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何度でも

2020年3月31日。明日から、また新しい人生への扉を開く前に。今の気持ちを忘れないように。


2019年8月末、新卒で入社して5年半勤めた会社を退職。全てを捨ててでも、辞めたかった。次のステージに進むために、ありったけの勇気を全て振り絞って。最後は逃げるように去るしかなかった。お世話になった方々にありがとうも言えないまま。

胸の中に消化しきれていない様々な思いを抱えたまま、退職の1週間後に旅立った。いつかふさわしい自分になったら訪れる場所と決めていた憧れのニューヨークへ。

多くのトラブルに見舞われ、その度に人の優しさにたくさん触れ、こんなにも世界は優しかったのだと気付く。日本だと何不自由なく出来る自分が、何も出来ないことに気付く。

日々の忙しさに飲み込まれて、忘れてしまっていた感情をたくさん思い出した。いつの間にか分からなくなっていた自分自身を取り戻すかのように、ただただ生きた。生き抜いた。

その先にあったのは、「自己肯定」すること。ずっとずっと蓋をしていた苦しい気持ちがほどけた。涙が止まらなかった。泣いて泣いて、驚くほど心が軽くなった。自分で自分の過去を肯定できた時、この旅の真の目的を達成出来た気がした。


世界中の人々が憧れる大きな大きなその街は、一歩外から見るとこんなにも小さくて不思議な気持ちになる。


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明日からは新しい道へ。もう、ニューヨークに行く前と同じものは何もない。

振り出しに戻る。ゼロからのスタート。

何度だってやり直せるよ、やり直すの得意でしょ?と、同志は言う。

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苦しくなったら、辛くなったら、あの街で過ごしたことを、奇跡のような日々を、年齢なんて関係なくいつでもチャレンジをし続けるニューヨーカーの力強い姿をその度に思い出そう。

そしてまたゼロになったとしても、何度でも立ち上がろう。何度でも、やり直そう。もう失うものは何もないから。



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