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AERIAL IMAGES of YORON

 今年も yoron blue. calendar を制作しました。2020年度版は全編ドローンによる空撮で構成。名付けて『AERIAL IMAGES of YORON』。いままでは与論在住者の撮影という縛りを設けてきましたが、今回は奄美大島に住む田中良洋さんにご協力を願いました。

 田中さんは兵庫県の出身ですが、与論島で開催された「島おこしインターンシップ 島キャン」に参加したことがきっかけで離島に興味を持ち、ほどなく奄美大島に移住。そこで何足ものわらじを履くように仕事を創り出しつつ、与論でも早い時期からドローン撮影を始められました。
 普段の生活で見慣れた島の風景も、視点を変えてみるとまったく新しい魅力に満ちていることを、田中さんのドローン撮影は教えてくれます。

 また、新しい試みとして元日から大晦日の12ヶ月に加え、島いちばんのイベント「ヨロンマラソン」が行われる3月までをカバーした、15ヶ月対応カレンダーとして制作しました。そのぶん、たっぷり写真を楽しめるというわけです。

 それでは2020年(から21年3月まで)を彩る写真と解説をご覧ください。

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1月
今やすっかりマリンスポーツの定番となったSUP。遠浅で透き通った与論の海にはぴったりのアクティビティですね。初心者から上級者まで、百合ヶ浜まで漕ぎ出したり、写真のように朝日を見に行くツアーもあります

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2月
ミナタパナリと呼ばれる離れ小島が目印の皆田海岸。SUPやカヌー、バナナボートのほか百合ヶ浜に向かうグラスボートの拠点にもなっています。微妙な青のグラデーションが楽しめる内海(イノー)には時折ウミガメも姿を現してくれます。

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3月
与論の春といえば、島一番のイベント「ヨロンマラソン」の季節。そのスタート風景です。王者の椅子をバックに熱い戦いが始まります!

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4月
島の東端で海の安全を守る赤崎灯台。灯台の建つ赤崎海岸は、与論の祖先が初めて上陸した場所と伝えられ、聖地である御願(ウガン)が今も大切に祀られています。

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5月
島の最も高い場所から空港方面の眺め。標高97.8mの最高地点に盛り土をしてちょうど100mにしたとか。「力」の石碑が建っています。

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6月
アガサ(茶花海岸の古い呼び名)。与論一番の市街地から目と鼻の先に、これだけ美しい海岸があるとは驚きです。右手はセリも行われる茶花漁港。左手はかつてイチョーキと呼ばれていたコースタルリゾート。ここで競馬が行われていたこともあったとか。

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7月
カレンダー表紙にもなっている夏本番の百合ヶ浜! ソーダ水のような海にぽっかり浮かぶ白い砂浜です。季節や時間、海の状況など、そのときどきによって変わる姿は一期一会の絶景。

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8月
ユバマの船揚場。映画『めがね』で何度となく登場する、防波堤から釣り糸を垂れるシーンのロケ地です。ここから彼方に目をやると、沖永良部の島影が思いのほか近くに見られます。

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9月
ウフドゥ。切り立った崖の多い島の南岸に点在する小さな浜のひとつです。この西側にあるのが NMB48 「僕らのユリイカ」 MV に登場したワタンジ。

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10月
2月に登場した皆田海岸に浮かぶミナタパナリの全景。真っ青なイノー(珊瑚礁内側の浅瀬)に浮かぶ離れ小島が独特の景観を生み出しています。

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11月
ウプガニク(大金久海岸)を俯瞰で。まっすぐ続く砂浜は約2kmの大スケール。北端あたりはプナグラ(舟倉海岸)。ピャンチク離れが浮かんでいます。

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12月
朝もやにけぶる茶花市街地の様子。遠くサザンクロスセンターの向こうから、空が徐々にバラ色に染まっていきます。

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2021年1月
さてここから2021年。切り立った崖の多い島の南岸、ハミゴー周辺です。その昔、若い男女が集まり歌い踊ったハミゴーアシビの舞台である、イームッケーダナ(西向棚)の洞窟もここにあります。

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2021年2月
前述した映画のロケ地として有名なトゥマイ。与論の数ある浜辺の中でも、もっともきめの細かい白い砂が特徴です。裸足で歩きたい。

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2021年3月
いよいよ最後の月は、やはりヨロンマラソンで締めましょう。琴龍橋から見下ろす畑には毎年応援アートが制作され、もっとも厳しいポイントを乗り越える力を与えてくれます。

ここからちょっと宣伝

 ご覧いただいたカレンダー、日付部分には祝日のほか、与論では生活に密着した旧暦と行事、さらに百合ヶ浜の出現予想もついて、実用性も(当然ながら)備えています。
 また、嬉しいおまけとして同じく田中さん撮影のドローン写真を使用したミニ缶バッジを、全5種類のうちから1個、ランダムで封入しています。

 商品はオンラインストアのほか、現地でも購入いただけます。プリシアリゾート、与論っぽいものセレクトショップ・アジィズ、くじらカフェ、ゲストハウス MEEDAFU'S YUI で取り扱い中。島へ行かれる方はぜひお手にとってご覧ください。


山の国に住みつつ与論島をテーマに活動中。なぜ? どうして? その顛末は note 本文にて公開中!