転職ずんどこ日記⑦「転職エージェントを使う前に知るべきこと」
社会人5年目のよさくが悩みながら、ずんずんどこどこと転職に向き合う日記。ユラユラと悩む自分自身を受け入れながら、自分軸を探すプロセスをお届け。1年前、転職すべきか悩んでいた自分へのお手紙です。書くにいたった背景はコチラ。
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今日のテーマは「転職エージェントを利用する前に知るべきこと」
1年前のよさく、迷っていたよね。「転職を始めるなら、とりあえず転職エージェントに登録すればいいのかな?」って。
転職活動をする中で、エージェントを利用するメリットは大きい。でも、転職の軸が明確になる前は利用しない方がいいと思う。
というのも、「求職者のニーズ」と「転職エージェントのニーズ」が食い違ってしまうケースがあると実感したから。
受け身でエージェントを利用してしまうと、「自分の軸」ではなくて「エージェントの軸」によって転職活動が進んでしまう可能性がある。あくまで自分主体でエージェントを活用していこう。
そんな理由もあって、「転職ずんどこ日記⑦」にしてやっと転職エージェントの話に。
Youtubeや電車でも転職エージェントの広告が多くて、現職に不満を持っている人は「なんとなく」登録することもあると思う。だけど、ちょっと待った。
自分の軸を固めて、判断軸を明確にした上で登録しよう。そして、転職エージェントの仕組みも頭に入れた上で、双方にメリットがあるようにやりとりを進めていこう。
ということで、転職時に感じた「求職者と転職エージェントの求めることや考えることの違い」を確認していくよー!
※あくまで「こういうケースがあるよ」という一例です。
①「誰がお客様なのか」問題
エージェントを利用するとき、我々求職者は「自分がお客様」となんとなく思っちゃう。けれど、エージェントにとってのお客様は「募集企業」なのだ。
求職者は無料でエージェントを利用できる。それは、求職者がエージェント経由で企業に入社した場合、企業がエージェントに報酬を払っているから。
そして、このビジネスモデルを頭に入れた上で理解してほしいのは、「求職者は商品である」ということ(キツい表現で恐縮ですが…)。
エージェントの手元には、求職者という商品がどんどん入ってくる。それを企業に紹介するとき、当然手元の中でも良い商品(企業が喜んでくれそうな人材)を優先的に薦めたい。
そう考えると、エージェントにも「自分は魅力的な人材ですよ!」とアピールすることは重要になる。でも、意外とこの観点が抜けてしまうんよね。
つい、エージェントにおざなりな対応をしてしまう。電話が来たのに折り返ししなかったり、エントリーシートを提出締切日の深夜に送信したり。お客様気分の対応をしてしまいがち。
当然、エージェントとしては気持ちの良いものではないよね。「この人を紹介したい!」「応援したい!」という気持ちにはならないもの。
応募者が多いような企業では、企業が選考しきれないから、エージェントが書類審査を代行することがあるなんて噂もある。
真意はわからないけど、(この人を推薦したら自分の評判が落ちるな…)と思ったらストップかけるよね。「エージェントは一次面接官」だと思って接した方がいいかもしれない。
②「希望の年収」問題
エージェント経由で入社した場合の、企業への成功報酬の相場は、年収の3割程度と言われている。
つまり、エージェントにとっては「転職した先の年収が高い方が嬉しい」ことになる。当たり前のことだけど、ここは大事。
自分がエージェントだとして、2人の人を担当したとする。「年収下げてでも全く新しい仕事したい!」というAさんと、「同じ業界・業種で年収上げたい!」というBさん。
個人の感情としては、新しいフィールドに挑戦するAさんを応援したい。けれども、エージェントの評価としては、2人の現在年収が同じならBさんを担当する方がメリットがある。
こう考えると、転職の軸がフワフワしている人は「年収上げた方がいいですよ」とエージェントのバイアスがかかった状態で紹介を受ける可能性がある。
収入アップが転職の主な目的でないのなら、自分の軸は決め切って、流されない状態を保っていこう。
③「いつまでに転職を終わらせるか」問題
「転職するか迷っているし、いつになるかわからないけれどエージェントに登録しよう」というケースもあると思う。
けれど、エージェントにとっては「いつ売れるかわからない商品」になってしまう。
卸業者からスーパーマーケットにリンゴを売るときに「このリンゴ、いつ食べごろに熟すかわからなくて、多分結構先です。とりあえず店頭に置いてもらえますか?でも、変なお客さんには買われたくないんです」と言っているようなイメージ。
それより「10月が食べごろでして、9月中には絶対売れますよ!」の方がいい。話が遠ざかったけど、転職意志と入社時期が明確な方がエージェントは推薦しやすいよ、というお話。
④「企業どれくらいエントリーするか」問題
求職者としては、エントリーする企業は慎重に選んでいきたい。一方で、エージェント的にはエントリー数を稼いでくれた方がありがたい。
というのも、転職は結局、数を打たなきゃ始まらない。エージェントは当たる確率があるところならどんどん受けてほしいはず。
なおかつ、エージェントは担当求職者のエントリー数や面接数をKPI評価として見られている(らしい)。とりあえず受けてみようと勧める気持ちもわかる。
ぼくもエントリーに関してはかなり勧められた。ピンポイントで少しずつ転職活動をしたかったので、やんわり断っていた。
エージェントとの双方のメリットを探るには
ぼくは年収を下げて新しい業界に行きたかったし、受ける企業を絞り込みたかったので、エージェントにとってはあまり嬉しい存在じゃなかったと思う。
その代わり、転職活動の軸は固めていったし、転職時期も明確にした。履歴書と職務記述書も本を読みながら自分なりには準備してから登録した。よって、「手がかからないし、手離れしやすい案件ですよ」というアプローチでエージェントと接していた。
結果的に、素晴らしいエージェントに出会えた。連絡はなるべく早めに返信したり、丁寧な対応をすることで、信頼関係も築いていった。そして、エージェントにサポートをいただきながら内定を獲得することができた。
エージェントのお仕事事情にも配慮しつつ、どれだけお互いにメリットのある関係を築けるかが大切なんだね。
1年前のよさくへ。何となくエージェントに登録しようとしてたよね。その前に、仕組みを知って準備をした上で臨もう。
「エージェントに何とかしてもらおう」という受け身じゃなくて、自分主体で行こう。それが結果的に転職エージェントのメリットにもなるわけだしね。
【1年前のよさくへのまとめ】
①転職の軸を固め、業界や時期などを固めてから転職エージェントに登録する
②エージェントを一次面接官と思い、ビジネスパートナーとして尊重した対応を行う
③お互いのメリットを考慮しながらエントリー企業やエントリー数を調整する
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