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「結合試験って何するの?エッチなこと?ww」「エッッッ」

お久しぶりです4.5Pです。

基本的にnoteはコンスタントに書いていかないとファンがなかなか付かないですよ、と教えてもらったものの、なかなか書くお題もなく放置してたりしたのですが、昨日めでたく(?)ブチギレ案件が発生し、こうして皆様の前に再びnoteでお目通りできる運びとなりました。

さて今回のお話はタイトルにもある通りなのですが、
結論としては

「プログラミングどころかIT業界も知らんオッサンがプロジェクトのスケジュールを立てるんじゃねえ●ろすぞ

というお話となります。

例によって「そんなことありますぅ?」「嘘でしょw」とtogetterやらはてブやらで言われそうですが、ならテメエが一度現場に来て陣頭指揮を取って、この話を嘘に変えてくれと思うものであります。

スケジュールを組む門外漢

金曜午後。もうすぐ仕事も終わり、今週もなかなかハードだったなぁと思っていたお昼頃。舞台は弊社の開発室。
僕の斜め向かいの席には他社から来たオジサンが座っていた。
この会社とは、現在弊社で共同で進めているプロジェクトがあり、弊社が主に開発を、他社が設計とか顧客とのやり取りをする、みたいな立て付けで話が進んでいた。

ふと斜め前のオジサンの画面を見ると、何やら昔懐かしいWBSをエクセルで開いているようだ。あースケジュール管理か、僕らのプロジェクトは昨年末に顔合わせがあり、この1月からようやくスタートが始まる…くらいの感覚だったので、そろそろ全体スケジュールの叩き台が出来て、皆でああでもないこうでもない、と話し合っていくような時期だった。

この時点で少々嫌な予感があった。

僕らの今回のプロジェクトは、詳細は伏せるが結構意欲的・チャレンジングなもので、ついては昨年末の打ち合わせでも「何度か試行錯誤してPDCAを回しつつ進めていく」「アジャイルみたいな感じ(*1)になるかも」という話であった。

しかし今目の前のオッサンが開いてる画面は、明らかにウォーターフォールである。っていうか見る限り何かフリーで配られてるEXCELまんまの画面である。

画像1

画像2

↑多分だけど完全にコレだと思う

あれこれひょっとして大丈夫じゃないのでは…?いや何かの参考に見てるだけかもしれない…とか思ったところで、冒頭のセリフが飛び出した。

門外漢だしどスケベだ

オッサン「あ、ねえ4.5Pくんちょっと聞きたいんだけどさ」
ワイ「なんでしょうか」
オッサン「結合試験って何すんの?エッチなことwwww??」
ワイ「」

もはや疑惑は確信に変わった。
わからんことをわからんと言わずエロ話題とニヤケ面でごまかそうとするのはこの手のオッサンの専売特許である。間違いない、目の前のオッサンは今何も分からずにスケジュールを組んでいる…!

多少僕の顔色が変わったのを察したのか、オッサンは再び画面に向き直り
「ん~~コレはあれだなぁ、いらないなぁ」とか
「ここは難しい選択だ」とか適当なことをいいながら、

基本設計と詳細設計で「設計」が2回もダブってるから消そう、とか
単体テスト、結合テストに総合テスト…?テストばっかりいらんだろ、とか
明らかにそのくらいの感覚で上のEXCELから項目を消している。

もはや一刻の猶予もない。

このオッサンを処断しなくては。

オッサンを処断する

とりあえずオッサンの横に座って「何してんですか?」と怒気を込めて尋ねる。オッサン慌てる。「いやチョット…ね、スケジュールを…お客さんに出さなきゃいけなくて…」

なんてことだ社内用ならまだしも客先提出用か。

なおのことこんなモノを提出させられない、

「どうして詳細設計なしで実装に入るんですか?」とか聞かれて
「ハハッいや、設計ばかりしてても無意味ですからねw」とか言おうものなら

客先にバカだとバレて即失注するか、万一OK出されたら死ぬのはこっちだ。

「コレお客様先に出すんですか?詳細設計とか消しましたけど大丈夫なんですか?工数管理時間かかりますよ?」と圧を掛ける、するとオッサン慌てたのかエクセルの操作を間違えたらしく、全体工程が

「基本設計」→「結合テスト」→「総合テスト」→「運用」になってたのが
「基本設計」→「結合テスト」→「総合テスト」→「実装(*2)」になってしまった。

すかさず「あの、最後総合テストの後に実装するのはおかしくないですか?」と突っ込む。オッサンなおもあがいて
「ああ、いや、今回はネ、実装を最後に回して、テストで全部万難を排したあとに実装したほうが効率がいいと思ったんだけどどうかな?」とか抜かしやがる。

いよいよバカである。

というか「実装」という言葉すら知らないのだ。本当にヤベえやつがスケジュールを組んでいる。どうなってんだ。

あのですね!!!!

割とデカイ声が出てしまった。

「実装ってのはプログラム作ることなんですよ、アンタの今のスケジュールだとね、料理作る前に味見して、味見が終わってからメシ作るっつってんですよ💢💢

オッサン、「あっ…えっ…あ、この現場ではそう言うふうに…」とかのたまったが完全にワイの顔がブチギレてるのをみて、ようやく「すいません…よく分かってなくて…」と認めた。

ここでようやく、

そもそも今回のプロジェクトは何度もプロトタイプを作って仮説検証をしなきゃいけないタイプの話であること、そうなると今エクセルで作っているウォータフォール型のやり方ではうまくいかないこと、そもそも実装も設計もどういうものかを知らなければ日数の見積もりもできねえだろこの野郎💢という話をお伝えして、オッサンも納得してくれたようだった。

(2020/01/15追記)
本当だったらこの話はここで終わる予定だったのだが
今日になって全然終わらない話になってきたので、ひとまずここまでで
一旦記事を区切ることとする。続きはまた次回のnoteで。

*1=アジャイル、ではなく「アジャイルみたいな感じ」なのが実に怖いのだが今回はその点は割愛する
*2=実装とは「プログラムを作ること」に相当する。つまりオッサンは、まだ出来てないプログラムを先に確認して、その後プログラムを作る、と言ってるのだ。

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