#12 一風変わったクリスマスマーケット

中世のクリスマスマーケット

ミュンヘン、レジデンツ中庭のクリスマスマーケットをあとにして、歩いてすぐのところにあるビッテルスバッハー広場。ここでは中世をテーマにしたクリスマスマーケットが開かれている。クリスマスマーケットと言っても本場ドイツともなると多種多様なのである。

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中世のドイツ、と言われてもすぐにはイメージできないが、めちゃくちゃ素敵な人、モノが山盛り! それっぽいコスプレ姿の人がハープを弾いていたり、位の高そうな巨大なカップルが来場者と写真を撮って回ったりしている。

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お店も中世っぽいというかなんというか、とにかく1軒1軒がかわいらしかった。

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なかでも、いい香りにつられて買ってしまったのがこのナッツ屋さん。

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いろんな種類のナッツをキャラメリゼしたものが売られていた。「一番人気のをください」というとアーモンドを入れてくれた。ほんのり温かくて甘くてシナモンの香りがふんわりして、これがおいしいのなんのって! いくらでも食べてしまって危険なのでさっさとカバンにしまう。

ミュンヘンの有名カフェで一息

続いて向かったのは、こちらもすぐ近くのカフェ・ルイトポルト。ガイドブックには「ここでのランチやカフェはステイタス」と書いてあったけど、実際に行ってみると、思ったよりざわざわしている。

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それでも店内はおしゃれで奥には植物園のような中庭があった。「どこでも好きなところ座って」と言われたので中庭の端の席に座って息をつく。担当のがっちり系髭男子がやってきてメニューを置き「ケーキはショーケースにあるから選んでチケットをもらってきてね」とのこと。持ち帰りの販売用と一緒になっているショーケースにはチョコレートケーキだけで何種類も並んでいる。ここでも販売員のお姉さんに「どれが一番人気?」と聞いておすすめしてもらう。

席で待つことしばし、注文したチョコレートケーキとコーヒーが来た! さすが一番人気、チョコケーキの中にクラッシュしたナッツがいっぱい入っていてそんなに甘すぎず、これは……おいしい! いいね!!

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「うわ、おっいしー……」とつぶやきながらチョコケーキをしみじみ口に運び中庭を見渡していると、普通の親子連れ(子供は10代前半くらい?)のパパとママが会話の合間にチュッてキスしている。そう、なんだかお堅いイメージがあったドイツ人だけど、結構人前でキスするカップルが多い。これにはわりと驚いた。

テーブルで会計をお願いしようと担当さんを探したところ、制服を着たホール係のほとんどががっちり系髭男子! 街中でもドイツ人青年はとにかくがっちりしていて髭を生やしている。見分けがつかずおろおろしていたら、向こうからやってきてくれた。やさしいね髭男子……

会計している間に、ツイッターでM-1の結果を知る。ミルクボーイか!! まじシンデレラやん!!! 思わず声が出た。ミルクボーイの二人も、まさかミュンヘンのおしゃれなカフェで名前を呼ばれているとは思うまい。

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カフェ・ルイトポルト、お手洗いまでこんなにおしゃれで素敵でした。


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