読み人語り 〜5月の読書記録として〜
(投稿おっっっっっっそ!!)
気ままに本を読むのが好きですが、大学がはじまるとそうもいきませんね(課題図書だけで一日が終わる)。
ぼくの「これよかったよ!」がみなさんの「これいいね!」になると嬉しいです。
1.ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
ゼミの先生がドイツ文学者なのでちょっと読んでみようかなと思ったら、これが面白くって!著者の体験を元にしているようだけれど、青年ウェルテルの失恋を主人公から友人への手紙を通して読者に伝え、ゲーテはその編者という立ち位置。古典もこうしてみると新鮮。
若きウェルテルの悩み - 岩波文庫
http://www.iwanami.co.jp/book/b247618.html
2.友部正人『バス停に立ち宇宙船を待つ』
大好きな詩人でありミュージシャンの友部正人さんの詩集。近くの本屋にあったので嬉しくってすぐ購入したね。どこかそばにいてくれるような詩の数々。歌もぜひ聞いて欲しいです。
バス停に立ち宇宙船を待つ - ナナロク社
https://nanarokusha.shop/items/5a0510f23210d567e9001498
3.宇野重規『保守主義とは何か』
2年くらい読もうと思ってやっと先月読んだ〜〜「保守主義」という語の曖昧さに立ち返り、では保守主義とはどのように形成されてきたのか、近世以降の西欧から現代の日本までを見ていく。
保守主義とは何か - 中公新書
http://www.chuko.co.jp/shinsho/2016/06/102378.html
4.宮沢章夫『ヒネミ』
第37回岸田國士戯曲賞受賞作。消滅してしまった架空のまち「日根水」の地図を作る物語。戯曲って少し読みづらいけど、朝のルノアールで没頭して読んでしまった。お芝居で観てみたい。
5.柴田元幸『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100- 』
日本を代表する翻訳者である柴田先生が、どのように翻訳のお仕事に向き合ってきたかご自身の意見を100の項目にして書かれたものです。手軽に読めて翻訳についての考えもグッと深まる!
ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100- / アルク
https://ec.alc.co.jp/book/7020017/
6.笹井宏之『えーえんとくちから』
若くして逝去した歌人の残した作品のひとつひとつが生きる糧となるようです。
ゆびさきの
きれいなひとに
ふれられて
名前をなくす
花びらがある
えーえんとくちから - 筑摩書房
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480435750/
7.大島千春『綿谷さんの友だち1』
全てを言葉通り真に受けてしまう、高校三年生綿谷綃子。少女のまっすぐな言葉がだんだんとまわりの人を動かしていく。今月第二巻が出るみたい!
綿谷さんの友だち1 - 徳間書店
https://comic-zenon.com/episode/10834108156702127871
8.川上未映子『おめかしの引力』
おしゃれ大好きな川上さんが雑誌に寄稿したエッセイをまとめたもの。ファッションはうまくできなくてもおめかしはしたい!ってすごく素敵。
おめかしの引力 - 朝日文庫
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=21322
9.野矢茂樹『はじめて考えるときのように』
ぼくらはいつも何かを考えているけれど、では「考える」って何だろう。何をすれば考えていると言えるのか、論理的に考えるとはどういうことなのか。やさしく哲学に入ることができる。
はじめて考えるときのように - PHP文庫
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-66203-9
10.大童澄瞳『映像研には手を出すな!』
友人たちがtwitterにあげていたので「ぼくも読むもん!」ではじめたらこれが面白い。女子高校生3人のアニメーションに対する愛情をコミカルに描いていく。
映像研には手を出すな! - 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/45579
今月もこんなんですが許してください。
今月中に一本小説書くぞーー!!うおー!!