2020/12/28(月)

暦の上では仕事納めなので、午前中の打ち合わせのあとに桝形商店街にあるお寿司屋さんでお昼ご飯を食べる。ひとり慰労会。今年も一年、本当にがんばったなぁと自分をねぎらう。白子ポン酢やシマアジのお寿司がとてもおいしくて、幸せだなと思った。前はおいしいものをひとりで食べるのが苦手だった。楽しいことをするのも、きれいなものを見るのも、ひとりで経験するのが本当に苦手だった。多分自己肯定感のようなものが低かったんだろう。わたしひとりでこれを請け負うなんてもったいないと感じて、気が重たくなってしまう。だけど今は、自分ひとりで喜びや楽しみを享受できるようになってきた。それは相応する働きを自分がしているからだというギブアンドテイク的な認識や自信が生まれたのではなく、どうやら享受してもいいらしい、ということを知ったからのように思う。享受しても誰も怒らないし、贅沢だと言って戒める人もいない。昔からそんな人いなかったのに、自分を縛っていたのは自分なんだよなと思う。今年はそういったことを、ひとつひとつ自覚していった。自覚するということは、変えることができるということだ。おやつに洋梨のタルトを買って帰る。コーヒーを淹れて、ひとつエッセイを書き上げた。今年も一年、書くことを仕事にできてよかった。

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