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青年海外協力隊を終えて

Hola!
初めてnote投稿します。

ボリビアで一度も体調を崩さなかった奇跡の
サッカー隊員、西元耀星です。

ボリビアでの40日間の活動を終え、無事日本に帰ってきました!

私自身初めての海外で、しかも40日間もボリビアで生活し、目に入るもの全てが驚きで、刺激的な毎日を過ごすことができました。

JICA事務所そして、サポートして下さった長期隊員の工藤さん、遠藤さんには心から感謝したいと思います。

今回は、この40日間を通して私が感じたことや考えたことを書いていきたいと思います。
少し長いですが、是非多くの人に読んでもらいたいです。

よく「百聞は一見にしかず」と言いますが、今回まさにその言葉通りだと実感しました。

皆さんは、発展途上国という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?

インフラが整っていない?
家がない?
みんな苦しんでいる?
幸せじゃない?

様々なマイナスなことを多くの人は想像すると思います。私もその1人でした。

しかし、実際に足を運ぶことで、現地のリアルを知ることができました。

結論から言うと
私の想像は
少しだけ合っていて、ほとんどが間違いでした。

確かに、排水溝や舗装されていない道路などインフラが整っていない地域もあり、歩道で生活している人も結構いました。実際に泥にバスがハマってしまい、みんなでバスを押したりもしました。

でも、私が考えていたよりもボリビアは発展していて、日本と変わらないぐらいのショッピングモールがあったり、綺麗な公園や学校もたくさんありました。これは、実際にボリビアに来たから分かったことだし、学校の授業だけでは知ることはできませんでした。

そして、何もよりも間違っていたのは、
現地の人たちの「幸せ」です。

私は、生活環境が整っていて、お金に困らずに何の悩みもないことが「幸せ」だと思っていました。だから、発展途上国の人たちは幸せではないと、勝手に決めつけていました。

しかし、実際にボリビアに来てるみると、どこに行っても、みんな笑顔で毎日楽しそうに生きていて、そこにはそれぞれの「幸せ」が溢れていました。

挨拶をすればみんな笑顔で返してくれます。
仕事の昼休みに公園で気持ちよさそうに昼寝をしてる人もたくさんいます。

時間に縛られず、自分の感情のままに生きていて、人間そのものという感じがしました。

ボリビアの人たちは基本的に開始時間を守りません。実際、授業に誰もこないこともありました(笑)
しかし、終了時間はきっちり守ります。これは学校も仕事も同じです。また、仕事の昼休みは3時間ぐらいあります。

これが「良い」とか「悪い」とかいう話ではなく、文化の違いだし、多様性だと思います。

私の感覚では
日本人は「仕事をするために生きている」感じですがボリビア人は「生きるために仕事をしている」感じがしました。

言い方を変えると、良くも悪くも仕事に対して責任感がない。あくまで仕事は生きるためのツールであって、そこまで重要視していない感じです。

日本人は仕事に対して丁寧だし、最後までやり遂げようとする責任感が強い。
だからこそ、日本人は世界から信頼されるし、誠実な国だと言われるのだと思います。

逆にボリビアは言ってしまえば適当(笑)
店には普通に野犬がいるし、皿も汚れた状態で出てきたり衛生面は特に問題アリです。
でも、日本のように仕事に追われて自殺するような人が少ない。

では、どちらの生活が幸せでしょうか?

答えはどちらも正解だと思います。これも、どちからが良い悪いではなく、仕事や幸せに対する考え方の多様性です。

場所が違えば当たり前だって違います。

日本では、ご飯を箸で食べる。
ボリビアは、ナイフとフォーク。

日本は、タクシーに乗っていい人数が決まっている。
ボリビアは、トランクなどを使い10人乗っても問題ありません。

このように当たり前も国によって違うし、人それぞれで違うと思います。

何が言いたいかと言うと、生活環境や幸せの概念、当たり前や常識など、全てのことに多様性があるということ。

そして、決して自分の当たり前や常識を他人に押しつけてしまってはいけないということです。

ボリビアに来るまでは、日本という環境でしか生活してこなかった。その人生の中で培った日本の当たり前。でも今回ボリビアに来て知ったボリビアの当たり前。
生きてきた環境が違えば当たり前は違います。

その「当たり前の多様性を理解し、相手のことを理解し、尊重してお互いの良さを認め合うこと。」

これこそが生きていく上で一番大切なことではないかと私はボリビアに来て感じました。

仕事や学校でも色んな人がいて、色んな考え方が溢れています。馬が合わない人もいるかもしれません。

でも、それこそ当たり前であって
その人を敬遠し、関りを辞めるのではなく、その中でもその人の良さを見つけ、尊重し、協力していこうとすることが大切なんだと思います。(これもあくまで私の考えであり、当たり前です。)

もし、それが嫌なら自分の当たり前に近い国や場所、コミュニティーの中に身を置けばいいだけです。

でも、私はそれでは物足りません。
自分の知らいことをもっと知りたい。
感じたことの無い感情になってみたい。
刺激のある毎日を送りたい。

ボリビアに来て、そう改めて感じました。
世界をもっと見てみたいと強く思いました。

将来、何になりたいかまだ明確になっていません。でも、何かしらで世界と日本とを繋ぐ架け橋のような存在になりたいと思います。

最後に、みなさんに伝えたいのは、
日本は本当に整っていて、何にでもチャレンジできる国だということです。

ボリビアで、あるサッカークラブで指導をする機会がありました。

そのクラブのグランドは、そこら中に石や岩があり、コンクリートの部分があったり、雨の次の日は水溜りがそこら中にできてしまう小さな駐車場です。もはやグランドと呼んでいいのかも分かりません。

日本では考えられないような環境で練習している子供たちが世界にはいます。

そんなグランドでも、思いっきり突っ込むし、一生懸命ボールを追いかけていました。
そして、グランドに対して文句を言うこ子は1人もいませんでした。

その子供たちは心からサッカーを愛し、楽しんでいました。

技術は日本に比べたら低いかもしれません。
でも、諦めない姿勢やサッカーを心から楽しもうとする姿勢は日本より強いものを感じました。

サッカーを愛し、そして楽しみ、一生懸命取り組む姿に心打たれ、私が忘れていた、サッカーの本質の部分に気付かされた気がします。

街中でも、お店の中にお菓子を売りにくる子供がいたり、信号で止まった車の洗車をしてお金を稼ぐ子供もいました。

みんな必死に生きているし、誰も環境のせいにはしていませんでした。

私はボリビアに来る前、上手くいかなかったり悩みが多かったりして「何で自分ばかりこんな不運なんだ」と思うことがたくさんありました。

でも、その悩みがあることだけでも本当は幸せなんだとボリビアに来て気付かされました。

「生きているだけで幸せ」
「毎日を楽しく生きる」

日本は本当に環境が整っている。人工芝のグランドで練習ができたり、欲しいと思ったものがすぐ手に入ります。

こんな環境で言い訳なんてできないし、自分がやろうと思えば何だってできます。

チャレンジしたくてもできない子がたくさん世界にはいる。何にでもチャレンジできるこの国で、毎日をただ過ごすのは本当にもったいないと思います。

だから私は発展途上国のために、少しでも力になりたいと思ったし、その為のチャレンジをしたいと思いました。

たくさんのことを考え、気付かされた、とても濃い40日間となりました。そして、どれだけ自分が無知でちっぽけな人間か知りました。

サッカーに国境はないし
挨拶さえできればどこでも仲良くなれる

そして、間違いなく言えるのは
「自分の目で見て、肌で感じる」
ことでしかリアルを知れないということです。

是非みなさんもいろんなところに足を運び、いろんなことを感じ、考えてみてください。

人生に正解はありません。
歩んだ道こそ正解だと思います。

たった40日間で何を大袈裟に言ってるんだ
と思うかもしれません。でも、それぐらい私にとっては大きな経験でした。

この経験を私の人生の正解に繋げていきたいと思います。

物凄く長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました。
まだまだ伝えたいことはたくさんありますが、この辺にしておきます。

それではまた!Gracias! Chao!

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