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エンタメをアップデートするビジネス読本

ガキの使い最少年作家から、しもふりチューブのYouTube作家として、越境して幅広いメディアで活躍する白武ときおさん初の著書。
作家の視点や仕事術、メディア論、YouTubeのトレンドなど、企画やコンテンツ制作に関わる人はもちろん役立つのですが、ユーザーとしてエンタメコンテンツへの視野を広げることも出来るでしょう。
改めてアイデアを生み出し続けるには、人一倍のインプット、あらゆるコンテンツへの興味を幾つになっても絶やさないことが重要だと理解。自分と異なる世代の感性や、YouTubeの基礎からおすすめコンテンツまで、エンタメ業界について理解の深まる内容でした。
必見コンテンツ100選も参考になり、さっそく「パプリカ」をNetflixで視聴してみようと思いますw

構成
第1章: YouTube 革命(YouTube年表収録)第
2章:お笑い第7世代の仕掛け術(かが屋×白武 座談会収録)
第3章:テレビは時代遅れか?という議論には意味がない
第4章:コロナ禍のエンタメ事情
第5章:裏方人生
第6章:第7世代的仕事論
巻末 必見コンテンツ100選

■本文抜粋

■YouTuberのあさぎーにょさんが2019年 12 月 27 日に公開した動画「もう限界。無理。逃げ出したい。」は、ひとつのエポックメイキング
■夏目漱石が「肩こり」という言葉を作ったことで、人々は肩こりを感じるようになった、なんて話がありますが、お笑い芸人の世代交代も、先に「お笑い第7世代」というキャッチーな言葉があり、それにハマる人がたくさんいたから大きなムーブメントになった。
■Tverについて、再生数などのデータは公開されていませんが、だいたいひとつの番組で 30 万回再生されれば成功とされます。上白石萌音さんと佐藤健さんが主演したドラマ『恋はつづくよどこまでも』は、1話あたり300万回以上も再生されていたそう。 数字だけで見ると、毎日300万回再生されている人気YouTuberのほうが凄いように思えるかもしれませんが、TVerは通常のテレビと同じように 15 秒、 30 秒とスキップ不可のCMが入っているため、YouTubeとは比べ物にならないくらい広告価値が高い。
■インターネットにはミームという文化があります。ざっくりといえば、「テンプレ」ネタのこと。たとえば、2019年には「#ボトルキャップチャレンジ」というタグが流行り、いろんな人たちがペットボトルキャップを回し蹴りで開封する動画を公開しました。ミームが広がるにつれて大喜利的な要素も出てくるので、流行りのネタは躊躇なく真似して構わないと思います。TikTokのダンスもそういう文化です。
■放送作家はテレビやエンタメ業界のミツバチのような存在。いろんな場所に顔を出して情報やアイデアをまいていく。そして作物(番組)が育つ。
■「1万時間の法則」を、堀江貴文さんが自著『多動力』のなかで、「一つのことに1万時間取り組めば誰でも『100人に1人』の人材になれるし、その軸足を変えて別の分野でまた1万時間取り組めば、『100人に1人』×『100人に1人』の掛け算で『1万人に1人』の人材になれる」とアップデートしていました。
■企画でご飯を食べていくとしたら「企画性の高いアイデアが出せるかどうか」が肝になります。「企画性」は人によって解釈が違うかもしれませんが、僕なりの定義では、〝他の人がやっても面白くなる仕組み〟

■著者インタビュー

https://advanced.massmedian.co.jp/article/detail/id=4792

とにかく映画やお笑いといったエンタメ全般が大好きで、多くのコンテンツに触れて柔軟にアウトプットをしている人という印象。
こういった才能豊かなYouTube作家が増えてくると、ますますコンテンツが盛り上がっていきそうです。








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