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アメリカの空港

アメリカでのトランジットはストレスが溜まるので避けたいのだが、先日ドイツに行くためにやむなく使用。相変わらずのアメリカ人たちの様相にガッカリが止まらなかった。

空港ラウンジ

快適なトイレと快適な空間とタダ飯タダ酒目当てで、空港ラウンジに行くのだが、Unitedのラウンジは軒並み混んでいて、ステータス低そうな人が沢山いる。

一人旅だと、席に荷物を置いたまま、トイレや食べ物取りに行くことが多いのだけれど、アメリカでは、取られそうな気がして気が気じゃない。ラウンジは生活に余裕のある人たちの上品な空間であって欲しいのだけれど、アメリカではそうでもない。食べ物に列が出来てたので、ふと先頭を見ると太ったおばちゃんがスウェットパンツのポケットにプラスティックカップを潜ませていて、それにコロコロしたチーズを大量に詰め込んで、ドギマギした顔でポケットに戻していた。まあ、国際線だとワインは無料だし、飛行機の中で食べるのであろう。しかし量が量だけに、結局食べきれずに目的地に着いてしまって、税関で引っかかって痛い目に遭うのがオチではないか。。

イミグレーション

短い列を選んで並んでいると、これまた太ったアメリカ人母娘が、大声で話している。「正直に言えばきっと大丈夫だから。」「今ここで消費してしまおうよ。」何だろう・・・と思っていたら、その人たちの順番来て、パスポート渡すなり、「バナナ持ってます。もしダメだったら、ここで食べますから。」係官は静かに、「向こうの部屋に行ってください。」焦った2人は、バナナを剥いて半分にして2人で一気に口の中に押し込んだ。「ほら、もう無いから通して。」ってバナナの皮をぶら下げてみせる。「いやいや、植物を他国に持ち込むのは許されないのでね。」と係官は超冷静対応。それを列に並んで聞いている私たち。あー、並ぶべき列を見誤ったか。と思っていたら、係官も気の毒げな視線で、こちらにウィンク。長い間押し問答が続いて、結局彼女らは別部屋に連れて行かれた。きっと出発前のラウンジでポッケに入れて持って来たバナナを機内で食べるの忘れて持って来ちゃったんだろう。

しかし、ここはイミグレであって税関ではない。彼女たちはイミグレでバナナの話を持ち出さなくても良いのである。税関で引っかかれば良いのである。待たされてる私たちの身にもなってくれ。

金額の問題ではなく、共感していただいたという意思表示がありがたいです。