「再現性あり」の多くは、アナタだからできたんでしょの罠
世の中には、いわゆる「有用な情報」というのが溢れていて、それこそ玉石混淆、有象無象な内容に踊らされるわけです。
ここでいきなり余談ですが、玉石混淆は「こんごう」ではなくて「こんこう」です。間違いやすいのでご注意。
こんごう(混合)と入力すると、変換時に校正支援によって指摘されます。
さて、有用な情報と言われている代表例が、「お金の稼ぎ方」とか「情報発信の拡大方法」のようなノウハウ系だと思います。
もちろん、他にも「人生を豊かに」や「悩みを解決」のような有用な情報は山ほどあると思いますけどね。
が、「再現性あり」とわざわざアピールしている情報は、「稼ぎ方」とか「(SNSなどの)増やし方」が多い印象。
おい印象かい、エビデンスはないんかい、と怒られそうですが(誰に)、まあいいじゃないですか。そこは重要じゃなくて。
別に再現性ありというノウハウ記事を否定してるわけじゃありません。
ただ、「これから」「他の人が」その通りにやっても、うまくいかないことも多いのでは?というだけの話です。
なので、「言われたとおりにやっていたけどダメだったぞ😟」って、情報元に対してケチをつけるのはお門違いというもの。
なんでか?
そりゃ、理由の1つは、その発信者とは、これまでの経歴やバックグラウンドが全然違うから。
発信者は、「こんな私にでもできたんだから、あなたにもできます」って言いますが、実は経歴を見ると結構すごい人だったりすることのほうが多いです。
「ごく普通の主婦の私でも」とか「ポンコツ会社員の僕でも」っていうのは、わりと謙遜が入っていることも多かったりします。
元々かなり「デキる人」で、実は属人性があるように見えます。
「属人性」ってのは、「その人だからこそできる」ってことね。
もう1つ、「再現性あり」が怪しい理由は、「これまで」と「これから」は時代も社会状況も全然違うものだから、ですね。
1年前なら確かにその方法通りでうまくいっていたことが、今では全然通用しない、なんてことはザラにあります。
過去にうまくいったノウハウ情報を参考にしている時点で、「後追い」に過ぎません。
その通りに実行しても、なかなかうまくいかないでしょう。
ではどうするか?
繰り返しますが、「再現性あり」というノウハウ情報を否定しているわけではありません。
それらの情報の中には、
・時代や条件によらない普遍的なこと
・自分にも(苦労せず)できること
が必ず含まれているはずです。
それを、自分流にうまく抽出することが大事。
言い換えると、属人性があるような部分は捨てて、「本質」を見極めることと「自己理解」が成功への近道なのだと思います。
それでもうまくいかないことのほうが多いし、「それではうまくいかない」こともあるでしょう。
そういうもんなのだと思います。
結局は、自分自身で行動してみるしかない。
書籍やウェブ記事を読みあさったり、高額のセミナーに参加してみたり、実際に行動する前にインプット過多になってしまい、なかなか始められないのは、あまりよろしくないと思います。
この手の話は、副業や投資、情報発信などが多いと思いますが、小さな失敗と、小さな成功体験を自分自身の行動で積み重ねることしかないんじゃないかな。
あと、短期間で結果を求めすぎるのもよくない。
現在活躍している人でも、最初の数年は鳴かず飛ばずだった、という人も多いです。
それくらいのスパンで考えたほうがいい。
すぐに結果は出なくても、無理なく続けられること、をやり続けるしかないのだと思います。