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勝手によろず支援 番外3 - 万屋主義

渋沢栄一の本の中で「万屋(よろずや)主義」という言葉に出会いました。国民の購買力が落ちてきているから、一点主義では駄目で、色んなことを組み合わせて相乗効果(シナジー)を生み出さなければいけない、という言い回しが時代を超えて共通しているのが面白いです。

一枚の布を作るには、強い縦糸とそれを繋ぐ横糸が交互に重なる必要があります。幕末の混乱期を生き延びた組織が縦糸だとすると、実業家としての彼はそれを繋ぎ合わせる横糸だったのではないかと想像します。500社もの設立に関わるというのは、並大抵のことではありません。

折しも新内閣発足のニュースの中で「縦割り行政」の改革の話が話題になったりもしていますが、これも、横糸がうまく入れば良い変化が期待できる、という話と捉えることも出来そうです。

よろず支援拠点に居られるお陰で、普段はなかなかお話できないような人たちから色んな話を聞くことが出来ます。たった一つのウィルスにこれほどまでに社会情勢が激変する今、「しなやかな横糸」として活動が出来る余地がまだまだあるのではないかと考えています。



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