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『六畳一間の魔女ライフ』第1巻のあらすじと雑感

あらすじ

魔女が実在する現代。科学の発展により、薬学といった生活に根付いていた魔女の需要は激減し、派手な魔法が使えるきらびやかな魔女が活躍している。魔女のマッジは、本来の魔女の姿を理想としつつ、都会で良い生活が出来ることを期待して田舎から上京するも、やはり古い魔女像での仕事は少なく貧乏生活を強いられていた。それでも、仕事仲間のリリカと一緒に暮らしながら、今よりも余裕のある生活を目指して、今日も一生懸命仕事に励む。

登場人物

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マッジ
都会に出れば良い暮らしが出来ると期待して上京した魔女。未成年。古き良き魔女像を大切にしており、服装も黒い外套ととんがり帽子を被り、得意魔法も昔ながらのもののため、現代の需要とのミスマッチに悩んでいる。性格は真面目で勤勉。仕事は少なくとも前向きに暮らす。料理上手で、魔女より料理屋を開いた方が良いとリリカに言われている。

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リリカ
マッジと仕事でコンビを組んでいる魔女。六畳一間のぼろアパートをルームシェアしている。バットを使用した打撃系の魔法が得意だが、平和な現代には攻撃的な魔法の需要がないことに複雑な気持ちを抱いていており、仕事に対してやる気が出ていなかったが、マッジの勤勉さと前向きさに影響され、仕事も頑張ろうと思い始めている。ハリウッド魔女優の姉がいて、コンプレックスでもある。(仲が悪いわけではない)

雑感

世界観としては、現代ものと最近の異世界ものが混ざったような感じです。
魔女にはギルドのようなお仕事の紹介所があり、そこで魔女はお仕事を受注します。また、どのような基準なのかは不明ですが、魔女にはランク付けがあり、マッジとリリカはCランクです。

現代人が異世界へ飛んで、時代にギャップを感じるというのが異世界転生ものの基本だと思います(そして、現代の価値観を持ち込んで優越感を抱く)が、主人公のマッジはどちらかというと逆で、古い価値観を現代に持ち込み、ギャップに悩むというような形にも思えます。


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とはいえ、異世界転生と現代ほどのギャップがあるわけではありません。魔女はもともと魔力と技術だけで評価されるものだったとのことですが、現代では見栄えと愛嬌も重要視されるといったくらいのものです。

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その魔女という古い価値観から抜け出せないマッジは、昔ながらの愛嬌のない職人気質にあこがれているも、現代のコミュニケーション能力が重要視されてしまう価値観に対して悩んでいるようにも思えます。実際、何の職であれ、ある程度のコミュニケーション能力は必要ですしね。

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そんな価値観を変えて、どのように成長して活躍していくかが今後の見所になりそうです。とはいえ、マッジはひたすら前向きで、自ら工夫して仕事をこなしていくため、明るく楽しく壁を乗り超えてくれそうです。

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まあ、昔ながらな伝統を守っている割には、現代的な生活にあこがれているみたいです。

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リリカはリリカで、自分の得意な魔法だったり、活躍している魔女の姉だったりとコンプレックスを抱えており、それとどう対峙して成長するかが、今後のカギとなりそうです。

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と、若干深そうなテーマな感じで書きましたが、作品の雰囲気自体は明るくほのぼのとしたものですので、可愛い魔女の女の子たちに癒されながら楽しめる作品です。

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