2020/08/11(火)

次男の通う保育園が休みなので、長男も学童を休ませて、三人で映画館へ行き『風の谷のナウシカ』を観る。映画館は人が少なくて、ゆったりと観ることができた。次男が大きな音や画面に泣くかなと思ったのだけど、全然泣かなくて、終始興味深そうに観ていた。

ナウシカの声はきれいで、仕草は美しい。わたしはナウシカって完璧な女の子のように感じていて少し苦手だったのだけど、大人になってから観直してみたら、割と欠けているところや周りに心配や迷惑をかけるところ、自分本位なところもあるのだなと思って、急に親しみを感じてしまい、その部分に涙してしまった。

ナウシカは心が綺麗すぎるので、ものすごく強くもなれるし、ものすごく弱くもなりえる。彼女が笑顔でまっすぐ育てたのは、彼女のまわりがきちんと綺麗だったからだと思う。周りが汚かったら、彼女はおおいに傷つき精神を病んでいたのではないかな。

人が持つ「使命」や「さだめ」について考えた。それは持つ人を苦しめるだろうけれど、生かしもする。まるで腐海みたい。表面は毒で覆われているけれど、底のほうには清浄な水や空気が流れている。両極端なものを、矛盾しているものを、一箇所に抱え込む腐海。それを守る王蟲がいなければ、脅威として全部焼き尽くされてしまう。

使命って、なんとなく、そういうものな気がする。

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