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月記2022/03

 徒然なるままにファイル整理をしていて気付いた。

 最近の僕の作品(吐瀉物)はとても読みやすい。そんなことないと言われたって読みやすいモノは読みやすい。妙にニッチなパロディ(笑ゥせぇるすまんに収録されている一話のタイトルを何の説明もなく突っ込んでいるのは驚いた。これがわかる人とぼくの吐瀉物を読む人は被ってないだろうに)がなくなったし、怪文書感(思弁ばかりは良くない、とここ一年言われ続けたのだが、そもそも僕は延々と思弁しか書かない人間だった。それも限界感以外何もない思弁。ここ十年は特に。たった一年での方向転換を褒めたまえ)も減っている。

 結局、書く、だけでなく読ませる、という意識ができたのだと思う。それが一概に良いとは思わないが(ヘンリー・ダーガーの没後弟子を名乗る資格を失したのだから)、まあ悪くもないだろう。あと、これを言っちゃ元も子もないが、端的に精神状態が復調したおかげだと推察できる。いつまで保てることやら?

 この前ガルシア・マルケスを読んでいたら知らない人物名が突如出てきて、注記を見ると「作者が書いた別作品の登場人物」みたいなことが書いてあった。ガルシア・マルケスレベルになると、そんな自由が許されるのだ。

 はあ。俺もなりてえな。ガルシア・マルケス。いっつもマルシア・ガルケスって間違えちゃうんだよな。辞書の『辞』ってあるじゃん? あれも舌と幸、どっちが右でどっちが左かわかんなくなるんだよ。

 これまで積み上げてきた怪文書スキルをこのまま捨てるのももったいないから、いずれ何らかの形にしたい。僕がいずれ、とか言い出したとき、すぐにやるパターンと永遠にやらないパターンに二極化する。

『ポケモンレジェンズ アルセウス』をクリアした。

 いや~、こんなに捕獲が楽しいポケモンやっちゃうと、もう以前のシステムには戻れないっすよ。今まで死ぬほどめんどくさかったんだな、という負の気付きもあった。もう、今の僕、エンカウント→コマンド選択→ボール投げ、のプロセスがダルいと思っちゃってるもんね。草むらでコソコソ密猟するの、楽しい~~~。

 世界観も好みであるが、あとちょっと作り込んでほしい、という気持ちもあり。主に洞窟の形状や建物のバリエーションなど。まあ、この辺は最近のポケモンはずっとそうだった気もするし、むしろフィールドではよくやってる方かもしれない。

 特にキャラクターは全体的に消化不良だった。まあ、だいたいは一人で密猟するゲームだから仕方ないのだが、せっかく良いデザインしてるのに活きないキャラクターが多すぎた。というかほぼ全員だ。最終的に一番親近感湧くのがアホみたいな帽子被ってる博士なのは、それでいいのか。

『星のカービィ ディスカバリー』をクリアした。ネタバレる。

 プププランドより深遠の宇宙に浮かぶ惑星『新世界』に住んでいた、およそ人類と思しき知的生命体は、捕獲した究極生命体ID-F86の空間転移能力を借りて大脱出に成功。残されたID-F86は思念によって原生種を操作し能力の再興とジェミニの奪還、復讐の達成を目論む……というようなストーリーだったと記憶している。

 そもそもせっかく捕獲した究極生命体(究極生命体のくせに捕獲されるんかい、みたいなアレはさておき)を放置して惑星を放棄する知的生命体は愚かである。あまつさえソイツを閉じ込めて科学館の見世物にしていたのだから人の心がない。本当に、この手のSFの知的生命体にはいつも人の心がない。それで残された究極生命体の怨嗟はワドルディに向けられるんだから始末が悪い。カービィがキレてもしゃーない(そこいらのトレーラーに突進されて倒される究極生命体ってなんやねん。マッドマックスやないんやから、みたいなアレもあるが、さておき)。ついでに知的生命体も滅ぼすべき。

 事前に予想していたポストアポカリプス、というよりは単に捨てられて荒廃した世界観だった。『みどりの守り神』ではなく『老年期の終わり』だったわけだ。それにしてもこれほど晴れやかな荒廃はなかなか見れない。爽快終末旅行。良い。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のような寂寞も『The last of Us』などに見られる闘争状態も素晴らしいが、これはこれで一種の達成だろう。映像美が脳味噌を激しく刺戟するものであった。ゲームとしても楽しい。適当にやっててもミスなくクリアできる。楽しい。可愛い。突然別の星へぶっ飛ばされたくせに入植する気満々なワドルディども、メンタル強い。

 さて、四月。

 思い返すと昨年度は、僕にしては頑張った方だと思う。一年前に戻ってもう一度最適なムーブを探したとしても、見つかる気がしない。酒を減らすぐらいか。

 小説を書かなければならない。今年はまだ三作しか書き上げられてない。ストックは二作。片方は、どうやら僕自身が思っている以上に駄作だったようだ。そうかあ? そうかあ。まあどうするかは考えましょう。

 長編の構想があるが、半端。最近考えすぎてる気がするし、そのせいで筆の進みが遅いから書き方を変えたい。昔みたいにガシガシ書きたい。そうしたら書き直しというフェーズが発生するんだけどな。

 それにしたって最低限の知識は備えておかねばと思い、資料を買おうとしてamazonで調べたら五万円って書いてあって目ん玉ヒン向いた。なので三千円ので勘弁してもらった。許せ。大成したらそういうのにも手を出すから。

 ゲームもやらなきゃなあ。積ん読はないんだけど、なさすぎるのもどうなんだ。新年度なのでまたコミュ力消費しそうだけど乗り切ろうね。

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