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【理学療法士おススメ】筋膜リリースの効果とポイント

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活における悩みとの繋がりについての解説と、その改善方法・予防方法として、【運動や、生活に取り入れてほしいこと】もあわせてお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、特に女性の身体と心についての投稿を主に書いています。男女問わず、もしよければ「ちょっとした悩み事」や「○○について知りたい!」などのコメント・リクエストなどもいただけると嬉しいです。

脳は【変化】をストレスに感じること、さらに女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】による影響へのケアが必要だということ、そして疲れを取るために簡単な運動(おすすめはウォーキング)をしよう、とお伝えしています。

ストレスリリースにも、トレーニングにも、有酸素運動にも、【ウォーキング】にはメリットが多くおすすめではあるのですが、最近は朝晩の冷え込みも厳しく、なかなか実践するハードルが高い…と感じる方も多いかと思います。

そんな時に家で出来る、女性におススメ運動の1つが【筋膜リリース】です。今日は筋膜リリースの効果やポイントを投稿していこうと思います。

 * * *

まず、筋膜について。【筋膜】とは、筋肉を覆っている薄い膜のことです。一つの塊に見える筋肉ですが、筋繊維と呼ばれる束が集まって構成されています。

筋膜はこの筋繊維を包み込んでおり、それぞれの繊維が動くサポートや力がスムーズに伝わるようなサポートをする役割を持っています。

健康であれば筋膜のおかげで筋肉がスムーズに動くのですが、水分不足やストレス、同じ姿勢での長時間作業(デスクワークなど)により、筋肉がこったり、ずっと力が入った状態が続くと筋膜同士が癒着してしまい、スムーズな動きを邪魔してしまうのです。そうなると血流も悪くなり、さらなる疲れやこりを引き起こす悪循環に繋がってしまいます。

また、筋膜は全身で繋がっており、いくつかのラインで別の筋肉とも連結しています。ため、同じ筋膜ラインで繋がっている筋肉にまで悪影響が及んでしまうのです。

そこで、【筋膜リリース】です。筋膜リリースを自分で行うには、テニスボールやフォームローラー、マッサージガンを使うとやりやすいので、自宅にある方は是非利用してくださいね。

【筋膜リリース】の効果は以下の通りです。
・血流改善
・疲労回復
・睡眠の質向上
・関節可動域の拡大

どこかで見たような項目が並んでいませんか?
そうです。アクティブレストの効果とほぼ同じですね。

血流が良くなることで疲労物質も排出しやすくなり、睡眠の質も上がります。筋膜リリース自体も心地がよいので、続けやすいことも魅力ですね。

それでは筋膜リリースの基本的なやり方と、行う時のポイントも押さえていきましょう。

■筋膜リリースの基本的なやり方(フォームローラーやテニスボールの利用を想定)

基本的には以下の2パターンで行います。
①筋繊維の走行に沿って行う
②筋繊維を横切るようにして行う

まずは①から始めましょう。より硬さがある部分は②も効果的ですが、痛みが出る場合もあります。基本的に痛みが出るほど実施する必要はなく、①でも十分効果があります。

■筋膜リリースを行う時のポイント

こちらが行う時のポイントです。
①心地よい強さでゆっくり、呼吸を止めずに行う
②体の重さを利用し、いろいろな角度からローラーやボールを当てる

それぞれ説明していきますね。

①ゆっくり、呼吸を止めずに行う
 ローラーやボールはゆっくり動かし、呼吸を止めずに実践しましょう。
 早く動かすと十分な力がかけられなかったり、またリラックス効果も
 得られにくく、逆に緊張を高めてしまう可能性があります。
 同様に、呼吸が止まるとより力が入ってしまいやすく、筋肉が硬いところ
 に強い力がかかると、筋や筋膜を痛めてしまうことがあります。

②体の重さを利用し、いろいろな角度からローラーやボールを当てる
 ローラーやボールの上に身体を乗せることもあるかと思います。その時も  
 力を入れて押し付けるのではなく、体重を利用してじっくりと筋に
 ローラーやボールを沈み込ませましょう。
 体重を利用して筋肉の力を抜くイメージです。
 また、プロの施術であれば筋の走行や付着部を理解して筋膜をリリース
 出来ますが、皆さんが実施する時は難しく考えずに色んな方向から
 ローラーやボールを当てていきましょう。心地よい方向を見つけて、
 ゆっくりとマッサージしていくことが大事です。

うまくできると、身体がほぐれて軽くなり、温まってくると思います。
是非一度やってみてくださいね。

 * * *

運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。

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