殴り書きの遺書もどき
今までの人生、惰性で生きてきた。
惰性で選んだ選択肢、無難な方、諦めた選択肢は「そもそも自分には分不相応だったんだ」と言い聞かせた。そうして無理やりに納得させてどうにか生きてきた。
親が引いたレールとはいえ、最終的には自分で承諾した選択肢。だから親に文句は言えない。お金だって十分に出してもらっている。
だけど。だけど。
どうしてもやりきれない。
惰性で生きてきて、何も成功していない。
自分の力や自信に繋がるものなど何一つとしてない。私に生きる価値がない。
いつも逃げることばかり考えていた。
楽な方楽な方に逃げてばかりいた。
自分が楽な道を選んで、それを「楽な方に逃げた」と悟られまいと必死に取り繕った。あたかもそれが最善の選択だったと、周りに見せつけるようにした。そして周りも自分も騙し続けた。
そのツケがようやく巡ってきたのかもしれない。
大学を中退したい。
思えば、そもそも大学には惰性で入った。
第一希望の史学科に落ちている。今の学部なんて興味はさらさらなかった。
学芸員だって、本当はどんな職業なのかよく分かっていなかった。なんなら今でも分からない。
私には学力がなかった。名門大学に入れるだけの能力はなかった。
それでも、入試の帰り道で「あ、私、この大学に通うかもしれない」と天啓のような根拠のない自信を持つくらいには自惚れていた。プライドが高かった。
そもそもどうして史学科に興味を持ったのか。
単に日本史が好きなだけだった。
でも、研究できるほど好きじゃなかった。
私には何かを研究する力が無いのだと思う。
根本的に、学習が好きじゃないのかもしれない。
え、今更?
そんなクソ人間が学位を得ていいわけがないし、得られるわけがない。
研究ができないのならば卒論も書けやしない。
秋学期の分まで学費を払ってもらった。
「これが最後の学費納入だね!お疲れ様!あとは卒業するだけだね!」と笑顔で圧をかけられてしまった。
母は圧をかけたつもりはないのだろうし、「無理しないでね」と声かけをしてくれていたから、悪気はないと思う。というか、善意しかないだろう。私だって本来は感謝こそすれ、恨む筋合いなどないはずだ。
でも、今までの経験(母からの虐待)が物語っている。そうは問屋が卸さない。
私の中で非常警報が鳴っている。
🚨無理だ!これ以上は頑張れない!
🚨お決まりの、悪意のない"魂の殺人"だ!
私は警報に従って、全てを辞めたいと思った。
遺書を書くつもりで実家から持ってきた便箋、親に上記の旨を伝えるために使おうかな。
本来はちゃんと実家に帰って直接相談すべきことなんだけど、両親、特に母を前にしてまともに喋れるとは到底思えない。
きっと怒られるだろうな。
「ここまできて中退!?学費が無駄!」
それでも、このまま大学生を続けていたら死ぬんだよ、私。そもそも卒業できないし。
娘が死ぬのと、お金は無駄になったけど遠方で心機一転頑張って生きてくれるの、どっちがいい?笑
私、人生かけてんだよ。
死ぬか生きるか、瀬戸際なんだよ。
もうまじで、心疾患の持病のあるあんたの口癖をパクるようだけど、こちとら『棺桶に片足突っ込んでる』んだよ。
自殺未遂だって2回やったんだ。精神科にはもう1ヶ月通えていない。大学卒業する気だって失せてるんだ。もう無理なんだよ。
もう無理。死ぬしかない。
でも大学辞めたら、また視点が変わるかもしれない。いや、変わるはずなんだ。
大学受験の血の滲むような、今思えばパニック障害だったのだろう吐き気とストレスと必死に戦った時期の努力を無駄にしてまで、私は大学を辞めたいと思ってるんだ。
このまま大学に在籍しても意味がない。
大学で学んだことは一つもない。というか、学んだことを何一つ覚えていないし、身についていないし、今後役に立つとは思えないのだ。
貴重な時間を無駄にしてしまった。
家に送る手紙を書こうと思う。
疲れちゃった。
もう疲れたよ、パトラッシュ。
何もしたくないね。死にたいが頭から離れない。苦しい。死ぬしかないと思う。死ねば全て解決する。
たすけて
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