宇宙(そら)翔ぶキアの秘密基地94

冷たい夜風が染みる中、あの子の熱い星に思いを寄せて。不思議な海賊の荒くれ達でもそこまで生きるのに様々な経験を乗り越えてきたのだ。

「ギギギギギ、そうさ僕らの前に現れたのはナレイと言う海軍もどき。」

「ギギッ、僕らの芸を見て引き抜くつもりだったのだ。」

「ギギギギギ、ナレイはいつも嬉しそうだった。」

「ギギッ、僕らはそんなナレイが好きだった。」

「ギギギギギ何故なら、ナレイは僕らに期待して色々目をかけてくれた。」

「ギギッ、今の硬い仮面もナレイが僕らのために用意してくれたんだ。」

「ギギギギギ、ナレイは僕らに誰よりも賞金が高い仕事を振ってくれた。」

「ギギッ、賞金が高いだけあってその相手は強者揃い。」

「ギギギギギ、僕らはそんなナレイのために死に物狂いで特訓し、物凄く悪名高い盗賊や当たれば一発で命を落とすだろう銃を開発している恐ろしい組織のボスとも戦い続けた。」

「ギギッ、成功して戻ってきたらナレイは凄い笑顔で迎えてくれて、2人分の賞金だけでなくこの仮面もピカピカに手入れしてくれたんだ。」

「けど、ナレイの本当の目的は今は我がキャプテン!サーレント様の首だったのさ。」

「そう、ナレイはサーレントの命が尽きる日を待ち望んでいた。」

「だから僕らを信用してサーレントの首を持って来いとミッションを与えてくれた。」

「それがナレイが与えてくれた、最後の仕事。」

2人は含み笑いを浮かべているけどそれってサイレンス海賊団の敵?つまり刺客ってことなのね!?

そうは言っててもあの2人、船に乗ってのうのうとお酒を飲んでいる。それは何故?そして最後の仕事とは?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a