KYOTO OPEN ATELIER2024/スタジオ紹介⑦/anonymous studio KYOTO
KYOTO OPEN ATELIER2024が、京都の7つのスタジオを舞台として11月2日(土)・3日(日)に開催されます!
アーティストの日常の制作風景を見学でき、時間によってはアーティスト本人から直接作品の素材や技法等を解説頂ける交流型イベントとなり、昨年度に続く3回目の開催です。
本日は、今年から新たに参加する会場の一つである anonymous studio KYOTO にスタジオの特徴や注目してほしいポイントをインタビューしてみました!
anonymous studio KYOTOについて
2024年に京都清水五条で開設した、展示ギャラリー併設型のスタジオです。京都市の「Arts Aid KYOTO~京都市連携・協働型文化芸術支援制度 B事業認定型」への採択を目指す若手アーティストに対して、支援を行う施設です。
ー 「anonymous studio KYOTO」はどんなスタジオですか?
(三浦)京都市の「Arts Aid KYOTO~京都市連携・協働型文化芸術支援制度 B事業認定型」というふるさと納税制度を活用したユニークなアーティスト支援事業の一環で、1年度ごとに異なる若手アーティストが入居し、制作と展示を行う場として anonymous art project により開設されました。
今年から始まった新しい支援事業なのですが、私はその柿落とし兼テストパイロットとして半年間入居しています。
場所は「清水五条」という清水寺に近く、外資系ホテルも観光客も多いエリアにあります。人通りの多い通りに面したガラス張りの建物のため、常に人の目線を感じながら制作できる、刺激・接点が多いスタジオです。
路面店のように誰にでも開かれた、刺激・接点のあるアトリエ
ーこのスタジオで制作を始めて、何か変化はありましたか?
(三浦)助成制度の要件として、3ヶ月に一回はオープンスタジオや展示をして活動報告をおこなっており、自分の責任で行う定期的な作品展示・アトリエ公開があることでモチベーションを保ち続けることができています。
活動報告の際はアート関係者はもちろんですが、場所柄、アート関係者以外の「アートをよく知らない」という方にも多く立ち寄っていただけるので、その人たちとの会話や触れ合いも良い刺激です。ここでは展示と販売をセットにしなくても良いところも、制作を純粋に見つめ直す貴重な機会になっています。
また、制作場所と展示場所が2つに分かれていていることは大きな特徴だと感じています。2階建ての建物の1階部分なのですが、通りに面した展示スペースはViweing roomやホワイトキューブとしてもしっかり成立しています。
どこへ行くにも便利で活動的になりますし、これまでの制作はプライベートな空間で行うものだったのに対し、このスタジオでの制作は「常に人に見られている感覚」があり、特殊で質の良いプレッシャーとなっています。
展示の世界の裏/表の対比を楽しんで!アート支援の参考事例としても
ー有難うございました!最後に、ご来場予定の方にスタジオの見どころを教えてください。
(三浦)はい!先ほど紹介したように、展示スペースが独立していてギャラリーとしても成立しているので、オープンスタジオだけど一つの展示会場としても、のんびりゆっくり、じっくりと作品鑑賞をお楽しみいただけます。
一方で、アトリエスペースは一部資料が山積みになっていたり、私が描画道具として使用しているドレッシングボトルや直線を引く時の定規が制作時のまま置いてあったりと、展示会場との制作現場の表と裏、その対比を鮮明に感じる体験が面白いスタジオだと思います。
また、スタジオのすぐ隣に ACKの協賛もされているNOHGA HOTEL 清水京都さんがあります。フラッと食事やお茶もできるので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
アート支援に興味のある方や、企業さんには本スタジオと合わせて「こういう形で作家支援できるよ」というロールモデルとしてご覧いただけると思います。