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寝たきりでも働ける!アクセシビリティテスターという新しい働き方

はじめまして。やまもとよりこです。
私は病気による筋力低下で、四肢と体幹に障害があります。長く座ることが難しく、一日のほとんどを介護ベッドで過ごしており、ほとんど寝たきりの状態です。
2022年12月からアルバイトとして働いていたSmartHRで、2024年7月に正社員に登用されました。現在、アクセシビリティ本部でアクセシビリティテスターとして働いています。


これまでの経歴と転職のきっかけ

情報系システムの受託開発をしていましたが、10年前に重症筋無力症という難病を患いました。進行が早く、すぐに歩けなくなり、仕事を退職しました。5年ほどは入退院を繰り返しながら、病気前の状態に戻ることを目指す日々でしたが、治療の限界が見え、元の状態に戻るのは難しいと判断された時、「もう一度社会に出て働きたい」と強く思うようになりました。
縁あって、自宅からロボットを操作して接客するOriHimeパイロットとして週に数時間働けるようになりましたが、疾患の関係で声を出すことで非常に疲れてしまい、働いた後に体調を崩すことも多くありました。接客以外の仕事ができないかと悩んでいたところ、SmartHRのアクセシビリティテスター業務のアルバイトを紹介していただき、入社しました。そしてこの度、正社員に登用していただきました。

SmartHRのここがイイ!!

アクセシビリティテスターの募集要項にあった「やさしさ」禁止!SmartHRのプログレッシブデザイン宣言」を読んで、とても驚き、そして興奮しました。これはぜひ働きたいと思いました。
SmartHRで働いていると、自分に障害があって人ができることができない存在であることを忘れます。私は毎日ベッドで寝たまま仕事をしていますが、全く問題になりません。座れないため寝た姿勢で仕事をしているだけで、そのことに引け目を感じることもなく、同情されることもありません。
職場に必要なのはあなたのやさしさです?」をご覧いただければ、SmartHRの良さが伝わると思います!

入社してやってること

JIS X 8341-3:2016 や WCAG などのガイドラインに基づいて、プロダクトの品質をテストするのが私の主な業務です。ガイドラインのテストはアクセシビリティスペシャリストにレビューしてもらい、考慮不足な点を指摘していただいたり、判断に迷った点や不明点への助言をいただきます。
また、テストの結果改善が必要な問題については、アクセシビリティスペシャリスト、エンジニアが精査し、改善へ向けてリファインメントを行います。この改善の過程は、経験豊富なスペシャリストから直接学べる貴重な機会で、とても楽しくわくわくする時間です。テストを行うだけでなく、その先に具体的な改善を行う過程があることを実際に体感することで、キャリアアップの目標を持て、より一層意欲的に日々の仕事に取り組むことができます。

これから挑戦したいこと

自分のアクセシビリティに関する知識を深め、製品の品質を向上させる努力を重ね、SmartHRを「誰もが使える」ものにするために少しでも貢献したいと思っています!
アクセシビリティテスターという職種では、機能的な障害を活かして働くことができます。障害者が健常者と同じ様に働くことを目指すのではなく、障害者であることをそのまま、むしろその特性を活かして働くことができます。機能的な制限があっても、それが働く上での「障害」にならないのです。これは、障害者にとってこれまでと全く異なる新しい働き方ではないでしょうか。このような働き方があるということを、多くの方に知っていただきたく、そのための情報発信活動に挑戦したいと考えています。

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