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Facebook広告を打って、広告費5千円で3人採用できた話

こんにちは。Yoshi(@motoy0shi)です。

今回は、以前フリーランスとしてWeb集客のお仕事をしていた時のお話しです。


ある時、知り合いからこんな話がありました。「アルバイトの求人を出したいんだけど、予算がほとんどなくて求人サイトには出稿できない。でも、運営していたSNSだけでは応募人数が少ないんだ」と。

そこで僕は、Facebook広告を使って広告宣伝をしてみてはどうかと提案しました。

実際出稿すると、5,000円の広告費で10人から応募が来て、うち3人が採用となりました。最終的なCPAを計算すると、およそ1,700円ほどです。

アルバイト情報サイトに出稿すると、最低数万円はかかるので破格のコスパだと思っています。


そこで今回は、そのエピソードと、そこから学んだ教訓についてシェアしたいと思います。

その教訓とは、「マーケティング施策では、足りないものの方が多い。でも戦略とアイデア次第で、いくらでもなんとかなる」ということです。

この教訓は今でも自分の大事にしている考えです。ぜひこの記事を読んだ後、みなさんの感想もお聞かせください。


それでは参りましょう。

お店を開けたいが、人が足りなくて開けられない

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昨年の話です。ある地元の中小企業の社長から、聞いたのは悲痛な声でした。

その会社は、カフェバーを経営していました。飲食店を回すには、スタッフが必要です。しかし、人件費の高騰や飲食店の採用難で、学生をはじめスタッフが慢性的に不足していました。


しまいには、スタッフの何名かが退職することになり、お店の運営を維持できるスタッフが足りなくなったのです。

ビジネスモデルとして飲食店は、お店を開けなくては基本的に収益がありません。当然、固定費も高いため、週1日でも休めば、そこそこ売上に響いてきます。


そこで採用をかける訳ですが、資本が小さな企業では、採用募集を情報サイトに掲載するほど余裕がありませんでした。

とはいっても、自前で運営しているFacebookやInstagramでは、採用の投稿をしても見ている人が限られるため、ほとんど反響がありませんでした。

小額のFacebook広告は、できるだけ狙い撃ち

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そこでWebの経験があった僕に声がかかりました。そのような状況を見て、Fecebook広告はどうかと提案したみたのです。

Facebook広告は、比較的小額でも出稿できます。またFacebook広告は、ターゲッティングの精度が高いので、今回のケースは向いていると感じたのです。

ただし予算は5千円。一円も無駄にできないので、できるだけピンポイントでターゲットを狙う打ちする戦略を取ることに決めました。


まず最初にしたことは、その飲食店の強みとターゲット像(=ペルソナ)を考えることでした。

あまり詳しく書けませんが、大きな特徴として飲食店としては外国人のお客が多かったのです。その意味で、日本にいながら海外の人と接せられる環境があるのは、よい訴求になりますね。

ターゲットは、まさに海外志向の強い20歳前後の学生。留学帰りなどで、英語を使える職場を探している人をペルソナとしました。

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次は、クリエティブです。Facebook広告は、機械学習がどんどん賢くなっており、ターゲットに合致したクリエイティブをつくれば、かなり良い結果が出るようになってきている感覚があります

まず頭の中でラフ案をつくります。そして店舗へ一眼レフを持ち込み、自分で写真撮影をしました。店舗側にも協力してもらい、スタッフと外国人のお客さんが楽しそうに談笑している雰囲気を狙っていきます。

1時間近くかけ、いろいろ立ち位置を変えてもらったり、ストロボの当て方を工夫したりして、できるだけ自然に、かつ明るいイメージになるような写真が撮れました。

LPがないなら、note&Googleフォームを使おう

クリエイティブはできましたが、次の問題はランディングページ(LP)です。そもそも、その飲食店は、Webサイトを持っていませんでした。

さらには別途LPをつくる予算も時間もなかったので、いろいろ考えた結果、無料で使えるnoteをLP代わりに使うことにしました

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noteには、飲食店の概要や思い、募集要項などを記載して、最後にGoogleフォームでつくった応募フォームを埋め込みました。

もちろんnoteなので、派手な演出や装飾はできません。でも必要な事項を文でていねいに記載することで、体裁は整えました。


特に頑張ったのは、できるだけ「思い=ストーリー」を記事に載せること。その飲食店はとびきり待遇面がよい訳でもないので、他の飲食店やアルバイト募集と真っ向勝負しては勝ち目はありません。

そこで使ったのが「ストーリー」です。個人的に、ストーリーは最強の武器だと思っています。なぜなら、人は理性よりも感性で動かされやすいからです。

今のスタッフがどういう思いで働いているか。スタッフから見る魅力はなんなのか。店舗のスタッフの方々をヒアリングして、文章に落とし込みました。


そして、noteを使ったLPが完成しました。当然、Googleアナリティクスなど分析ツールは入れられないので、最適かと言われれば違うでしょう。

しかし、今回は正解にこだわるより、まず結果を出せる仕組みづくりを優先したのです。

5千円の出稿で問い合わせ10件。CPA1,700円で採用できました

こうやって作ったLPとFacebook広告のクリエイティブ。当初のターゲット像と合わせて、広告設定をしていきました。

・店舗から半径20km以内の人
・「英語」または「留学」に関心がある人

こうしてFacebookとInstagramに出稿したところ、CPC11円、CTR3.22%、CPM358円で配信され、結果10人から応募、うち3人が採用となりました。

Googleフォームにメール通知を設定したのですが、メールが来るたび「よっしゃー!」という気持ちでいっぱいになったのを思い出します。

結果として採用はうまくいき、広告は止めました。しかしnoteは残しておいたところ、「(店名) アルバイト」というキーワードで検索上位表示をし、ちょくちょくネット経由で応募が来る仕組みもできました。

足りないを言い訳にせず、手持ちのリソースでどう戦うか考えること

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このエピソードから学んだこと。それは「マーケティングでは、人モノ金が足りていないことの方が多い。でもアイデアと戦略次第でなんとかなる」ということ。


今回は、アルバイト不足という課題をnoteとGoogleフォーム、Facebook広告でなんとか解決しました。もちろん様々な前提があったため、これが再現性が高いかと言われたら、おそらくあまりないでしょう。

しかし、お金がないならお金がかからず目的を達成する方法を考える。サイトがないなら、無料で使えるものでうまく代用する。こういった枠にはまらない考え方がマーケティングの醍醐味ではないかと思っているのです。


そこで一番重要なのは「戦略」です。戦略とは、戦いを略すと書きます。すなわち、課題を解決するために、いかに無駄な戦いを避け、手元のリソースで勝つかを考えることだと思うのです。

このエピソードは、僕がWebマーケティングをやっていく上で、とても示唆を与えてくれたできごとでした。

まとめ

この記事では、Facebook広告を活用して、CPA1,700円で採用した話を紹介しました。

マーケティングは、つねにリソースとの戦いです。潤沢にお金や人があれば困りませんが、実際は足りないことのほうが多いはず。

でも戦略とアイデア次第で、状況はまだまだよく変えられる。こういう奥深さが、マーケティングの面白さだと感じています。

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