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8月14日 カルピスはカルピス味だ

寝坊をした。あと7分で家を出なければならない時間に目が覚め、
「寝坊しちゃった!」
と飛び起きたら夫も一緒に飛び起きた。
「新幹線の駅まで送るよ!」

わっせわっせと顔を洗い、ベースメイクと毛先を巻くだけをして、道具を持って車に飛び乗った。お盆休みのおかげで渋滞がなく助かった。まつげも巻けた。

夫のおかげで余裕を持って朝ごはんまで買えた。ありがたいありがたいと食べる。早朝の駅は観光客らしき人もちらほらいて、道も空いていたし、仕事している人は日本中で私だけなのではと孤独感が産まれた。

職場も空いていて(この土地ではなぜかお盆休みに逆に空くのだ)、ほっとした。キャンプなど慣れないことをするものだから疲れていたんだな。

こんな日に限って仕事終わりに美容院の予約を入れていたので、残業がなくて本当によかった。癖毛をまっすぐにしてもらい、さらに短くした。

美容師さんと、界隈の感染者のその後の噂と天皇陛下の話で盛り上がった。ドリンクの選択肢の中にカルピスがあり、久しぶりに飲んだ。カルピスはカルピス味だ。この味を表現する言葉って難しいなと思った。乳酸菌の味?

夜は飲みに行きたい気分だったため夫の帰りを待って出かけたが、あまりに時間が遅くて何軒もふられた。ついにたどりついたバルでパテやラタトゥイユを食べたが、夫がぐいぐい飲んで真っ赤に酔っぱらい、雲行きが怪しくなってきた。

大きな声を出したりする前になんとか帰宅し、夫はものすごいいびきをかいて寝た。優しい怪物を飼っている気持ちになった。

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