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毎日メイクするようになった話し

元々肌荒れがひどい方だったので、それを隠すためにメイクは必須だった。

でも、できればやりたくなかった。

その理由は、面倒だから。

スキンケアもやらなくていいならやりたくなかった。

なんならお風呂にも入るのも、顔を洗うのも、髪を洗うのも、髪を乾かすのも、全部やりたくなかった。

若い頃からこうだった。

平日は仕事などがあるから、仕方なくこなす。

メイクはするけど、肌がだいぶ荒れていたので、結局メイクしても隠し切れないという悲しさがあった。それに、自分のメイクが合っているのかも分からず常に間違えているのではないかという不安もあった。

肌荒れしやすいからメイクは絶対に落として寝た方がいいのは分かっているのに、疲れすぎて落とさずに寝てしまうことが多々あった。

髪を乾かさずに寝てしまうことは日常だった。

今日は外に出なくていい!という休日があったら、絶対にノーメイク。服も着替えなかった。

外に出ない日を作るために、その前日までに全力で準備をした。

アクセル全開で走って突然急ブレーキをかけるような、そんな生活を続けていた。

何もしない休日は誰にも邪魔されたくなかったから、宅配の荷物を受け取るのも嫌だった。

絶対に外に出ない!と決めていたのに、急な用事で外出しなきゃいけないのは心の底から苦痛だった。

ちょっとそこまでの予定だったら、メイクはせずマスクと帽子を深く被って外出した。

周りをみると、いつどんな時に会っても変わらずメイクをしている人がいる。

すごいな、疲れないのかな、どうして私はできないんだろう、そう思った。

平日はメイクをして仕事に行かなきゃいけないから、朝ご飯を食べるよりメイクをした。

紫外線対策も必要だとわかっていたけれど、気が回せなかった。日焼け止めを塗るのも面倒だった。

ハンドクリームもボディクリームも、全部面倒だった。

そんなことが長い間続いた。


栄養や体と向き合うようになってから、少しずつメイクなどの自分へのケアが面倒じゃなくなってきた。


仕事をやめてゆっくり休めた今、いつからか毎日メイクをしている。

朝、顔を洗ってそのままスキンケアをして、流れでメイクまでしてしまう。

今はよっぽど体調を崩さない限りメイクをしない日はない。

メイクをしているから、誰かに会いたくないということもない。急な外出は今でもできるなら避けたいけれど、以前と比べたら準備ができている分苦にはならない。

お風呂に入ることが面倒じゃなくなったので、メイクを落とさず寝ることもなくなった。そのままスキンケアをして、髪にオイルを塗って乾かす。

そういえば、髪を乾かさずに寝ることもなくなった。乾かさないと後が大変なのもようやく学習できた。

手が乾燥するから、水を触ったらハンドクリームを塗りはじめた。

これ以上シミを増やしたくないし、紫外線に当たると疲れるので、外出する前は日焼け止めクリームを塗ったり、日焼け対策をして外に出る。(それでも焼けているけれど)

45歳にして、ようやくそういう余裕が出てきた。

疲れていた時と比べて、朝の準備にかける時間(お弁当作りや家事も含めて)が大幅に短縮できている気がする。同じ時間で前よりこなせる数が増えている。以前の朝は猛烈にバタバタしていたけれど、要領を得ていなかったのかもしれない。

自分にエネルギーがまわせるがの気持ちがいい。

今もお肌はキレイじゃないし、年齢によるたるみもシミもシワもある。コンシーラーを駆使して全部隠せたらいいのにと思ったこともあるけれど、それも諦めた。

私は今、自分をケアできるこの状態に満足している。




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