「真夏の大阪公演とこれから」(Run Girls, Run!Advent Calendar 2022 10日目寄稿)

ごきげんよう、ヨセナベと申します。表題の記事を投稿させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年8月13日に開催された、Run Girls, Run!の真夏の大阪公演が自分にとって特別に印象に残っており、今回の機会にあらためて振り返ろうと考え、筆を執りました。本記事により、参加した方もしていない方も、熱い最高のライブに思いを馳せるとともに、参加者の一人にはこのように写ったんだなということを少しでも楽しんでいただけましたら嬉しく思います。また、それらをふまえて今の自分の思うことなどを整理できればと思います。

ライブ参加レポというよりは、あくまで主観的な視点で鮮明に覚えている光景を並べていきます。当然みなさまとは事実や認識の相違があろうかと存じますが、ご容赦いただけましたら幸いです。

また本公演を振り返るにあたり、ランナー各位のTwitter投稿等を参照させていただきました。映像が残っていないので記憶を呼び起こすのに本当に助かりました。ありがとうございます。(当時のTwitterめちゃくちゃ盛り上がっていて遡るの楽しかったです。)


「Run Girls, Run!」(ランガちゃん、らんがちゃん、RGR):林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美の3名により構成される声優ユニット。2022年7月25日に、翌年3月末日をもっての解散が発表された。その後5週年ライブツアーが開催され、仙台、大阪、東京公演が行われた。
「ランナー」:Run Girls, Run!のファンの方々。

<目次>
1.真夏の大阪公演
2.結びに代えて―25歳永遠説



1.真夏の大阪公演


〇公演概要
『Run Girls, Run!5th Anniversary Live Tour Get Set, 5!』
大阪公演 2022年8月13日(土) @BIG CAT
(昼公演) 開場14:30/開演15:00  (夜公演) 開場18:00/開演18:30
#RGR_getset5

※セットリスト

〇ライブ開始前まで
当日の朝は、少し感傷的な気分になっていました。Run Girls, Run!は更なる高みへ向けてこれからも活動し続けるものだと思い込んでおり、また、自分はこれまで時勢や生活上の都合から東京に遠征することがあまりできなかったので、もしこれから状況が変わっていけば、ライブやイベントに参加できる機会が増えるかもしれないと、希望的観測を持っていた矢先の7月の解散発表だったので、ショックな気持ちが大きかったのです。

そんなランガちゃんを目の当たりにして、寂しくなって辛くなってしまうのではないか、また、お願いだから少しでもランガちゃんに好意を持っていてライブに参加できる状況の方には、一度でもライブに参加して欲しいと願っていました。(自分も全てのライブに参加できているわけではないのですが…)

また、Run Girls, Run!のライブへの現地参加は、昨年11月の仙台公演以来2回目の初心者ですので、シンプルに不安と緊張の気持ちも強かったです。
(この点、ライブ直前にランナーさんにお誘いいただいて参加した「スペース」では、初心者向けのライブ参加のお約束などを教えていただき助かりました。全部「進研ゼミでやったところだ!」となりました。その節は本当にありがとうございました。)


久方ぶりに降り立った大阪心斎橋は活気があり、まさに都会の真夏の様相でとても暑かったです。炎天下の中、直射日光を避けるように独特な構造のファッションビルに入り、物販一式を購入して、不安や緊張、一抹の寂しさ、そしていよいよ始まるのだという興奮といった感情を抱えながら、ライブ会場にダッシュしました。


〇ライブ開始直前~直後
内緒ですけど、昼公演は下手側の最前列でした(!)。

席につくと、ステージが近すぎて、オードリーに若林さんが居ないレベルで完全に語彙力を失ってしまい、まじでやばいと思っていました。
(ちなみに夜公演はちょうど真ん中くらいだったので、こちらはステージと会場全体の様子を感じることができ、昼夜あわせて良い席で楽しむことができました。)


そうこうしているうちに暗転し、3人が登場して一曲目が始まりました。実は事前のセットリスト情報は一切入れずに参加しており(これは結果的に大正解)、一曲目は『RADIANT』だろうと思い込んでいた矢先の、一曲目が『蒼穹のBlue Grandia』だという驚きと、目と鼻の先にランガちゃんが、厚木那奈美さんがいるううううううという半ば信じられない状況に、これまでごちゃごちゃ考えていたことがすべて吹き飛んでしまいました。



図1 ステージと客席


〇ライブ中

最初の3曲の『蒼穹のBlue Grandia』『Share the light』『スライドライド』はただただその迫力に圧倒されました。目と鼻の先でバッキバキに激しく踊り、強く歌う3人の光景が目に焼き付いています。『Share the light』はその荘厳なイントロが鳴ったとき、一瞬客席が「ハッ」と後ろにのけ反る感じがして好きです。『スライドライド』は初めてライブで聴けて、上手いしめちゃくちゃかっこいいなと思いました。

『Break the Blue!!』『RADIANT』でその激しい、少しダークな、迫力のある雰囲気が引き継がれ、会場のボルテージがさらに上がっていくのをひしひしと感じました。今回、ミニアルバムの表題曲である『RADIANT』でどのようなパフォーマンスをみせてくれるのか特に楽しみにしていたのですが、激しいダンスや歌の中の、その余裕たっぷりに客席を煽るような笑顔が印象に残っています。

これはおそらく『RADIANT』だったと思うのですが(違ったらすみません…基本的に記憶喪失になっているので…)、昼の部の自分の席からだと、次の図のようにランガちゃんが斜めに一列になるシーンがあり、これは自分にしか見ることができない角度だと思いました(そんなことはない)。

図2 斜めフォーメーション


また、自分は厚木那奈美さんの一挙手一投足が丁寧で華麗なダンスが大好きなのですが、本公演ではそれに激しさ・強さも加わっている印象を受け、特に長くウェーブ掛かった髪をバサーと上にかき上げるシーンに見惚れてしまいました。あまりにも勢いがありすぎて、昼公演では髪飾りを吹っ飛ばしていました。目の前のステージ上に落ちていてハラハラしていたのですが、曲中拾い上げて脇に投げ、いたずらっぽい笑顔を向けていました。あと、厚木さんのRADIANT衣装のスカートの絶妙な長さがかわいくて好きです。

「あっちゃん今日よきなんじゃな~い?」
「以下同文で~す!」
(オードリー若林さんと日向坂46濱岸ひよりさんのやり取り風に)


…忘れてください。ソロ曲に関して、まず森嶋優花さんの『感情にダッシュ!』が披露されました。この曲は出勤中の車の中でよく聞いていたのですが、どれだけ自分のテンションが低くても、思わず口ずさんで気持ちが上がっていく、不思議なパワーのある曲です。ライブでは言うまでもなく、最高に楽しかったです。「ワン・ツー」のところは夜公演では、ジェスチャー付きで返しました。
森嶋さん、めちゃくちゃ歌が上手いですね(全員上手いし、ダンスもパフォーマンスも全員最高レベルなのは前提として)。そして天賦の才と血の滲むような努力で、あのパフォーマンス領域を完成させ、究極のキュートさを表現しているように感じました。以前、文化放送『青木佑磨のザ・ゴールデン・ゴールド・ゴー・ゴー』にRun Girls, Run!がゲスト出演した際、青木さんはこの曲を「もっちーのキャラソンのよう」と評していましたが、まさにそのようなもっちーの表現が映ったのでしょう。

次に厚木那奈美さんの『拝啓ディアナイト』が披露されました。ここまで、激しい、アップテンポな全開の曲順の中で、1点、この曲がフッと会場を水色に優しく包み込みました。スーパーあっちゃん尊いタイムに、感謝の思いが湧き上がりました。昼公演では、茫然と眺めてしまい、背景となってしまったのですが、夜公演では一緒にぐるぐると月の円を描きながら、拝啓あっちゃん…と思いを馳せることができました。

最後に林鼓子さんの『点とミライ』が披露されました。言うまでもなく、力強く響くボーカルと全開で表現する動きに会場のボルテージがここで中盤の最高点に達したように感じました。会場は冷房も効き、声も発していないはずなのですが、汗でだっくだくになり、昼公演では本当に意識が飛びかけました(危なかった…)。夜公演では自分も負けないように全力でぶつかり、さらに盛り上がることができました。この林さんの力強いボーカルは本当に唯一無二のものだと思うし、これからもたくさん大勢の人の前で歌っていって欲しいと思いました。

〇ライブ中(MC)
この最高潮の楽曲が続く中で、どういうことなのか、MCがめちゃくちゃ面白かったです。3人も真夏の大阪、会場の雰囲気に開放的になり、いつも以上にはっちゃけている感じがしました。記憶喪失になっているので、細かいところは覚えておらず、次の発言も正確なものではないのですが、

<かき氷のくだり>
森「なーなー、みんなはかき氷にソース何かけてた?」
林・厚・(客)「ソース!?」
からの森・林がへーという感じの回答からの
厚「私はイチゴかなあ」
森・林「イチゴ大好き~♡(過剰なぶりっ子)
厚「もう!(プンスカ)」
(客)「(たまんね~)」

<跡〇様のくだり>
グッズ紹介中、
林「(テニ〇リの〇部様が連想されることを言いながらポーズを取る)」
(客)「(手を顔に近づけるポーズを真似する)」
森「(自分へのレスアピールだと思いしょうがないなあと思いながらレスを返す)」
森「(!?異変に気付く)ねー、私へのレスアピールかと思ってレス返してたんだけど!(恥ずかしがる)」
(客)「(たまんね~)」

<決起集会のくだり>
翌日に開催予定の決起集会(サイン会イベントについて)
林「決起集会って、なんか怖そう。日和ってるやつはいねえよなあ!みたいなノリ」
厚「違うから!」
(客)「(たまんね~)」

あと「お母さんと一緒にグッズで遊んでね」「キラリスト・デュエリスト」「岩塩」「グッズのうちわで扇ぐ」「老化現象」「タオルくんかくんかくんかくん」だったり(?)、とにかく面白かったです。

〇ライブ中(ラストスパート)

転換し、衣装チェンジ後(超絶かわいい)、『ルミナンスプリンセス』『プリマ☆ドンナ?メモリアル!』『ダイヤモンドスマイル』(昼の部)『キラリスト・ジュエリスト』(夜の部)と続いていきました。
ここまでの曲順の展開から、ボルテージはそのままに、明るさ、キラキラが追加され、ミライへの希望が示されていくように感じました。
でも、不思議で、『ルミナンスプリンセス』『プリマ☆ドンナ?メモリアル!』は、どこかSadが乗っているように思うんですよね。そんな更なる感情の高ぶりを感じながら、特に夜公演では『プリマ☆ドンナ?メモリアル!』のサビの振りを全力で真似しました。
昼公演でそのまま『ダイヤモンドスマイル』に突入したときには、体力は大丈夫なのかと疑問に思いましたが、なんのそので3人は超人かと思いました。しかもそのまま『ランガリング・シンガソング』に突入し、Run Girls, Run!は最強のユニットだと思いました。
『ダイヤモンドスマイル』はやはり、サビの「空へFly Fly Fly」の突き抜けて行く感じがとても好きなので、最前列で味わえて本当に良かったです。

そして夜公演では、『ダイヤモンドスマイル』が来ると思って待ち構えていたら、なんと「ダイヤモンド・ジュエリスト~♪」と『キラリスト・ジュエリスト』が始まり、うわあああああと崩れ落ちました。自分は『キラリスト・ジュエリスト』の印象的なメロディに乗った、サビの、手を横に出してジョイマン的なポーズをしながら逆ひねりを使って3人同時に横にスライドしていく動きがとても好きなのですが、このライブの盛り上がりの中で、それを味わえて本当に最高でした。自分も全力でその振りをしました。そして何より、3人がとても楽しそうに披露されているのが印象的でした。Run Girls, Run!最高!!!


ちなみに翌日の決起集会では、日和りながらも、厚木那奈美さんと『キラリスト・ジュエリスト』の話をすることができました。


『ランガリング・シンガソング』からの『Believer Switch』『カケル×カケル』、アンコールからの『My Best Shine!!』そして『無限大ランナー』と、もう、ただただRun Girls, Run!最高だああああああ!楽しいいいいい!という感じでした。

『Believer Switch』では世界を信じて、一緒にSwitchを押しました。3人が横に並んでスイッチを押す動作が目に脳裏に焼き付いています。『カケル×カケル』はサビ前のクラップで一緒に楽しむことができ、ステップを踏みながらの成長した圧倒的なパフォーマンスを感じました。『My Best Shine!!』では、特に昼公演で目の前に3人が集まって客席に愛を届けている姿が印象に残っています。

そして最後の『無限大ランナー』。夜公演ではステージ上のRun Girls, Run!と客席がもはや混然一体となり、「私達の歌を聞け~!!」というランガちゃんからの猛プッシュに対して客席も「負けるか~!全力で楽しんでやる!!」という応酬がされているように感じ、自分も全力でペンライトを掲げ、動きで表現しながら、今、自分は最高に楽しい!!!という思いを、会場のランナーと一緒に、全力でステージに届けようとしました。そしてその最高の瞬間は、1秒ごとに更新されていきました。一言も声を出していないのに、間違いなく、お互いに伝わっていました。



終演後の拍手が鳴り止みませんでした。自分も拍手を止める気持ちになれず、ずっとずっと、拍手し続けました。年齢も性別もバラバラの、汗だくのランナー達が拍手し続けている真夏の夜のその光景は、とても美しかった。




2.結びに代えて―25歳永遠説

昨年初めてRun Girls, Run!のライブを現地でみた自分は、夢へのバトンを握ったRun Girls, Run!が、今後、Run Girls, Run!として、いったいどのような在り方、パフォーマンスをみせてくれるのか、とても楽しみになりました。そして、それは彼女たち自身の頑張り、努力、真摯さ、受け継がれる思いに裏付けられ、上記公演で最高の姿をみせていただけたように思います。Run Girls, Run!の実現したかった光景のひとつに上記公演が含まれるとするならば、自分もその一部になったことに、とても嬉しく思います。

ただ、どうしても最後にひとつだけ気にかかっていることがありまして、Run Girls, Run!が、Run Girls, Run!として過ごす時間は今しかなくて、それは3人の人生においてとてもとても大事な時間だということ、後悔しないように、最後まで駆け抜けて欲しいということです。(ユニット活動は本当に大変なのだろうということは承知の上で)

他コンテンツの話を引用して申し訳ないのですが、今秋放送された『じゃないとオードリー』というTV番組にて、オードリーがMCを務める『日向坂で会いましょう』という番組の収録後に、オードリーがメンバーに対して一言話をするという企画がありました。珍しく感情的になった若林さんは、「(メンバーの一人;渡邉美穂さんの卒業を受けて)ずっと永遠に番組ができるものじゃないとあらためて気付き、みんなの人生の大事な時間の中で一緒に仕事をさせていただいている、1回1回が大一番だと思って臨み、これからも一緒に良い番組をつくっていこう」という旨のことを話されました。

このバラエティ番組の1シーンは、自分にとって非常に刺さりまして、今しかない時間を過ごしているということ、そして、このような信頼関係や熱い思いの中で、らんがちゃんの3人も花道を飾って欲しいと切に願いました。

春になり、そんな、ゴールを迎えることができたのであれば、3人は、きっとこれからも強く、明るく、未来に向けて歩んでいけるに違いありません。

そして、厚木那奈美さんが2022年10月10日にバースデーイベント『Nanami Atsugi 25th Birthday Party! ~A piece of cake for you.~』で披露された、『25歳永遠説』(Juice=Juice)のもつ、新たな一歩を踏み出す多くの人の背中を押してくれるようなメッセ―ジも、これからの3人をきっと後押してくれることでしょう。

結びに代えて、その『25歳永遠説』と共に本稿を締めたいと思います(正直この曲が今の自分の支えです)。乱筆乱文の程失礼しました。自分に書けるのはここまでです。本当にありがとうございました。

(Juice=Juice 公式PVより)
2013年のデビューから2019年までリーダーとしてJuice=Juiceを支えてきた、宮崎由加さんの卒業ソングですが、普遍的に、多くの新たな一歩を踏み出す人の背中を押してくれる楽曲のように思います。(自分はこれまで全く存じていなかったのですが、厚木さんに見事に「布教」されました)

※2019年6月17日の卒業コンサートでは、満員の武道館で、メンバーとファンに見守られながら、この曲が披露されました。

https://www.youtube.com/watch?v=THzsLHhdKmc



※ちなみにPVのロケ地の金沢が近場なので巡ってきました(宮崎さんは石川県出身)。これから北陸は厳しく重苦しい冬を迎えますが、秋空の金沢、良かったですよ。



以上

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