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予防接種と息切れ(生後3ヶ月目の日記)

怒涛の、赤ちゃんの予防接種ラッシュが先月からはじまった。

生後3ヶ月になった次男を、さっそく2回目の予防接種へ連れていく。いまのところスケジュール通り進んでいるので(参考『日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール』)、今回は「5種類」接種する予定。

小児科が混む午前中は避けて、受診は午後イチバンに。
予防接種をうける30分前までには、ミルクを飲ませておかないと。
出かける前にオムツもチェックして。
ああ、問診票かくのわすれてた。
って5枚もある・・・

と、朝から予防接種のことで頭がいっぱいだ。

それでもなんとか準備をととのえ、家を出発した午後2時。外は、春というより初夏の陽気。徒歩15分かかる病院まで、足早に急いだ。出かけのミルクとオムツ替えに手間取ったので、予約時間が迫っている。

病院へ滑りこむと、ちょうど呼ばれるタイミングだった。赤ちゃん連れで、小児科に長居をしたくなかったので、ひと安心。

その場で熱をはかった体温計、問診票5枚、母子手帳、医療証、保険証、診察券を受付に提出する。よし、今回はきちんと全部持ってきた。

前に、母子手帳を忘れて、往復30分かけて取りに戻ったこともあるし、予約時間を間違えて外で1時間、ヒマをつぶしたこともある。それと比べれば本日は上出来。

* * *

今回受ける予防接種は、定期接種の注射4本と、任意接種の生ワクチン(ロタ)。生ワクチンはシロップでの接種で、看護師さんいわく「甘いですよ」とのこと。

かかりつけの先生から、さくっと予防接種の説明をうけて、さっそく注射からはじめる。がんばれ、息子よ。

しかし、気配を察したのか、すやすや寝ていた赤ちゃんが「ふ、ふ、ふ、、、、、んぎゃぁぁぁぁ」と勢いよく泣きはじめた。

次男は、息をつめて泣くタイプなので、どんどん顔が真っ青になってくる。

「はい、息して!息して!」

先生、看護師さん、私、みんな一斉に赤ちゃんをなだめる。

とんとんとんと、背中をさすって落ち着いてきたところで、先生が赤ちゃんの手の指に心拍(?)を図る装置を取りつけて呼吸を確認。ピ、ピ、ピ、ピ、、良かった良かった。落ち着いたようだ。

泣き止んだ赤ちゃんの体制を整えて、すかさず1本目の注射をプスっ。

「ふ、ふ、、、、、、、、、、、、んぎゃぁぁぁぁぁあああ」
「はい、はい、息して、息して」
とんとんとんとん、
ピ、ピ、ピ、ピ、、、、
プス!!!

先生、看護師さん、私が三位一体となって、注射を4回繰り返した。

ようやく終わったころにはみんな薄っすらと額に汗。泣きまくった赤ちゃんはもちろん汗だく。ふう、お疲れさまでした。

「よく頑張ったね。あとはロタを飲もうね。」と、赤ちゃんに話しかけた。

・・ん?

ちょっと待って。

そういえば、ロタってお金がかかるっけ?

他の定期接種は無料で受けられるので、すっかり失念していたけれど、任意接種のワクチンは補助がないため有料。ちなみにロタ(2回接種)だと1回15000円ほど。

やばいやばい、ふだんキャッシュレス生活なので、財布のなかには1000円しかないや。

「すみません。お金、おろしてきていいですか?」

焦って、看護師さんに尋ねると「じゃあ、赤ちゃんにワクチンを飲ませておきますね~」と、笑顔で送り出してくれた(ほんとにすみません!)。

* * *

外に出ると、さっき病院へ来たときより、さらに気温があがったようだ。風もなく4月とは思えない暑さのなか、駆け足で銀行までむかう。

なんだか今日は走ってばかり。

産後で、運動不足で、ヘロヘロの体はすぐに息切れをおこした。

「はい、はい、息して、息して」

さきほどの先生と看護師さんの声が、遠くから聞こえたような気がした。

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