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チームビルディングに必要なのはリーダーではなく法則である。

よくあるリーダーシップある人の精神論や経験論ではなく、コンサルタントならではのチームビルディングを法則化した実践的な教本です。
メソッド→具体例→チェックリストといった形で構成されていて、非常に読みやすく分かりやすいので、チームリーダーだけではなく、全メンバーが読んで参考になりそう。

〜本文抜粋〜

チームに行動目標しか設定されていなければ、時にメンバーは「作業」の奴隷になります。チームに成果目標しか設定されていなければ、時にメンバーは「数字」の奴隷になります。
しかし、多くのチームが意義目標の重要性を十分に認識していません。 意義目標を設定することによって、メンバーは自らの生むべき成果や取るべき行動について、意思を持つことができます。
「何をやるべきか?」だけでなく「何故やるべきか?」が分かれば、新たな「何をやるべきか?」が見つかるからです。

▲ノルマを追いかけるだけではなく、そのプロセスを評価して、ノルマの意義を考えさせることが重要。短期的なノルマだけを追うようなチームは、個人成績にばかり固執してしまい、チームとして発展するのは難しい。

人間は自分のことを理解してもらおうとしているうちは相手から理解されず、自分が相手のことを理解しようとした時に、相手から自分のことも理解される、という考え方です。 中国の故事に「士は己を知る者の為に死す」という言葉があります。

▲チーム内のコミュニケーションを生み出すには、まず1on1をしっかり行うことが重要。シリコンバレーやyahooが実践して成功しているように。

ピクサーが制作する映画は「ピクサー作品」として語られることが多いです。これは、映画ビジネスにおいてはとても稀なことです。 なぜ監督名よりも会社名が目立っているのかと言えば、ピクサーがうまくチームで作品づくりをできているからに他なりません。誰か1人のトッププレイヤーの才能に依存するのではなく、チームの力を集結させて映画をつくっているのです。

▲チームが中心になれば、一人のトップクリエイターよりも長く作品を生みだし続けることができます。トップダウンではなくボトムアップの組織の方が中長期的に見ると継続しやすいのですが、トップダウンで決断と実行をスピーディーに行うことも、急成長するには必要といえます。


ファーストチェス理論とは、チェスにおいて「5秒で考えた手」と「 30 分かけて考えた手」は、実際のところ 86%が同じ手なので、できる限り5秒以内に打った方が良いという考え方です。この考え方をもとに、とにかく速く意思決定をしていると言います。

▲上司からビジネスでは品質よりも期日が優先と言われてから、期日遅れでクレームになったことはありません。完璧主義はキリがないので、迅速に期日内で多数仕事をこなしていくことで、質も次第に上がってくると信じています。

「影響力」には5つの源泉があります。
1つ目は「専門性」。メンバーに「すごい」と思われる技術や知識を持っていること。
2つ目は「返報性」。メンバーに「ありがたい」と思われる支援や関与をしていること。
3つ目は「魅了性」。メンバーに「すてき」と思われる外見的・内面的魅力を有していること。
4つ目は「厳格性」。メンバーに「こわい」と思われる規律や威厳を持っていること。
5つ目は「一貫性」。メンバーに「ぶれない」と思われる方針や態度を持っていること。
チームのメンバーの意思決定への態度は、意思決定者がこれら5つの影響力の源泉を持っているかどうかによって大きく影響をうけます。チームのメンバーの意思決定への態度は、意思決定者がこれら5つの影響力の源泉を持っているかどうかによって大きく影響をうけます。

▲リーダーの多くはいずれかに突出しているタイプが多いのですが、大事なのは5つのバランスみたいです。

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