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よし先生の元気が出る原則教育論No.3

こんにちは。よし先生です。(^o^)丿
とある地域の,公立小学校の教員をしています。
教師として,今よりもっと充実した日々を送りたいと思っているあなたや,教師の仕事に興味をお持ちのあなたや,お子さんが学校に通っておられるあなたに,「よし先生の元気が出る原則教育論」を届けます。

今回は,教育サービスを上手に提供する上でのポイントについてお話したいと思います。

原則その6「教師にとって重要なのは,外見(ユーザーズインターフェース)である。」→今まで,中身の充実ばかりに専心していませんでしたか?

「教材研究をこんなにたくさんしたのに,ちっとも興味を持ってくれない。」「あの雑誌でも紹介されていたから,いいネタのはずなのに,乗ってくれない。」「子ども達のためにこんなにがんばっているのに,どうして分かってくれないのだろう?」
子どもたちを前にして,こんな思いが胸をよぎった事はありませんか?原因は何だと思いますか?
実は原因は,あなたの提供していた外見(ユーザーズインターフェース)である事が多いのです。

話は変わりますが,世の中には,「結婚詐欺師」なる者がいます。相手を愛してはいないのに,あたかも世の中で一番その相手を愛しているかのように見せかける者のことです。「結婚詐欺師」の心の中には,相手に対する愛情はこれっぽっちもありません。ですが,だまされる側からすると,どう考えても自分の事を世界で一番に愛しているようにしか見えないのです。では,だまされる側は,詐欺師の何を見て,自分の事を愛していると思い込むのでしょうか?
それは,「愛している」という言葉であったり,記念日に渡される花束であったり,自分を見つめる愛情がこもったように見える目線や,仕草だったりするわけです。これらはすべて,心(中身)ではなく,外見ですね。普通の人間には,哀しいことに相手の心の中は見えないのです。だからさまざまな角度から外見を見て,相手の心の中を推測しているに過ぎないのです。外見が愛情たっぷりであれば,心(中身)も愛情たっぷりであるに違いないと判断しているのです。

このことを教師と子ども達の関係に置き換えてみましょう。教師の心の中に,子どもたちに対する愛情があふれていても,子どもから見える外見が,いつもがみがみ怒っていたり,話し掛けても忙しそうに子どもの方も見ないで,返事をちゃんと返してくれなかったり,いつも難しそうな顔をしていたり・・・。これでは,子どもたちは,外見から教師の心の中を推測して,どんな結論を出すかは,火を見るより明らかですね。「この先生は,自分を嫌っている。」「この先生は,自分のことを認めてくれていない」「こんな先生とは勉強したくない」となるわけです。
教材についても同じことが言えます。どんなに優れた教材でも,提示の仕方を誤れば,子どもたちにとって魅力の乏しいものとなります。教材研究をどれだけ深めたかだけが問題ではなく,外見がどれだけ魅力的なのかが,まず重要なのです。
勿論,外見というのは,我々教師が芸能人のようにかっこよくなければならないといっているのではありません。例えば,「表情」「声色・声の大きさ」「仕草」「顔を向ける」「じっと見つめる」など,芸能人でなくても,いくらでも工夫ができます。また,教材についても,「色や音」「大きさ」「提示する時間」「チョロ出し」「今風にアレンジ」など,外見を変える工夫はいくらでもできます。問題は,教師が外見の重要性に気付いていたかどうかです。

・・・とまあ,外見の重要性を強調しましたが,中身は勿論大切です。というか,大切な中身まで子どもたちを連れて行くためにこそ,外見が重要なのです。
結婚詐欺師には,相手をだますテクニックはありますが,愛情はありません。ですが,我々教師には,子どもたちに対する愛情と,教材を通して伝えるべき大切な真実があります。外見の重要性に気付き,工夫を凝らせば,結婚詐欺師なんかより,もっと大きな成果を上げる事ができるのではないでしょうか?

次回は,誉めて育てる事の難しさと,誉める時のポイントについてお話したいと思います。

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