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あなたが考える世界の平和とは、どんなものですか?

「世界の平和」というものに関心をもっている方は意外と多くいるようで、ありがたいことに、コンタクトを頂くことがあります。

その中で何回か問いかけられたのが、タイトルの「あなたが考える世界の平和とは、どんなものですか?」という質問です。

「平和」というものに対するイメージは皆さんある程度お持ちで、争いがない、平穏、安心、思いやり、などが思い浮かぶ方も多いと思います。ただ、人を集めてグループとして活動するとなると、どんな平和を目指したいかを具体的にする必要があるようです。

ということでしばらく考えてみた結果、もっとも優先的に実現されるべきだと感じているのは以下の3つでした。
・戦争や紛争など傷つけあって苦しむ人がいない世界の平和
・人口の増加を背景とした問題をうまく解決できる世界の平和
・食料と水の不足によって苦しむ人がいない世界の平和

もちろんこの他にも、以下のような重要なテーマがあると思っていて、こちらについてのモチベーションがある人とも繋がって活動を進められればとも思っています。
・社会全体の道徳性と社会性の向上によって政財界の腐敗や汚職がなくなる世界の平和
・政策の失敗による一つの国家内での貧困や不幸せが少ない世界の平和

今回は最初の3つのテーマを取り上げて、目指す平和について書いてみます。


戦争や紛争など傷つけあって苦しむ人がいない世界の平和

戦争や紛争は多くの死傷者を出します。誰だって死にたくないし、悶絶する痛みは経験したくありません。ところが様々な理由で起こってしまうようです。

・思想のぶつかり合い(宗教的なものを含む)
人それぞれで信じているものが違い、そのために起こる争い。特に、自分が信じるもののためには「他人を力でねじ伏せても構わない」という考え方は、武力での争いに発展しやすいと思うんですよね。

・資源の取り合い
お金になる鉱物だったり、生きていくための資源(水や食料などがとれる土地など)だったりを力づくで取ろうとするところから、争いが生まれるようです。人口増加はこの類の争いに繋がりやすいと思っています。

・社会に対する不満
満足の行かない生活環境や政治体制が続き、政治に対する不満から反対運動や暴動が始まり、そこから大きな争いにつながる。既得権がのさばる不健全な政治が要因ともいえるものだと思います。

こういったことが理由で起こる戦争や紛争などがない、という意味での世界の平和を目指したいと思います。

武力行使や暴力での解決について

基本的には武力や力づくでの争いを否定します。それは報復合戦の火種となりやすく、争いが争いを呼びさらなる武力の衝突に繋がりかねないためです。

ただし、長年の不健全な政治体制を覆すために生じる民主化運動のような争いもあるため、その場合の争いの是非については検討余地があると思っています。この点については別の機会に書こうと思います。直接的にも間接的にも関与するつもりはありませんが、存在自体は認める余地があるかもしれません。

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で、この一つ目のテーマについては、より広い範囲の傷つけ合いも対象に含む必要があると考えています。

具体的には、戦争や紛争だけでなく、人同士が心身問わず傷つけあって苦しむことがない世界の平和、です。

戦争や紛争だけでなく、人同士が心身問わず傷つけあって苦しむことがない世界の平和

例えば武力の争いがなくとも、強制労働が当たり前にある状態は平和とはみなせません。人種差別によってあるグループが不当な扱いを受ける状態も平和とはみなせません。

奪うことによって成り立つ状態について

幸せや平和はゼロサムではないと考えているため、他人をマイナスにして、そのマイナス分を自分のプラスにする、という類のものは基本的に抑止対象だと考えます。

例えば強制労働であれば、これは他人の人権を侵害していて、その不利益分(マイナス)を使用者が利益(プラス)として享受するようになっています。ですので、犯罪が横行するような状態も平和とはみなせません。

心身問わず、他人の何かを奪うことを基にしている考え方は、争いにつながる発想だと考えており、世界の平和を目指す上で是正されるべき対象だと考えます。

限られた範囲だけの便益について

また、一部のグループに偏った幸せや平和を追求するという考えは、グループ間の不和や争いを是認する余地を持つため、すべてのグループに対する幸せや平和を目標とするべきだと考えます。ですので、グループ間での待遇、恵まれるべきもの、優劣について、違いがあるべき、とする類のものは基本的に抑止対象だと考えます。

例えば人種差別であれば、たとえあからさまな物理的な傷つけあいがなかったとしても、自分のグループとは同等であるべきではない、という考えから何らかの不当な扱いをするのであれば、それは精神面で苦痛を与えることにつながります。

心身問わず、他人や他のグループを傷つけても良いとする考え方は、争いにつながる発想だと考えており、世界の平和を目指す上で是正されるべき対象だと考えます。

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さて、一つ目のテーマが長くなってしまったので、次に移ろうと思います。

好きこのんで戦争や紛争をしたい人はごく少数のはずです。争いは結果であってそこには要因があり、その要因となる問題を解決することが平和を目指す活動として重要なことだと考えています。

その要因として大きな問題になると考えているのが、二つ目のテーマの人口増加、それから三つ目のテーマの資源不足です。

こちらの二点についてもまだ考慮する事項が多くあるため、ここでは簡潔に述べて、別の機会により詳しく書こうと思います。


人口の増加を背景とした問題をうまく解決できる世界の平和

人口増加は争いにつながりやすいです。食料や資源の枯渇は、それを求めた争いに発展しやすいと考えていますが、その枯渇の状態を加速させるのが人口増加です。

地球が持つ食料や資源の生産能力があり、かたや人類がそれを消費するスピードがある。消費スピードが生産能力を上回ると、枯渇の方向に向かっていきます。

この問題を解決するには、いくつかの検討事項があります。
・生産能力の向上
・消費スピードの低減

・生産能力の向上
食料や資源の枯渇が問題になるのであれば、増やせば良い、という発想です。

消費に対する総量が増えれば良いので、例えばエネルギー資源であれば、
・同一資源の新たな発掘
・同一資源の変換効率向上
・代替資源の発掘・開発
例えば食料であれば、
・同一産地での収穫量向上
・代替産地の発掘・拡大
・環境変化に強い品種・生産方法の開発
などの対応課題があり、対処の対象だと考えています。

対象はこれに限りませんが、資源の枯渇が問題になるのであれば、上記のような課題に対処するための技術開発と社会実装が必要です。

社会において生産能力向上のために多くの人が取り組んでいって、小さな解決策を皆で積み上げていく。それを続けていけば、それは自分たちの社会で生じる、人口の増加を背景とした問題を、自分たちでうまく解決できることに繋がります。そういった社会の実現をともなう世界の平和を目指します。

・消費スピードの低減
こちらは消費を減らすという発想です。
・一人当たりの消費量を少なくする
・消費する頭数が急増しないようにする
といった課題に対応する必要があります。

対象はこれに限りませんが、このように一人ひとりの人間に焦点があたる課題に対処するためには、技術開発もさることながら、政治や経済面での仕組みが必要だと考えています。

慈善的な呼びかけで一人当たりの消費量が少なくなれば良いですが、別角度での対応が必要だと考えます。また、消費する頭数の急増の問題に対処するには、急増する背景を理解してその要因に対処する必要があります。


食料と水の不足によって苦しむ人がいない世界の平和

継続する悪い生活環境は社会に対する不満につながり、争いの要因となりやすいです。その最たるものが、生きていくために不可欠な食料と水の不足の問題です。

食料と水に限らず、人類が消費するものの不足というのは、人口増加の問題と密接な関係があります。理想論をいってしまうと、人口増加の問題が解決すれば食料と水の不足の大部分の問題は解決されると考えます。

別の機会により詳しく書きますが、食料と水の不足の問題は、政治、生産力、人口増加と密接に関係していると考えられます。

水と食料の不足の問題は、いのちの存続に関わる一番重要な問題の一つです。そこから生まれる苦しさの解消は、最も優先的に対処されるべき課題の一つだと考えます。その実現のためには、慈善的に今ある人たちを援助することも重要ですし、さらに重要なのは、政治や生産力など、国民が生きていく上での国の中の「仕組み」の正常化に働きかけることだと考えます。

現在も国際機関による援助や、各国のNPOやNGOによる慈善的な援助はなされています。その部分は彼らに任せ、仕組みに働きかける部分 、例えば政治の改善や生産力の向上、の部分をより具体的に検討し活動対象としたいと考えます。

とりわけ途上国の政治には厄介な問題がつきまとうため、長期的な活動が前提になると考えています。


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この文章は「あなたが考える世界の平和とは、どんなものですか? 」という質問に対する考えを記したものです。

まだまだ書ききれていないため、一旦ベータ版としてこの記事を公開し、随時書き足しをする想定です。大きく追加や内容変更が必要になる場合は、別の記事を作成します。

もしもあなたが世界の平和に関心があり、目指したい先が同じ方向にあるのであれば、ぜひコンタクトを頂けると嬉しいです。

考慮が足りない部分があれば、ぜひご指摘ください。違う観点があれば、ぜひ一緒に議論をしてください。不明点があれば、ぜひお尋ねください。
未熟だとか、遠慮とか、要りません。

まだまだ、技術知識が足りません。まだまだ、政治の世界がわかりません。
まだまだ、問題の理解が必要です。まだまだ、行動を取れる人が必要です。

しかし、やる気はある。始まりはいつもそこからです。

壮大な問題に思えるかもしれません。自分で考えて、自分一人ではどうにでもできない問題だとわかり、諦めてしまう。そんな方も多くいらっしゃるようです。

ですが、

一人で無力だと感じるのであれば、同じ思いを持つ人同士で集まってやればいい。問題が大きすぎるのであれば、その問題を分解して、各問題に人が集まって対処すればいい。

そう思っています。

だから、仲間を集める。まずはそこから。

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