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日常的で根暗な起業。4年目。

ユークリッド代表、リゾルバFounder佐伯です。

起業と経営について考えてみたエッセイに絡めて新年のご挨拶です。

起業から4年目を迎えました。

経営者になりたいという夢があった訳ではなく結果的にここまで来たので自分を起業家と思ったことが無いタイプです。

2012年に結婚してマンションを買ってみたり、
2014年に上の子が出来て、
2017年にマンション売ったり給料の良い会社に転職したり、
2019年3月にサラリーマンを辞めて裁量が大きく仕事の時間の自由な小さな会社に入ってみたり…
と家庭や仕事の関係で月並みな意思決定もしてきました。

最近では
自分で会社を作ったり社長を譲ったり、
新会社を作ったり、
新規事業をおこしたり、
結果的に変化の多いキャリアを過ごしてきましたが、
単に良い日常を過ごしたい、ということの延長に判断があった気がします。


年末の過ごし方に見る起業前後の違い

起業前の2019年末までは、年末というと駅伝のランナーがゴールを切って倒れ込むような仕事の仕方をしていました。(そして年末年始に体調を崩すという)

経営をしているといいことがあって、誰かに預けていたり握られていた、仕事と生活のハンドルが手元に帰ってくる感じがあります。

経営というのは、仕事に区切りを作らない働きかたですし、個人会社でも無ければ自分の都合や機嫌だけで何かができるわけでもないので、

究極的には不自由なのですが、その中においては最大限自由度があって何かに追われるというよりはいつ追い込むか自分で決められるイメージです。
今年は例年より特に、一年の区切りを過度につくらずに年末を迎えられました。


以前までは、どうしても年度、というのは目標や実績の区切りで、実際は地続きでも、その敷居値をまたぐことは、一度終えて何かまっさらから始めるような感覚がしてしまうものでしたが、


12月31日でも、2月でも、5月でも、そこから何かは始まることがあるし、何かが終わることもあるし、計画や見通しは年度で便宜上区切られることはあるものの、常に動いているものだと実感があります。

ゴールテープを切りすぎることも、スタートダッシュをし過ぎることもない日常的な仕事は自分で会社をすることで手に入れることが出来ました。

大人しいタイプの変化の作り方

さて起業前からの数年を振り返ると特に計画も予定もなかったのですが、ハタから見ればいそいそと常に何か慌ただしく動いている感じに見えるのではないかというような一年が続いています。

ただ、振り返ると、
思いつきのようにすぐにやりたくなって始めることもありましたが、
年がかりで長く準備しないとできなかったことがその後きちんと出来たこともあったり、
口では5年や10年前から友人との冗談や雑談で言っていたようなことを自分でも半分冗談のように言いながら実際に進めていたりして

何か新しいことをはじめると、
「そういえばずっと言ってたよね」と周りの方から言われたりするのが最近とても充実感を感じることだったりします。


色々やってはいるのですが、
忙しく何かを思いついて、

ゆらゆら動いているというよりは、
比較的長期の、
何本もの時間軸で考えたりしたことが、
自分の中にはバラバラと積み重なっていて、
それを人より捨てないで大事にとっておくと、

ふとしたタイミングで条件が揃い、
ちょっと手間をかけると拾えそうだな、
というところに見えてきます。

その感覚が背中を押して行動に表れるような気がします。

根暗で地味な起業という選択肢

起業とか経営というと、
創造的でエネルギッシュで活動的なイメージがありましたが、

アイディアというより手堅く考えてみたり、
チャレンジというよりはリスクの少ない方をとったり、
パッションというよりはずっと根に持っていて気になっていることに、
とにかくネチネチとまとわりつこうとしたり、

みたいな感じで過ごしてきましたので
僕にとって起業や小さな経営をしてきた3年間は案外地味で暗い世界観で引き起こされた現象、もはや日常と呼べる日々でした。

日常を過ごすための変化、が自分で会社をやるという少し珍しい仕事の仕方、になることもあると思います。
転職しない、同じスタイルを貫く、というのも、何もしていない訳では無く、それはそれで難しいチャレンジだという面はあるのではないでしょうか。
何がチャレンジで、何が延長線上のことなのかは人それぞれなのでしょう。

抱負(変化)

2023年もきっと、そんな世界観で結果的に色々変化のあることをやっていきます。
家族や会社の仲間、社外の仲間やお客様、SNSを通じて緩くつながる知人、友人、同志に良い意味でサプライズを起こしていけたらと思いますので一緒に楽しんでいけたら幸いです。


少しだけ家庭の抱負を。

以前から繋がって頂いている方には毎年お馴染みのことですが、
我が家のスローガンは10年近く
"変化に強い家庭"です。
スローガンは変化しないんかい、という感じですが。

・新しいことに取り組んでみて新しい感覚を入れたり活動の幅を広げてみたりすること(能動的な変化)

・周りの変化によって具合の悪くなったことや以前と同じことを続けるのが難しくなった場合に我慢せずに別のやり方を探してみたりすること(受動的な変化)

こういったことをちょっとだけ意識的にすることで
基本的にはたまには体調崩しながらも概ね健康に、仲良く楽しくみたいな普通の暮らしが出来るんじゃないかな、
と思っています。

引き続きみなさんの理解も頂きつつ、
ちょっと変わった家族で引き続き頑張っていきたいと思います。


途中、寝ぼけて起きてきた長男を布団に運んでいたら年が明けてました。

明けましておめでとう御座います。
本年も宜しくお願いします。

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