初心者のゴッホ
こんにちは 美術鑑賞が趣味の蓬田(よもぎた)でございます。
今回はゴッホについてです。
2019年、東京の上野の森美術館で「ゴッホ展」が開催されました。行かれた方も、多いと思います。わたしも行きました!
会期終盤に行きました。激込みだったら嫌だな~!?と思っていたのですが、思いのほかゆったり見られてよかったです!
ゴッホ展では、ゴッホの画業が一気に紹介されていました。絵のことだけでなく、ゴッホの人生について、知らなかったことがたくさんあって、とても興味深かったです!
今回はゴッホ展で知ったことや、その後、自分なりに調べてみたことをもとに、ゴッホの作品について紹介したいと思います。
ゴッホの作品だけを見たい方は、「ゴッホの作品を年代順に紹介」の見出しのところを先に見てくださいね。
みなさまのアート鑑賞の参考になりましたら幸いです!
暗い作風から豊かな色彩へ
ゴッホ作品について、わたしなりにまとめてみました。
1. 亡くなる前、2年くらいで大量に描いた
ゴッホは1853年(寛永6年)、オランダで生まれました。1890年(明治23年)に、フランスで亡くなっています。37歳でした。死因は、有名な話ですが、ピストル自殺です。
ゴッホが生まれた1853年は江戸時代の寛永6年ですが、この年、ペリーの黒船が浦賀沖に現れています。
ゴッホはこのような時代に生まれました。
ちなみに、画家のホドラーもこの1853年に誕生しています。
ゴッホは1888年(明治22年)、アルルに移り住みます。
1890年に自殺しますが、このアルル時代、大量の作品を描いています。
絵画およそ200点、そのほか素描なども100点くらい描いたようです。
一般的にゴッホの絵をイメージするとき、思い浮かべる多くの作品が、このアルル時代に描かれたものです。
2. 初めは暗い画風
ゴッホ作品は大胆や色遣いや奔放なタッチが魅力ですが、意外にも最初は農民画家を目指し、ミレーをお手本としていたようです。
ミレーと言えば《落ち穂拾い》が有名ですね。画風は、落ち着いています。どちらかというと、暗い感じですね。
そのミレーをお手本にしていましたから、ゴッホの作品も当然暗いです!
下にある最初の作品《ジャガイモを食べる人々》をご覧になってください。雰囲気、暗いですね!
わたしはこの《ジャガイモを食べる人々》を「ゴッホ展」で見ましたが、普段思い描いているゴッホ作品の印象と全然違って、とても意外でした!
3. 明るい色彩に画風が変化
1886年、ゴッホはパリに行きます。弟のテオがパリで生活していたので、彼を頼って行ったのです。
ゴッホはパリで、明るい色彩表現に出会います。印象派の作品たちです。
日本の浮世絵にも、パリで出会いました。
下のゴッホの作品《タンギー爺さん》の背景の壁には、いくつもの浮世絵が描き込まれています。
このパリでの変化が、のちの豊かな色彩で、うねるような表現で描かれる作品へとつながっていきます。
ゴッホの作品を年代順に紹介
ゴッホの作品を厳選して、年代順に紹介してみましょう!
↑↑↑ 《ジャガイモを食べる人々》1885年
↑↑↑ 《ジャポネズリー:梅の開花(広重を模して)》1887年
↑↑↑ 《タンギー爺さん》1887年
↑↑↑ 《ひまわり》1888年
↑↑↑ 《夜のカフェ》1888年
↑↑↑ 《オリーブ畑》1889年
↑↑↑ 《星月夜》1889年
↑↑↑ 《包帯をしてパイプをくわえた自画像》1889年
↑↑↑ 《オーヴェルの教会》1890年
↑↑↑ 《糸杉と星の見える道》1890年
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如何でしたでしょうか?
みなさまのアート鑑賞がますます豊かになることを祈っております!
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