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【第二の人生】7の章:氣の勉強会とやらに初参加

*登場人物*

  • 萬里→いちお主人公の主婦です。ちいさんの勧めで、サクヤさんの治療院で行われている氣の勉強会に参加しにきた。

  • サクヤさん→萬里と同じマンションに住む、治療院の先生。H氏を紹介してくれた。

  • ちいさん→サクヤさんの奥さん。感が強いらしい。



<前回の話↓>

『氣』の勉強会とやらに
行くことへ対して
足止めされる感覚も強いし
気持ちもあまり向いてない。

『はっ!?』

ここで村さんと
関わっていた頃の事を
思い出した。

何か憑れている時
能力のある人のところへ
行こうとすると
『行きたくない衝動に駆られる』

自分の身体と気持ちが
拒絶している様に感じるが
実は憑いてるヤツが嫌がって
意識を操っている、
今だからこそ
行くべきではないか?!

我ながら
なかなかの判断
拒否感と嫌な気持ちを
抱えたまま、
自分の意思を強く持ち
行こうと決めた。

治療院のドアを開けた瞬間
H氏の姿が目に入った、
萬里「こんばんは」とだけ
よそよそしく挨拶して、
H氏と眼を合わせたくなくて
近づいてほしくなくて、
なぜか奥の部屋へ
スタスタと避けるように
直進してしまい
しかも入口の引き戸まで
ぴしゃりと閉めてしまった・・・。

『うわぁ、今の萬里
すごい感じ悪いわ・・・。』

自分でそう思った。

今萬里の中では
色々な意識が錯綜している。

勉強会に来ている人は
初めて会った人ばかり
ちいさんとサクヤさんは知り合い。

だけど、
みなさんは初対面で
萬里がこんな面倒な人だとは
知らない。

萬里は当たり前のように
輪の中へ入った。

サクヤさんとH氏は
勉強会が行われる
別の広いカーペットの部屋で
訪れた人たちの
相談も色々聞いている様子。

萬里がこもった部屋は
こたつやキッチン、風呂場
があって
普通のお宅で言えば
リビングにあたる部屋。

こたつに入り
色々と楽しく話をしていると、
サクヤさんが
ガラッといきなり扉を開けた
顔だけ出して、

サクヤさん「萬里ちゃ~ん、
わかってるとは思うけど
H氏が個人面談するから
向こうの部屋に来て~。」

萬里
顔が引きつる。

萬里「え?
他に部屋があるんですか?」

サクヤさん「階段挟んだ
向こうに物置にしか使ってない
狭い部屋があるよ。
ちょっと汚くて寒いけど。」

すっごい嫌、
H氏とタイマン
コレは萬里の感情なのか?
何か見えないものの感情なのか?

物置として使っている
もう一つの部屋が
そこにある事すら知らなかった。

もうここまで来たら逃げられん、
萬里「あ、はぁ〜い。
行きまぁす。」

もう一つの部屋
重たい鉄の扉の中は
なんか独房みたいでもある。

その小さな部屋に
向かい合わせで
2つの椅子が置かれている。

準備万端、
『あ~、ここに座れってことか・・・』

しかしH氏と
眼を合わせる事ができないし
小さな部屋に2人で居る事が
苦痛に感じる。

『あ~、早く終わらんかなぁ。』

コレ、どっちの感情!?

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