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ハンターハンターの話

冨樫先生がツイッターを始めた。

とりあえずあと4話とは一体どういうことなのか。
数字は6。
単純に考えるならこれは10週分の6話目で、残り4話で連載再開するという意味に捉えることができる。
この投稿だけならそう読み取っていた。
しかし

最初の投稿から毎日数字が増え続け今は13。
どう考えてもページ数が増えている上にあと4ページで終わってすらいない。
一体なにがしたいのかまるでわからない。
原稿はまだ下書きの段階だろうし、何話目なのかすらわからない。
これで連載再開に希望を持てと本気で言ってるのだとしたら最悪の手段だ。
希望とはあとどれだけ待てば本誌で読めるのかということであり、まさか毎日下書きのページ数をアップすることで本誌への掲載がどんどん遠のいていく報告を受けることだとは思いもしなかった。
待っていたからこそ喜べた。いつ再開するかもわからない状況だからこそ楽しみにできた。このまま先生が黙り続けてくれていたらあと10年だって平気で待てたのに。ここにきて先生本人が焦らしプレイを仕掛けてくるとは考えもしなかったのである。
これはもはや拷問だ。
編集部はなぜ先生を止めなかったのか、あるいは事前に相談を受けていなかったのか。最初の投稿の段階でまだ止めていたらこんなことにはならなかった。偽物か本物か議論されている頃が本当に幸せだった。偽物であったほうがどれだけ希望を持てたか今となっては机上の空論だ。
これほどまで明確に毎日進捗を上げてくる先生のツイッター。
しかも数字はどんどん増える。数字の積み重ねが増えれば増えるほど清書する時間も増えることになり、ひいては連載再開がどんどん遠くなっていくという確証に他ならない。
先生は我々に情報を与えるべきではなかったのだ。
こんなことになるのなら知らないほうがよかった。
進捗は見えないほうが幸せだったのだ。
休載からすでにもう3年半という月日が流れている。
3年半も音沙汰なしに待たされて、いざ先生がツイッターをはじめたら実はまだ下書きでページ数だけ毎日報告される拷問が始まるなんて誰も予想していなかったのだ。
こんなに辛いことはない。ここまできてあと何年でも絶対に待てると希望を抱いていたすべての人の心を先生自ら叩き潰しに来たのだ。
今年中に連載再開はあるのだろうか。
もしないのだとしたら、本当に一体何のためにツイッターにきたのかわからない。
今もなお、これが本人でないことを願ってさえいる。
どうしてツイッターなんかはじめてしまったのか。
毎日見てれば本当に連載が再開されるのか。
それは一体いつなのか。
このまま数年進捗だけを見せ続けさせられるのか。
たのむ。誰か先生を止めてくれ。
このままページ数だけが積み重なる絶望を見るのはもう耐えられない。
ハンターハンターが終わる前に、俺の心が終わってしまう。
本当の絶望とは希望を打ち砕かれてはじめて訪れるものである。

単行本になっていない分はジャンプ本誌で保管している。早く単行本化してください。まじで。

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