タイトルの話
住野よるです。
今、書いている小説のタイトルがぜんっぜん決まらずに唸っています。
一回これに決めた!かっこいい!と思っても数日後には「こんなタイトルの本、俺は買わねえ!」ってすぐボツにしてしまいます。
頭の中にぼんやりこういうことを簡潔に言いたいんだっていうのがあって、それを表す言葉が世の中にはめっちゃあるんですが、
ぴったしの言葉がなかなか見つかりません。困ったものです。
過去一番難産かもしれません。
今まで出した本だと、一番悩んだのが「この気持ちもいつか忘れる」で、
一番悩まなかったのが「青くて痛くて脆い」です。
膵臓はね、最初っからタイトルあったのでね、別枠です。
あと、「また、同じ夢を見ていた」に関しては何度も色んなとこで言ってますが、10-FEETというバンドの曲、蜃気楼の歌詞からつけさせてもらってます。
これ、たまに蜃気楼を元に「また、同じ夢を見ていた」を書いたと思われてる方がおられるんですが、そうではないんです。
新人賞応募用に書いてた原稿のタイトルが思いつかなくて、その時期にちょうど10-FEETの京都大作戦があって蜃気楼を演奏されてて、「また、同じ夢を見ていた」ってこの話にめっちゃぴったりな言葉じゃない?出版されるかもまだ分からないしもしその時怒られたら変えよう、
って流れでつけました。後に出版されることになり、10-FEETからもお許しをいただいてめでたし、ということです。
難しいんですよタイトル。やっぱり自分が本屋さんで見つけたとして興味惹かれるタイトルにしたいですしね。
「麦本三歩の好きなもの」ってタイトルに自分が読者として興味惹かれるかは分かりませんが笑
なんやあいつはタイトルにまで出てきて笑
自己顕示欲ありありか笑
「よるのばけもの」は、当時の自分自身のことも表したタイトルです。
僕も自己顕示欲ありありですね。
か「」く「」し「」ご「」と「
は出てきた時、今までで一番キマったと思いました。
なんだかんだ言いつつ、今のところつけたタイトルは全部好きなので、今回も何か思いつくんじゃないかなーと明日の自分に期待します。
おやすみちゃーん。