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ブログは農業。短期間で結果を出そうとすると失敗する

こんにちは。Yoshi(@motoy0shi)です。

以前はフリーランスとしてWebメディア(ブログ)を運営して生計を立てており、現在はWebマーケの会社で勤めています。


不定期にブログの戦略について、記事を書いています。詳しくはこちら。


自分でメディアを持っていたり、以前から企業さんのオウンドメディア支援などをしたりして、少し違和感を感じていることがあります。

それは、短期間のうちにブログで結果を出すことを望む人が多過ぎることです。


Twitterなどを見ていると、「●ヶ月で△△万円稼ぎました!」なんてnoteが時々出回ります。そういう結果が本当に出ているなら素晴らしいことだと思います。しかし、それに憧れて何かを見失っている人も多い気がするのです。


ブログで結果を出すのは、カップラーメンのように手軽にはできません。むしろ農業のように、来る収穫を夢見て、タネを蒔き、ていねいに育てていくプロセスが必要だと感じます。

そこで、今回はブログと結果への向き合い方について、話したいと思っています。「ブログを始めたけど、全然結果が出てない…」なんて方は、ぜひ暇つぶしにでもご覧ください。

ブログを始めた頃の僕

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ここ数年、ブログは爆発的なブームになりました。特に、一部のインフルエンサーなどが「ブログって楽に儲かるよ」と声高に叫んだ結果、次々と参入してきたのです。


僕自身もまた、そういった時期に始めた1人でした。2016年の秋、はじめてブログを開設し、記事を書き始めました。そこまで達筆ではなったので、週に1~2本ほどでしたが、スキマ時間を見つけては記事を書きました。

その3ヶ月、どうなったでしょう。なんとアクセスも全くなく、収益もほぼ0だったのです。笑 ある時は、自然とGoogleに「ブログ アクセス 増えない」なんて検索したものです。

僕は内心こう思っていました。「毎月何十時間も使って記事書いているのに、全く結果出ないのはおかしい。きっと自分に才能がないからだ」


こういったシチュエーションに心当たりがある人も多いのではないでしょうか? 

ブログに短期的な結果を求めるのは間違い

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僕の何が悪かったのでしょう? それは、ブログが結果を出すことに焦り過ぎていたのです。


アクセスを取るために、何か面白いことを書こうとか、流行りのネタに乗ってみようとか、数字を追いかけることに執着するばかりに、記事を通して自分が読者にどんな価値を提供するかの視点を見失ってしまっていたのです。

企業のオウンドメディアでも、直接的な売上増をKPIにしてしまうと、とたんに苦しくなります。たいていアクセスも売上も出ないから、辞めてしまうケースがたくさんあります。


面白い記事や流行りネタを書いてアクセスを集めること自体は、悪いことではありません。しかし、それ自体が価値になるレベルのものは素人ではできません。むしろ職人芸的な要素が強く、一般人が迂闊に手を出すと、失敗しがちです。

さらには、アクセス至上主義になると、倫理観が崩壊しがちです。その結果、人の不幸でアクセスを集めるような、モラルのないサイトまで生まれてしまいます。


収益などといった結果は、あくまで価値の交換に過ぎません。あなたがよいコンテンツをつくることで、読者はそれを求めてやってくる。その読者の一部が広告を経由して、運営者に還元してくれる。そういった価値の交換が循環しているだけなのです。

すなわち、あなたが読者に喜ばれる価値を提供して初めて、ループは回りはじめるのです。この順番を間違えたら、絶対にうまくいきません。


だからこそ、まずは収益とかを置いておいて、どうやったら読者に喜んでもらえるコンテンツをつくるか考えることが重要なのです。

作業時間で評価するのはナンセンス。嫌ならバイトしよう

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僕もハマりましたが、ブログの作業時間を金銭的に評価するのもナンセンスです。

よくブログの費用対効果みたいな話をありますが、はっきり言って短期的にはブログの費用対効果はとても悪いです。普通に記事書く時間で、高給なバイトをしたほうがよっぽど効率よくお金を稼げます。

またリスティング広告などにお金を突っ込めば、あっという間に検索結果の上位(!)に来て、アクセスも爆増します。


しかし、あなたはそれでもブログを書くことを選んだはずです。それなら、金銭的な評価はいったん置きましょう。ブログ運営は、1つのビジネスです。「〇〇時間働いたから、△△円くらい稼げるはず」という概念は、ここに当てはまりません。

とはいえ逆を言えば、作業時間に関係なく結果も出ることもあります。一度軌道に乗れば、2〜3日ほど何もしなくても、収益が出るようになります。ブログ運営とは、自走する仕組みづくりでもあるからです。


記事の評価指標を時間でなく、市場(マーケット)からの反響で見てください。きっとよい記事は、最初は小さくても、細く長く評価されるはずです。


ブログは農業。地道にタネを蒔き、時間をかけて育てよう

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ブログ運営は、農業にとても似ています。

イネを植えて1週間立った後、「なんで実がなってないんだ!!」なんて怒る農家はいないはず。農家の方は、秋の収穫を夢見て、地道にタネを蒔き、手塩をかけて育てます。

僕は小学生の時に、庭先のバケツに稲を植えて、半年かけて収穫したことがあります。少量ながら、毎日水をやり、虫がつかないか気にして、とても気を使って育てました。結果として、秋には黄金色の稲穂が垂れたのを見た時、とても感動したのを鮮明に覚えています。


同じように、ブログ運営も半年や1年、いや数年をかけて少しずつ積み上げていくことが重要です。僕の経験上、短期間で成功することはまずありえなく、仮にうまくいったとしても続いている人は少ないように感じています。

ブログの収益や名声といった結果は、読者に価値を提供して初めて生まれます。そしてその価値を作り出すのは、カップラーメンのように、インスタントにはできません。むしろ地道でとても時間がかかる作業が必要なのです。


しかし、その時間がかかるプロセス中で、文章力やオリジナリティといった重要な要素が育まれるのです。そして、そういった要素があなたのブログの基盤となる価値につながっていくと私は思っています。

まとめ

この記事では、ブログと結果の向き合い方について紹介してきました。

ブログで結果を出すには、最低半年から1年はかかる長期戦です。その間は、アクセスもない、結果もない、という苦しい時期なはず。しかし、その苦しい期間を乗り越えなくては、結果にたどり着くことは難しいです。

 ブログ運営は、農業です。一度アクセス数やかけた時間などの概念は忘れましょう。そしていつかの収穫を目指して、地道だけど一歩ずつ前に進んでみてください。それが結果を出す最短ルートなはずです。


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