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自分の枠から、はみ出す年にしたい

新しい年になりました。あけましておめでとうございます。

2022年は、プライベートでも仕事でも「自分の枠から、はみ出す年にしたい」と思っています。

なぜって? 新年早々、自分の枠からちょっとはみ出たら、いいことがあったのです。

はみ出せなかった2021年

突然ですが、みなさんホラー映画は好きですか?

わたしはめちゃくちゃ苦手です。最後にホラー映画を見たのは1998年の『リング』。えっ24年前…?(絶句)。その時の記憶もはっきりあり、「観なきゃよかった」と後悔しました。

苦手な理由はいくつかあって、「なんでわざわざお金を払って怖い思いをするのかわからない」「お風呂で目を閉じる時にかぎって怖いシーンを思い出してめちゃくちゃ怖い」などなど…。

映画館の予告で流れる何十秒というレベルでも怖くて、テレビの心霊特集や怪談話はすぐにチャンネルを変えるか消音にします。

そんなビビりのわたしが、それでも、どうしても観に行きたいホラー映画がありました。

それはエドガー・ライト監督の最新作『ラストナイト・イン・ソーホー』。

舞台は現代のロンドン、ソーホー。トーマシン・マッケンジー演じる主人公のエロイーズは不思議な力を持った少女で、1960年代のソーホーにタイムリープし、アニャ・テイラー=ジョイ演じるサンディの人生を垣間見るのだが…というストーリー。

ラジオでライムスターの宇多丸さんが絶賛していて、わたしもエドガー・ライト監督の前作『ベイビー・ドライバー』が好きだし、2019年にロンドンに旅行へ行った思い出もあり、観るなら絶対に映画館でと思っていました。

でも、予告からわかるとおり映画はサイコ・ホラー。

2021年中は結局、迷ったまま時間だけが過ぎていきました。

ホラー映画は無理だと思っていた

よく一緒に映画を観るパートナーにも、行きたいんだよね〜でもホラー映画で怖そうなんだよね〜と話していたのですが、「ホラー映画なの? あなた絶対に無理じゃん」と言われ、そうだよなぁ…とトーンダウンしていました。

でも、年が明けて2022年になった時。

あらためて自分の心にこう問いかけました。

「わたしは『ベイビー・ドライバー』が好きでサウンドトラックも買ったよね。なのに、『ラストナイト・イン・ソーホー』は観に行かないの? ホラー映画は怖いから? そんな自分のままで本当にいいの!?」と。

……嫌だ…観に行きたい!

とうとう、決心しました。

心細くて、パートナーにも一緒に行ってほしいと頼もうかと思ったけど、その思いを振り切り「えいや」と無事に予約完了。もう引き返せません。

R15指定のホラー映画を映画館で観るなんて久しぶりすぎて心臓が持つかどうか…。緊張して、座席でもちょっと手が震えました。

ギャァァァァーーーーーーー!!

と、絶叫こそしませんでしたが、一人でビクッとしたりサスペンスの展開にドキドキしたり、心身ともにぐったり。疲れました(笑)。

でも、それ以上になんとまぁ楽しかった!自由すら感じました。物語も音楽もすべてが最高で、さらに感動的だったから。

終盤は、泣きました。怖かったからではなく、あまりに良すぎて。

観に来てよかった…。

素晴らしい作品を浴びた余韻で胸がいっぱいになり、足取りも軽く家路に着きました。

自分を縛っていたのは自分の思い込みだった

帰宅後、何の映画を観たの?とパートナーに聞かれ、『ラストナイト・イン・ソーホー』だと答えたわたしの声は明るく、達成感に満ちていました。

「おぉ〜すごいね!」と言われた時、はっと気がついたんです。

自分の行動を縛っていたのはパートナーの言葉ではなく、自分自身の思い込みだったんだと

わたしは、映画館の予約サイト画面を前に葛藤していた時、何度もパートナーの「あなたにホラーは無理だよ」という言葉を思い出しました。

でも、それは、本当の意味ではパートナーの言葉じゃなかった。

わたし自身がずっと「ホラー映画は無理」だと自分に言い続けていたから、同じことをパートナーも言ったんです。その言葉は、わたし自身の言葉を鏡に反射したようなものだった。

自分を枠に押し込めてしまうのは、他のだれでもなく自分なんですよね。

苦手で避けてきたホラー映画をたった1本観ただけ。でも、それで簡単に自信がついたりする。これまでの自分をちょっとはみ出してみるって大切だなと思いました。

よし、次はM・ナイト・シャマラン監督の『オールド』だ!(またホラー映画)

文:シノ

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