違ってくると思います。

公立の中学校・高校に行ってないので比べることはできませんが、
もしこの記事がいくらか役にたったなら幸いです。

サポートありがとうございます!